松下洸平氏の芝居力が炸裂したミュージカル「ケイン&アベル」
ケイン役の松下洸平氏は既に2025年主演男優賞レベルの芝居力
参りました。前から芝居力が高い方だと思っていたけれど、圧巻。圧倒されました。恐るべし松下洸平氏。
特に植原卓也氏演じるマシューとの若い頃からのバディ感が秀逸で、マシューの死の場面はもう涙が止まりませんでした。
時代を動かしていくのは女性たち
1906年4月16日、遠く離れたポーランドとアメリカ合衆国に2人の男の子が誕生。それがウィリアム・ケインとアベル・ロスノフスキ。
ケインの妻になる愛加あゆ(ケイト)、アベルの妻になる知念里奈(ザフィア→アベルと一緒にポーランドらアメリカに渡った移民)、そしてアベルとザフィアの娘のフロレンティナ(咲妃みゆ)。
この3人の女性たちの眩しいほどの強さ。我慢強さ。自分を見失わない強さ。本当に素晴らしかったです。
特にケイト役の愛加あゆさんは、現役時代の【ニジンスキー】のロモラを彷彿とさせて懐かしかった・・・・・
脚本・演出のダニエル・ゴールドスタイン氏はハリポタ舞台の演出家
舞台セットを人力で動かしていく(黒子が見える状態で)独特の演出方法がどうもデジャヴだと思ったら・・・・
やはりハリポタ舞台のダニエル・ゴールドスタインさんでした。
階段を動かすシーンはもうハリポタ舞台!
ダニエル・ゴールドスタインさんはカムフロムアウェイの演出家でもあるので、スピーディな展開はお手の物。一瞬たりとも飽きさせない。
上川一哉さんのジョージは作品のスパイスとして最上級
いつのどの舞台でもやっぱり上川さんは光っていらっしゃる。バディ役を演じさせたら世界一かもしれない。
上川さんのジョージが居るからアベルが存在出来ていると言えるくらい、上川さんの存在感は最上級でした。
松下洸平氏のパーフェクトな肉体作りにも脱帽
もうお一人の松下氏と比較してもほっそい洸平氏ですが、2幕のお着替えシーンの際に度肝を抜かれた上半身のパーフェクトな肉体美。
肩から手首までの筋肉が美しすぎて脱帽。
どう見せるか?を繊細に計算し尽くして身体を作られたと思われ、
こういうところもプロフェッショナル。
山口祐一郎様も圧倒的な存在感。優雅さと軽やかさはさすがゆう様!
ゆう様の”欧米の貴族感”は健在で、あの貴族感を出せるのって別所さんとゆう様と鹿賀さんだけでしょ、といつも思うのですが今回も。
なんであんなに軽やかにカッコイイんでしょう?日本の宝です♡
ジェフリー・アーチャーのあの大作を約2時間半にまとめてもちゃんとストーリーも成り立っていて、展開がスピーディで、そしてワイルド・ホーン氏の楽曲も美しい。
これはぜひ世界に輸出して頂きたい名作です!
スタッフ
原作:ジェフリー・アーチャー
音楽:フランク・ワイルドホーン
歌詞:ネイサン・タイセン
編曲:ジェイソン・ハウランド
振付:ジェニファー・ウェーバー
脚本・演出:ダニエル・ゴールドスタイン
翻訳:小田島創志 / 一川華
訳詞:竜真知子
音楽監督:塩田明弘
キャスト
ウィリアム・ケイン: #松下洸平
アベル・ロスノフスキ: #松下優也
フロレンティナ: #咲妃みゆ
ザフィア: #知念里奈
ケイト・ブルックス: #愛加あゆ
ジョージ・ノヴァク: #上川一哉
マシュー・レスター: #植原卓也
リチャード・ケイン: #竹内將人
ヘンリー・オズボーン: #今拓哉
アラン・ロイド: #益岡徹
デイヴィス・リロイ: #山口祐一郎
飯塚萌木 / 榎本成志 / 加藤翔多郎 / 古賀雄大 / 咲良 / 佐渡海斗 / 島田彩 / 德岡明 / 富田亜希 / 中村ひかり / 廣瀬喜一 / 堀部佑介 / 本田大河 / 町田睦季 / 萬谷法英 / 宮内裕衣 / 宮田佳奈 / 森下結音 / 森山大輔 / 米澤賢人
スウィング:磯部杏莉 / 後藤裕磨
有澤奏 / 小暮大智 / 髙橋輝 / 萩原ゆめの / 古澤利音 / 山口亜美菜
公演スケジュール
2025年1月22日(水)〜2月16日(日)
東京都 #東急シアターオーブ
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#舞台感想
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