戯曲(小川絵梨子さん翻訳版)『ピローマン』を読む
preview公演→本公演と2回観劇した後戯曲を読む
”原作や元物語があったり、史実に基づいた作品であれば絶対予習すべき。初見じゃ理解できないから”という価値観を強烈に持っている演劇ファンの方も一定数居るのが事実です。
私も観劇初心者だった時はそういった方々の話を、もっともだなーよく分からないで観に行くのは失礼なのかもしれないと見事にマインドコントロールされてw、事前に”予習”してから観劇することにしていました。
しかしながらある時から、というか、忙しくて全然予習出来ず(当時は予習しないことは悪いことだと思わされていた)恐る恐る観劇した舞台で、実は全く予習なんかしなくても楽しめるということに気づいてしまったんですね。
今までいったい何のために必死で予習していたのだろうか?と。
上質の脚本と演出、上質のキャストであれば予習なんかいらないんだと。
(少なくとも私にとってはそういう気づきでした)
・・・・というわけでその後はなるべく予習無、ネタバレ無のまっさらな状態で(再演ものは別ですが)舞台を観に行くようになったので、
今回も事前に戯曲は読んでいません。2回観劇した後に読みました。
私と同じように「ネタバレは知りたくない」という演劇ファンの方々もいらっしゃると思いますのでこの後の実際の舞台と戯曲から感じたことは有料記事にします。
ただ、ネタバレ無で1つ言えることは『ピローマン』に関しては
preview公演から本公演の違いはほとんどない、ということです。
(※今までもpreview公演を観て、本公演を観たら「え???こんなに結末変えたの??」という作品もあったのですが『ピローマン』は、
2幕が5分短くなっただけで場面が大きく変更されたものはありませんでした)
【作】マーティン・マクドナー
【翻訳・演出】 #小川絵梨子
【美術】小倉奈穂
【照明】松本大介
【音響】加藤 温
【衣裳】前田文子
【ヘアメイク】高村マドカ
【演出助手】渡邊千穂
【舞台監督】下柳田龍太郎
#成河
#木村了
#斉藤直樹
#松田慎也
#大滝寛
#那須佐代子
#石井輝 (聾唖の女の子役)
【ここから有料記事】『ピローマン』の戯曲と実際の舞台の1番の違い
戯曲では【第2幕・第2場】というタイトルになっていますが、舞台は幕間休憩明けの【第2幕】のスタート場面。
戯曲の始まりの場面設定はこうです。
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