暗くて長いトンネルを歩いているように思えても

大好きな友人に向けて

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ちょうど2年前、私は全部をやめた

大学に行くのも、院試の準備をするのも、先のことを考えるのも

やめた、というよりはできなくなった

朝起きることも、普通に動くのも、食べることも全部がつらかった

ただ息をしてるだけでも疲れる

毎日毎日、寝て過ごすだけで時間が過ぎていって

ものすごい焦りや罪悪感に襲われるのに、同時にそんな自分のことがどうでもよくて

でもやっぱり、自分は怠けものだ、弱いんだって思って悲しくて悔しくて
今までどうやって頑張ってきたのかすら分からなくなった

しばらく休んで、少しは動けるようになって学校にも戻って

でも心の中にまとわりつく漠然とした不安は前より大きくなっているように思えた

周りのみんなから遅れをとってしまったことに対する焦り
やりたいこともやらなければならないことも分かってるのに、どうしても集中できなくて、やろうとする気持ちに反して全てが億劫に感じてしまって
そんな自分がいるから、楽しいことがあっても100％で楽しむことができなくて、楽しんではいけない気がして

周囲の人が何気なく聞くことや言うことに敏感になってしまって、なんでそんなこと言われなきゃいけないんだ、普通を押し付けないでほしいって思う癖にはっきりとした答えを出せない、行動も起こせていない自分に嫌気がさして

ああ、つらいな、いっそのこと朝なんか来なければいい
ふわっと消えてしまいたいな、そんなふうに思って
でもすぐに、いや、がんばるんだ、って自分を奮い立たせたり
でもやっぱり頑張れなくて、もうダメだって思っての繰り返し

あれからなんとか大学も半年前に卒業して
それでも2年という時間が経過してもなお、動けなくなる前の自分には戻れなくて
過去の自分と比較して落ち込むことがあったり急に得体のしれない強い不安に襲われて涙が止まらなくなったり

尾を引いてるなって、こんなに弱いのかって思うと同時に
でもあのとき、止まることができていなかったら本当に後々取り返しのつかないことになっていたような気がして
だから、今は2年前のあのとき止まることができて良かった
止まる、全てをやめるというあの決断は間違ってなんかなかったし、必要なんだって思ってる

本気で自分と向き合おうとすると、長くて苦しい闘いに思えるし
時には全く光が見えなくて、暗くて長いトンネルの中を一人でただひたすらに歩いたり、不安になって後ろを振り返ったり、来た道を引き返しそうになったり

でも、一人じゃないから
いつでもここに居るからね

あなたがどんな決断をしても、ずっと応援してるから

最初から大正解なんて出さなくていい

少しずつ自分の生きたい方向へ進んでいけたら大丈夫

だから、全力であなたが思うままに楽しんでね

もうすでに素敵すぎるよ