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悠々自適な菜根譚(さいこんたん)

菜根譚の菜根は粗末な食事、つまり困難や苦しい状況のことです。

譚は談という意味です。
中国の古典の中では比較的新しく明の末期、洪応明という人が著者です。

中国は儒教と道教が主流ですが、これに仏教の思想を融合させているところが革新的です。

日本には江戸時代に伝わり、多くの日本人も愛読しています。

菜根譚の一節
徳によって得た幸せは、野山に咲く花、自然に豊かに成長する。
功業によって得た幸せは、鉢植えの花、他所に移されたり捨てられたりする。
権力によって得た幸せは、花瓶の花、根がないからたちまち枯れてしまう。

なにが幸せかというと平穏無事より幸せなことはなく、何が不幸かというと、欲求過多より不幸なことはない。

来年も穏やかに過ごせますように、健やかな年をお迎えください。

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