Espressivo
本日もお越しいただきまして誠に有難うございます。
今回は「表情豊かに」という意味合いの発想記号。
淡々と命を繋いでいき、時に人々には「冷酷」とも評される野生の動物や植物たち。ですがその実、写真で彼ら彼女らを納めるとどうでしょう、とても表情豊かではありませんか。
感性とやらが他の生き物にあるかは存じ上げませんが、人間はそう思える、それはとても素敵な事だと思います。
ヤエヤマヤマガニ Ryukyum yaeyamense
国内希少野生動植物種に指定されている、石垣西表島の固有種。
個人的に沢蟹の仲間が好きで、見かけるとついつい撮ってしまいます。
大型のガガンボが寝ていました。
翅の根本に先が太くなった針金のような器官がご覧になれると思います。
これは「平均棍」と呼ばれる器官で元々後翅だったものが飛行時のバランスを保つために進化したそうです。
カ、アブ、ハエ、ブユ・・・これらの昆虫は双翅目と呼ばれ、ガガンボもそのグループに入っています。
面々の名前を見るとどれも人間と関係が強いものばかりですね・・・。笑
完全変態と呼ばれる、蛹を経る成長をする昆虫たちです。
嫌われがちなこの子らですが、実は「飛行」に関しては昆虫の中でも随一の能力を持つグループだそうですよ。
ハナアブなんかは春先に花壇の花の前でホバリングしてるのを見ることができると思います。
蜘蛛の仲間、体躯を見た感じですとアシダカグモやイシガキアオグロハシリグモといった徘徊性(獲物を狩るために網を張らない)の蜘蛛ですかね。
何の菌かはわかりませんが、侵食されていますね〜。
記事の出だしで野生の動植物が云々と書きましたが菌類も入れ忘れてしまいました。
私はそこまで撮影してませんが他の写真家さんの作品を見ると菌類もまた、実に表情豊かなもんですよ。
ムラサキサワガニ Geothelphusa marginata marginata
先ほどのヤエヤマヤマガニほどは陸上を彷徨きません。
石垣島では水路や沢等水辺でよく見かけます。
この種は石垣島の固有亜種。
西表のはカッショクサワガニという、また別の固有亜種がいます。
イメージ的には久米島のクメトカゲモドキと渡嘉敷島のケラマトカゲモドキみたいなもんです。
カッショクサワガニはまだ見たことはございません・・・。
オオハヤシウマ Diestrammena sp.
国内でもかなり大型になるカマドウマの仲間。
コオロギとバッタとクツワムシを足して3で割ったような・・・と言ったら伝わりますかね・・・笑
便所コオロギなんて不名誉な俗称もあるそうですが、実際ジメジメしてて暗いところが好きなのでそう名付けられてしまうのも納得ですね。
学校の昇降口の階段の下(自分の母校ではそこで確認できました。笑)や、キャンプ場のかまどの中にいたりします。
全動物の七割を占めると言われる昆虫。
日本という国に世論調査で国民の昆虫の好感度とか調べてみて欲しいですね(笑)
私は大好きですが、マジでダメ、本当に無理、絶滅しやがれ!!てレベルまで嫌ってる人って意外に少ないんじゃないかと思うんですがね〜。
話が横道に逸れてしまいました。(笑)
今日はこの辺にしましょうかね〜。それでは皆様、ごきげんよう。
5枚とも、Carl Zeiss Milvus 100mm f2で撮影。