デジゲー博2021でワクワクしたゲーム(3)~PC-98リスペクトADV『バイナリ・シンドローム』から伝わる物語の優しさ~
デジゲー博2021でワクワクしたゲームを語る感想文その3。書き始めた理由は初回の記事に書きましたので、どんどん感想を載せていきます。今回は『バイナリ・シンドローム』です。
画像が1枚もないので寂しい記事ですが、ゲーム内容が気になる方は、ぜひ開発者さんのページやSNSを確認していただけると!
B-16 青エビ研究所さん/『バイナリ・シンドローム』
pc-98リスペクト コマンドクリック式アンドロイドカウンセリングゲーム(公式サイトより)
公式サイトやTwitter等でビジュアルを確認すると一目瞭然ですが、PC-98を彷彿とさせるグラフィック表現が、刺さる人には心臓を貫くように深く刺さりそうな作品です。
ちなみに自分は、子供時代、家にゲーム機はないが父親のPC-98はあったという人間なので、ゲームの原体験がPC-98にある為めっちゃ刺さりました。
更にこだわりを感じるのは、「20色で描かれた」と説明文に書かれているところで、当時のゲームは16色だったことを踏まえて、あえて補足しているのだと思います。
ゲームデザイン面でもコマンド式アドベンチャーでPC-98リスペクトを感じ、UIやテンポ感などにも当時のゲームを彷彿とさせる部分があります。
が、”リスペクト”というのがキモだと個人的に思っていて、昔のゲームをエミュレータで遊んだ時に感じるような古さはなく、あくまでPC-98文化を内包した新しいゲームとして遊べる感覚です。なので、現代のADVをPC-98でデメイクしたらこんな感じかもしれないと思いました。
PC-98ソフトは時代を先取りしたゲームデザインの傑作も多く……等と書くと余談が過ぎるので割愛しますが、そんな思い出話をしたくなるくらい記憶を刺激する、リスペクトがしっかり伝わるゲームです。
ただ、試遊した理由はPC-98リスペクトの部分にあるのですが、実際に遊んでみるとストーリーが一番、ハートに刺さりましたね。
話の内容には触れられないのでふわっとした書き方になりますが、試遊のちょっとしたエピソードだけでも、優しさがにじみでる物語になっていて、遊んでいると自然にその優しさが心に染みわたってくるように感じます。
公式サイトのストーリー紹介にも、優しさや切なさを感じる雰囲気がどこか漂っていて、どんなドラマが描かれるのか、先の展開が気になる物語でした。