Judi Marionnette

時間と場所と空間とそのすべての記録。

Judi Marionnette

時間と場所と空間とそのすべての記録。

最近の記事

『配達あかずきん: 成風堂書店事件メモ(1)』 大崎梢

『配達あかずきん:成風堂書店事件メモ(1)』大崎梢 (創元推理文庫) しっかり者の杏子と勘の鋭いアルバイト・多絵が働くのは駅ビルの6階にある ごくごく普通の書店・成風堂。近所に住む老人から渡された「いいよさんわん」 という謎の探求書リストはじめ…。杏子と多絵のコンビが成風堂を舞台に さまざまな謎に取り組んでいく。初の本格書店ミステリ。 きっかけはAmazon prime で無料だったので…なのですが。 作者が元書店員さんということもあって,書店事情や勤務体制の描写がリアル

    • 『世界史を大きく動かした植物』 稲垣栄洋

      『世界史を大きく動かした植物』 稲垣栄洋 (PHP研究所) 人類は植物を栽培することによって農耕をはじめ、その技術は文明を生みだした。 作物の栽培は、食糧と富を生み出し、やがては国を生み出した。人々は富を奪い合って 争い合い、戦争の引き金にもなった。歴史は、人々の営みによって紡がれてきたが、その 営みに植物は欠くことができない。人類の歴史の影には、常に植物の存在があったのだ。 コムギに始まり,イネ,トウモロコシ,チャなど世界を動かす原動力の一つとなった 植物が14種,

      • 『不連続殺人事件』 坂口安吾

        『不連続殺人事件』坂口安吾 (角川文庫) 戦後間もないある夏,詩人・歌川一馬の招待で,山奥の豪邸に集まったさまざまな男女。 作家,詩人,画家,劇作家,女優など,いずれ劣らぬ変人・奇人ぞろい。邸内に異常な 愛と憎しみが交錯するうちに,世にも恐るべき,8つの殺人が生まれた! 今日の一冊は坂口安吾氏の「不連続殺人事件」。第二回探偵作家クラブ賞受賞作。 坂口安吾氏といえば,「堕落論」だと思うのですが。 なぜかこちらを先に手に取ってしまいました。推理小説好きだから? 文化人とはこん