選ばれる理由と選ばない理由の話
マーケティング界隈では、POD(point of difference)とPOP(point of Parity)という言葉が使われることがあります。横文字の使用は本質を煙に巻いてしまうことが多いので、 立ち食いそばで簡単に説明します。
まずPOD(point of difference)ですが、これは独自性と言い換えられるもので、選ばれる理由になります。立ち食いそばでいうと、小諸そばの「ネギ入れ放題」は自分にとっては小諸そばを選ぶ理由になります。
次にPOP(point of Parity)ですが、これは最低限必要とされる価値のことで、これがないと選ばない理由となります。都内某駅にドブ臭い立ち食いそば屋があります。快適にそばを食べられる環境は最低限必要とされる価値です。快適にそばを食べられる環境がないので、自分にとってはそのそば屋を選ばない理由になります。
こう考えてみると、最低限必要とされる価値の重要性が見えてきます。小諸そばが「ネギ入れ放題」というどれだけ魅力的な独自性を発揮したとしても、ドブ臭かったら選ばれません。
PODを意識することは大事だけど、POPを意識して自社の商品やサービスに厳しい目を向けておくこともそれ以上に大事なのです。
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