【9】タナカ
みなさんこんにちは。今回のお題は「タナカ」。日本はもとより世界中の「田中さん」。安心してください、貴方のことではありません。ミャンマーのいわゆる”お化粧”です!英語のスペルで記載すると"Thanaka"になります。だからと言って発音は「ザナカ」ではありません。「タ」を発音する時、息を思いっきり吐き出すように「タha」って感じで発音します。難しいねぇ〜、ミャンマー語。写真はタナカを塗ってもらっている最中の私。ビンタ直前ではありません。今回はジャパンハートが運営するミャンマーの児童養育施設ドリームトレーン全面協力のもと、タナカを取材してきました!
ミャンマーと言ったらタ・ナ・カ(マジカルバナナ風)というくらい、とてもポピュラーなものです。原料はなななんと樹木で、これを専用の挽臼で擦って(すって)使います。途中少量のお水も加えていきます。
最近ではすでに擦られてペースト状になったものや、ブロックになったものが売られていてすぐに使えるようになっています。
顔の頬(ほお)に塗るのが一般的。そのデザインは円だったり角の丸い四角だったり。子どもだとミッキー?みたいな絵を書くことも。かわい〜。これが萌え〜ってやつですよ。
塗る意味としてはもちろんお化粧としての役割もありますが、日焼け止めの目的で塗る人や虫刺されやニキビにつける人も。そして体の調子が悪いところに塗る人もいるんだとか!まさに万能薬です。実際に体験してみると塗った瞬間はスーッとします。そしてほのかにいい香りが。
しかし最近は都市部、特に若い人では塗る人も減ってきて、いわゆる日本でいう”メイク”をしている方を多く見かけます。先日取り上げた服装もそうで、民族衣装ではなくスカートやズボン(若者風にいうとパンツ?)を身にまとう人もひと昔に比べて増えました。これも時代の流れってやつでしょうか。でもタナカを綺麗に塗って、民族衣装をステキに着こなしている人を見かけると「くぅ〜!かっけ〜!」と心底惚れぼれしてしまうのです。ミャンマーのおしゃれ文化、どうか途絶えないで。大好きだー、ミャンマー!!!(心の叫び)