パクチーがないと中華料理がいまいち締まらないワケ
日本でも一大ブームとなったパクチーですが、パクチーと言えば!みたいなイメージのタイやベトナムでは実は付け合わせのパセリ程度の感覚でそんなに大量に使われてないというニュースも話題になりました。
パクチーの生産量第一位はインドのようですが、消費大国ランキングはちょっとわかりませんでした。
ただ、おそらく中国のパクチー(香菜)消費量は世界トップクラスでしょう。というのも、どこの地域に行っても、どこの家庭に行ってもだいたいおパクチーはストックしてあるし、レストランのメニューでも炒め物やスープ、揚げ物など、あらゆる料理にパクチーが振り掛けられていて、火鍋とかだとつけだれにもたっぷりパクチーを使いますし、四川料理なんかは特にパクチー使用量がすごかったと思います。
江蘇省出身の妻に聞いても、幼い頃から家庭料理でなんかしらパクチーは使われていたとのことで、日本の食卓で例えるときゅうりの浅漬けくらいの登場率。妻は一人暮らしの際にベランダでパクチーを育てていて、台風が来た時には「あ〜私のかわいいパクチー!」と必死に救出していました。
私が中国に一緒に留学した人で「中国の食が合わない」となってしまう人はたいてい何にでもパクチーがついてくる食文化に辟易・・というパターンでした。「不要放香菜(パクチー入れないで)」というフレーズが苦手な人たちの間で合言葉になってましたね。実際、遺伝子的にパクチーの香りを受け付けなかったり、アレルギーもあるようなのでもちろん無理に食すべきではありません。
私はというと、北京で初めてどっさりパクチーが撒かれたガチ中華を食べてからすっかりハマってしまい、今や自宅でもパクチーを常備しています。野菜サラダや魚料理や肉料理の臭みを消すために振りかけたりと、ここまで使用用途万能でしかも栄養価が高い(ビタミンA、ビタミンC、カリウム、カルシウムなど)野菜はなかなか代わりがききません。
まだパクチー食べたことないよ!って方は、とりあえず中華料理を作って何にでもふりかけてみてください。ハマる人は抜け出せなくなります。
我が家のパクチー料理をいくつか