『配達あかずきん: 成風堂書店事件メモ(1)』 大崎梢

『配達あかずきん:成風堂書店事件メモ(1)』大崎梢 (創元推理文庫)

しっかり者の杏子と勘の鋭いアルバイト・多絵が働くのは駅ビルの6階にある
ごくごく普通の書店・成風堂。近所に住む老人から渡された「いいよさんわん」
という謎の探求書リストはじめ…。杏子と多絵のコンビが成風堂を舞台に
さまざまな謎に取り組んでいく。初の本格書店ミステリ。

きっかけはAmazon prime で無料だったので…なのですが。
作者が元書店員さんということもあって,書店事情や勤務体制の描写がリアル。
私自身,本屋さんで働いてみたい!と思っていたこともあったので,
事件や推理の部分だけでなく,書店員さんの日常も面白かったですね。
長時間の立ち読みするお客さんとか,雑誌の中身を破いたり,携帯で撮影したり
するお客さん,本当に嫌ですよねー。と元コンビニ店員も思ったことあります。
そりゃあ,気づけば注意しますけどね。たまに逆ギレされたりなんかしてね。うん。

ぎょっとするシリアスな事件から心温まるラブストーリーまで。5話収録。
どうしてこの作品群の中で「配達あかずきん」がタイトルに選ばれたのかな?
って疑問に思わなくないです。それくらい他の作品もよかったってことで。
続編というか,成風堂でまた,いくつか新たな謎が生じているようですので,
そちらの作品も今度読んでみようと思います。

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