大学生だった頃の私②〜序章
大学生だった頃の私〜序章①を書いてから随分と日にちが経ってしまいました。
日々のことに追われているとひとりになって書くことに集中できる時間がなかなか作れないのですよね。
大学生だった頃の私①序章はこちらです⬇
で、
大学2年生の秋か冬に結ばれました。
からの続きです。
私は2年生の終わりまで男子禁制の女子寮に住んでいて、彼は自宅から通っていたので会うときはいつも外でした。遊園地へ行ったり、郊外の公園へ行ったり、映画を一緒に観たり、渋谷とか青山あたりの街の中を歩いたり、彼の大学のキャンパスを案内してもらったり、お昼ごはん一緒に食べたり、夜はお酒飲んだり。
だから初めて2人で過ごした夜は都内の何処かのホテルの一室でした。
密室での2人夜はとても緊張しました。いったいこれからどんな展開になっていくのかまったく分からず、SEXってどんなことするの?どんなふうに始まるの?未知の世界でした。
そして、こんなことするんだ❣人間も動物なんだなっていう驚きと共に二十歳にして初めて小説や映画の中の出来事をやっと体験できたんだって思いました。
映画に出てくるベッドシーンはほんの一部なんだなと。それにしても本当に痛かった。
これを何度も何度も重ねていくと快感に変わっていくって聞いたけど本当なんだろうか。その時はまだ信じられませんでした。
彼との初めての夜を過ごした翌朝はどんな顔して彼を見ていいのか恥ずかしいなんて思ったのもつかの間、昼間と夜は別だね。何事もなかったかのことくいつもと同じ態度で朝を迎えました。
心だけじゃなくてカラダも繋がるってどんどん彼にのめり込んでいくのかな。いずれにしても早く痛いのから開放されたいって思ったし、快感てどんなんなんだろう?って気持ちのほうが大きかったかも。
会えば必ずそこへ行きつけるという環境ではなかったけど、お付き合いも深まったある日彼の自宅へ遊びに行かせてもらった時のこと。
彼の部屋で何気なく見つけた1枚の写真。私と同じくらいの年の女の子が笑顔でギター弾いてた。昔付き合っていた彼女なんだってことがすぐにわかってしまった。
同じサークルの同級生で8ヶ月付き合って別れた彼女がいたって聞いていたから。その元カノは短大生だったからもう卒業して地元へ戻ったってことも聞いていた。
好奇心がその頃から強かったから過去の彼も知りたくていろいろ聞いていたんだよね。
でも写真見ちゃったらなんかなぁ。しかも素朴で可愛い感じの女の子だった。もしかしてまだ未練があるのかなぁ。彼には言わなかったけど、もうここにはいない元カノに私、嫉妬してるって気づいてしまった。
というか、私にとって彼は初めての人だったけど、彼にとっての初めての人は私じゃなくてこの写真の彼女なんだってことを突きつけられてしまったのです。
それってなんか平等じゃないなって感じてしまった。私も同じだけ彼以外の人を知りたいって感情が心の底のどこかに生まれたのかもしれません。それが誰かを傷つけること、そして自分自身も深く傷つくことだなんて思いもしなかった浅はかな私でした。
彼は卒業後、証券会社に就職が決まっていました。仕事するようになったら平日は会えなくなるから自由に遊べる時間なんてもうそんなにないんだ。そう思ったらとてつもなく寂しくなり残り少ない時間がとても貴重な時間になりました。
春休みにどこかへ旅行したいねって話になり、ふたりで神戸〜姫路〜倉敷〜尾道〜広島〜山口へ行きました。何日間かけての旅だったのか全然覚えてないけど、旅行中私がプレゼントした手編みのセーターを着てくれました。
写真もたくさん撮ったけど、いつかのタイミングですべて捨ててしまったから朧げにしか覚えてないんだけど、山口県の何処か名のしれない場所へ行きました。岩国だったかな?柳井というところだったかな?
「ここで写真撮ってくれる?」
ってポーズを決めていた。哀愁が漂っていたよ。そんな姿を写真に撮ってあげました。
後々知ったんだけど。
どうやらそのあたりが元カノの地元だったのです。なんだかなぁ。マジで未練タラタラだったんだね。初めての彼女って忘れられないものなんかな。
私の方から彼を好きになって付き合ってもらった感じだから本当に私のこと好きでいてくれたのかわからないなと。そういえば彼は私のこと「きみ」って呼んでた。そして私は彼のことはずっと苗字にさんをつけて呼んでた。最後までこの壁をぶち破ることはできなかった。
もしかしたら他にもっと素敵な人がいるのかもといつも頭を過ぎっていたかも。
彼は無事大学を卒業して社会人になりました。私は3月中に寮を出て、大学から徒歩10分以内のところに部屋を借りてひとり暮らしが始まりました。
こうして書いて振り返ってみると本当に私はこの彼のこと愛していたのか??そして彼も私のこと愛していたのか??疑問しかないことに気づいた。でもお付き合いはまだしばらく続きました。
これをもしかしたら昔観た映画で言うところの、通過儀礼の恋愛だったのかな。大人の階段を登り始めたのかも。
次は
社会人と大学生の交際へ。
続きは③へ書いていきます。