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【アクアマン2】おかしな字幕みつけた
アクアマン2のあるシーンです。
原文:Never.
字幕:ナメんな
吹替:ナメんな
うーんどうでしょう?
![](https://assets.st-note.com/img/1728208386-gjb9ZHmYkrTalPIcx3etBSLU.jpg?width=1200)
原文は「お前には決して頼らない=I will never need your help.」の「決して〜ない=never」だけ残した形だと思われます。なので、字幕でも直訳して「いらねえよ」とか「ことわる」で良かったと思います。
吹替えならもう少し字数を増やしたりニュアンスの表現もできるので、「(お前に助けられるような)そんなことは起きてはいけない=That will never happen.」の省略だと解釈して、「ありえねえよ」とか「それはできないな」とか「無理な話だ」とかでも良かったと思います。
採用された「ナメんな」という翻訳では余計な味がつくと言いますか、ここでブラックマンタは別に「ナメられてる」と侮辱されてるようには感じてない気がするんですよねー。
崖から落ちそうになってるブラックマンタにアーサーが救いの手を差し伸べても、父の仇に救われるくらいなら死を選ぶというのがここでの彼の決断です。アーサーがナメてるから手を伸ばしたと彼が思うか?思わないでしょう。
あくまでブラックマンタの自分都合なんですよ、ここは。アーサーに頼ることはこれまでの自分の信念に反するからブラックマンタはアーサーの手を掴めないのです。だから「お前には決して頼らない=I will never need your help.」とか「お前に助けられるようなことは起きてはいけない=That will never happen.」というセリフになるわけで。
アーサーがブラックマンタをナメてるとブラックマンタが感じたからではないです。
この字幕で「ナメんな」とだけ啖呵を切って、そのまま落下して死んでしまうのは、ブラックマンタが馬鹿なチンピラみたいで、私は好きになれない翻訳です。
アンゼたかし先生は日本映画界の有名翻訳者としては安定感がある方ですけど、時々こういうキャラ設定からズレた誤訳をぶっ込んでくるから評価が難しいですね。
(了)
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