舞台『ピローマン』@新国立劇場小劇場の美術とちょっと不思議な客席
”触ってOK”な『ピローマン』舞台模型が登場
私は終演後帰りがけに気づいたのですが・・・もしかしたら上演前は設置されてなかったかもしれません。
先日”3行日記”でご紹介した観劇サポートの一環の触ってOKな舞台模型。
カトゥリアンとミハエルがまるで道の上に居るみたい。
昨日バックステージツアーに参加してきた知人からも舞台美術についていろいろ教えて頂いたので、今日はMY楽でもありしっかり舞台美術も観てきました。
この舞台模型の”ロビー側”という客席を向いている舞台の縁には暗い系の物が無造作に置いてあります。
逆側の”楽屋側”客席舞台縁はカラフルな物類が。
そして舞台の縁はまるで黒い紙の燃えかすのような波打った縁。
カトゥリアン(成河)とミハエル(木村了)のセリフのぶつかり合いの凄まじさがMAXで圧倒される
今日は最前列を出して頂いていたので余計圧倒されました。
ミハエルが言うことはよく考えるとおかしいのですが、しかしながら妙な説得力があって、カトゥリアンも思わず納得させられそうになるくらい凄い。
自分の殺人には大義名分があって、ミハエルの殺人には大義名分が無いと主張するカトゥリアンの方がおかしいように見えて来るほど。
今日は時にカトゥリアンが実の両親を殺害する場面を遠くから見ているミハエルのとても悲しそうな顔が心にぐっと来ました。
最後に・・・・ちょっとナゾな客席
特にお年寄り向けの作品では無いはずなのですが、客席の年齢層の高いこと高いこと。(3回観劇して3回ともそう感じました)
今日は1幕の途中で20代後半くらいの男女が手を繋いで客席から出て行きました。女性の方がもしかしたら芝居の描写がNGだったのかもしれません。
しかしながらお年寄りの観客たちは半分寝てたりしているのですが苦笑、最後まで平然と観劇されている。なぜか?
昭和生まれの高齢者は暴力とか流血とか虐待とか・・・・(昔は当たり前だったよよくあったよTVや映画でも見てたよ)慣れてしまっているのかもしれません。
通路をはさんで右側だった中高年男性も1幕は靴を脱いで(!)靴下だけになって足を投げ出してずっと寝てました。
(確かにところどころで眠くなる場面はあるのですが、靴を脱ぐ必要性はあるのかなあ?)
そして毎回なぜか最前列は中高年男性率高し。今日は反対側の最前列ドセンターが空席でもったいなかった・・・・(何かご事情はあったのでしょう)
こういう時に本当はキャンセル出来て当日券で出せればよいのにねと思います。
【作】マーティン・マクドナー
【翻訳・演出】 #小川絵梨子
【美術】小倉奈穂
【照明】松本大介
【音響】加藤 温
【衣裳】前田文子
【ヘアメイク】高村マドカ
【演出助手】渡邊千穂
【舞台監督】下柳田龍太郎
#石井輝 (聾唖の女の子役