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マーケティングの守備範囲が広がることで、浮き彫りになる営業の本質的価値とは?
顧客の本質的な課題は出来る限りマーケティングで明らかにすべきであり成約までをマーケティングで完遂できればベストです。
そう考えると、「マーケティングでは明らかにし得なかった顧客の本能的な欲求の掘り起こし、自社ブランドが顧客に与える価値を突き刺すこと」が営業の本質的価値になるということです。
生命保険のセールスは、営業の本質的な価値を求められる代表例と言えるでしょう。
生命保険という商品は不要不急であることがほとんどであり、ましてや、誰も自分の死や病気のことなど考えたくないというのが普通なのです。
だからこそ、マーケティングで顧客の本能的な欲求を掘り起こそうと思っても、現状では難しいでしょう。
そこで、営業が対面で顧客の本能的な欲求を掘り起こす(生命保険の場合は、死や病気といった漠然とした不安を顕在化する)ことで、生命保険という商品が顧客に与える価値を突き刺すのです。
インターネットが普及し、各種デバイスやアプリの進化に伴いマーケティングコミュニケーションの選択肢が一挙に増えました。
現在では、CtoC(Customer to Customer、消費者間で行われる商業取引のこと)を実現させるプラットフォームも整っています。
テクノロジーの発展がもたらすマーケティングコミュニケーションの進化は今後も進んでいきます。
テクノロジーの進化を的確に捉え、マーケティングの守備範囲を広げ、営業が真の価値を発揮できるような環境を作る必要性はますます高まっているのです。
営業に携わる方々も、ご自身の営業の守備範囲がマーケティングに奪われる可能性を常に視野に入れておいて欲しいと思います。
是非、マーケティングができる営業を目指して欲しいと思います。