海外旅行に行って「自分の思い通りにならないこともある」を知っておく。
こんばんは、煩悩寺(ぼんのうじ)のKYOKOです。
日本にいると、「当たり前のサービス」が、海外では「当たり前ではない」ことを早くに知っておくのは大事。
知識だけじゃなく、身を持って知るってことが大事だから、若いうちに海外旅行に行ってほしいなと思う。
海外はお金がかかるけれど、日本と違う文化を若い時に味わっておくのは自分の視野を広げるうえでも素晴らしく意味があることなのだ。
できれば、おんぶに抱っこのツアーで行くより、少しは自分で周る部分(自由時間)が入ったものに参加することをオススメする。
今は景気も悪いからか、日本全体が「内向き」になり、海外へ行くことに興味がない若い人が多いらしい。
「パスポート保有率が17%」で、世界的に見ても今までの日本の歴史から見てもかなり低い数字になったんだって。
昔は、なかなか簡単に海外旅行に行けなかったから、その頃のマンガもマンガ家自体が憧れてやまなかったのか欧米を舞台にしたマンガがあふれ、それを読んで育った世代は自然に「海外への憧れ」が強くなった。
私もその一人で、海外に行きたくて行きたくてたまらなかったから、社会人になってしばらくして海外に行きまくった。
日本は確かに素晴らしい国だとは思う。他の外国に行かなくたって何不自由もない。
海外みたいに車や家電はぶっ壊れないし笑、食べ物は最高レベル、病院もあちこちあってすぐ行ける(イギリスなんかは予約してもすぐ病院にかかれないらしい)、いつもブスッとした不機嫌な顔の接客を受けることも少ない笑。
何より言葉が通じる。
だから、ラクっていうのは分かる。
でも日本みたいな高レベルなサービスは「まれ」ということを海外に行って身を持って知ると、とたんに「日本ってすごいんだ!」と、ありがたい気持ちになる。
それと日本は異常なくらいの「サービス過剰」というのもわかる。膝をついて注文なんて聞かなくていい、そこまでしなくていいよ、って思う。
注意書きも読まず「それくらいそっちがしてくれるのが当たり前だ!」と逆ギレする客に、融通を効かせてあげるのをもうやめましょう。
「おもてなし」の弊害として、この日本の「顧客第一主義」を悪用したカスハラな人が増加しつつある。
困っていたから融通を効かせて助けたのに、今度からはそれを「当たり前」として要求し始める。
融通を効かせてもらった、ありがたい。次回からちゃんと気をつけなければ。そういう風にならない人が増えていることが怖い。
海外に行くと、まずもって自分の思い通りにコトが運ばない。
電車は時間通りに来ないし、ちゃんと「電車に貼ってある行先」を見ておかないとホームに違う方向に行く電車が来たりする。
搭乗時間に遅れてくる人を外国のエアラインは、館内放送などしてくれず、「遅れたあなたが悪い」とバッサリ切って乗せない。
でもそれくらいしなければ、日本はこんな客に時間を取られて企業は成長しないのではないかな。
日本の「過剰過ぎるおもてなし」は、「言えばなんとかしてくれる」という甘えの世界から抜け出せない人を大量に生み出してしまった。
海外旅行に行って、自分で周ってみると、ちゃんと調べるし、注意書きも読むし、「人任せ」にしないって「人の基本」みたいなものが備わる。
自分の責任において周っているから、ハプニングを乗り越える手段や精神力も身に付くし、何よりそれが「旅の一番の思い出」になる。
日本がラクだけれど、いったん外から日本を見る体験をぜひしてほしい。視野も広がるし、改めて感謝する心も生まれます。