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「歯車は一方は右に回り、もう一方は左に回ることでエネルギーを生んでいる」 =役割を果たす事は他人と同じことをすることではない=
2015年、僕が転職するにあたり、社長からは「売り上げをあと20%あげて欲しい」と言われました。
僕は3倍にしたいと応えたら、社長からはそこまでは無理だし、欲は出さなくて良いと言われたのは覚えています。
限界なんて自分が決めるものだろうし、20%増なんて努力がなくてもすぐに達成できる数値です。
僕の3倍計画がスタートしたのですが、最初の半年くらいは思うように数字が伸びてきませんでした。
うまく行くようにやっているハズなのに、結果がついてこないと焦ります。
最初に結果を求めたくなりますが、結果は常に後からついて来ます。
あがいているその間に変わることへの既存スタッフの抵抗も多くありました。
何をするにも面倒な説明が必要で、同じことを何度も何度も伝えて、それでも理解されない状況でした。
目的と手段についてはいつも話していることなのですが、いまだに理解されていないことが多い。
過去がどうのとか、他もやっていると言うのは、理由にすべきではないのは考えればわかるはずですが、そんな思考停止で物事が決められて行く事は実に多い。
本部スタッフの店舗ヘルプでレジ操作を覚える必要性についても、手段の目的化であり、本来の業務を薄めてしまうことであるが、目先の便利さや居場所ができることや貢献意識に寄与するので、何となく覚えたら便利となる。
組織内で皆ができることをできない事は劣等感や罪悪感を感じます。
レジができると何となく便利だし、知っておいて悪い事はないし、心の安定が得られる。
そうやって自分の“本分“をだんだんと忘れていく。
皆が自分の役割を果たす事は、他人と同じことをすることではない。
歯車は一方は右に回り、もう一方は左に回ることでエネルギーを生んでいる。
高度な組織ほど、役割は細分化され、専門化されて行く。
逆に幼稚な組織では小学生のサッカーのごとく、思考停止状態でボールに人が集まって行く。
店舗にとって本部スタッフが行く意味は、その場のレジ対応よりも、今後の商品供給であり、店のことを知ることです。
時間が余っているならレジ対応もしても良いが、現場での限られた時間を自分の仕事以外に費やすべきではないし、本来の目的である成果を出す事に真剣であるなら、レジ対応している暇はないと僕は考える。
こう言う考え方は時に誤解を生むし、アンドロイド携帯の発想で言えば、あれば便利だからとりあえず機能を追加していくと言う事になるかと思う。
僕はその考え方は好きではなく、シンプルに物事を追求したい。
あれば便利、では機能を追加しない。
本当に必要な事のために、それなりに必要な事を切り捨てる事がシンプルにすると言う事なんだと思う。
切ることが出来なければシンプルにすることなんてできないはず。
中途半端なものは極限まで排除していくことで本当に必要なものが見えてくる。
そこで必要なのは目的だけだろう。
「便利」と言う言葉は時に人を誘惑する厄介な言葉だと思う。
転職当時はメンバーもずっと長い間同じ。
やる事もルーティン化されていて、それの繰り返し。
それを逸脱しようとすると激しく抵抗されました。
皆はおそらく僕が抵抗していたように感じたはずですが。
当時の社員には、会社を壊さないでくれとも言われましたが、あのまま何の改革もなければ、今は存在していないはずである。
会社を去る人もいました。
それにより彼らが稼ぎ出していた売り上げは減っているはずですが、今いるスタッフはそれに代わるか、それ以上の成果をすでに出し始めている。
新陳代謝による変化は会社組織にとって必要であり、それがないと会社は知らぬうちに廃れていくんだと思う。
そこに危機感を抱けるかどうかが、行動力につながっていくのだと思う。
変化していくってことを自分でする、です。
どうせ変わらなくちゃいけないのです。
同じ状態ではいられないので。
今の時代は、変化し続けて安定することしか出来ない、です。
チャレンジジョイ。