「自発的な行動変容を促す」への嫌悪
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若いころに会員登録したらしく(全く記憶にないのだが・・・)ずっと職場に送られてくる業界紙、MEDICAL TRIBUNE。
普段はさっと目を通すか、ごみ箱に直行するのだが、ふと右端に「ワクチン忌避」という言葉があるのが目に入った。気になってしまい、読んでみた。
2つの関連記事があり、その一つはいつものワクチン賛美者の矛盾した戯言(その理屈を通すためには、予防効果が100%かそれに近い必要があるのだがな・・・という内容)なので、省く。
もう一つは、4月に行われた小児科学会におけるワークショップについての記事だった。
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新潟大学小児科学教室・・・といえば忘れられない画像がある。
2021年9月4日にtwitter(現X)に投稿された内容
そのリーフレットがこれ👇
当時、この画像に対する不快感についてnoteに投稿していた。今見ると滑稽ですらあるが、当時は怒りを覚えたものだ。
今からでもいろいろ訂正した方がいいのでは?
あ、そうか「作動中の科学」だから、訂正する必要はないんやな?
自分たちの無謬性をアッッピールするのに都合のいい言葉やね、「作動中の科学」(苦笑)。
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話がそれた。
偉そうに言ってるが、「我が国の未成年者の判断において、大人の言葉の影響が大きい」ことなんて当たり前である。
当たり前だからこそ、こういう「未成年にある行動を強いる目的で保護者の不安を煽る」手口って、親を教育虐待に導く受験産業みたいで、それを同業者がやっているのが、とてもイヤ〜〜〜な感じなのだ。
なんだろう、最近流行りの「自発的な行動変容を促す」に、ものすごい嫌悪感を感じる・・・
「無知な猿を正しい道に導いて差し上げる」という相手を小馬鹿にした態度を感じてしまう。
相手の意見を表向きは「尊重」はするが、その意見に「敬意」を払う姿勢が微塵も感じられない態度が、お前、何様のつもりやねん、と。
相手の持つナラティブも、表面的に「同意」しつつ、最終的に「否認」する対象としか見ておらず、根本的に関心がなさそうだ。そんなんで、よく他者との対話が必要な商売ができるもんだな?と不思議に思う。
そして、相手がこちらに向けてくれている「信頼・信用」を利用して、都合のいい方に進めていこうという魂胆・・・まあ、治療法の選択や今後の方針(如何にして最期を迎えるか)を話し合う時に、自分にも同じような魂胆がない、とは言えないけど・・・💦でも、それはできれば使いたくはない、使うべきではない、奥の手だ。ドヤ顔で言うことではないのだよ・・・
なんというか、彼らの、根本的に他者をナメくさっている態度の背景に「幼児的万能感」の存在を感じてしまい、いたたまれない気分になる。
結局、松永太が検察官に語った「処世術」と同レベルなのだ。
しかし、これは「反面教師」、だな・・・・気を付けよう。
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