マトリックス・レザレクションズ、下から見るか横から見るか
マトリックスレザレクションズをIMAXとドルビーシネマのどちらで観るかで迷っています。
迫力ならスクリーンの大きさがモノを言うので池袋か吹田にあるIMAXシアターが最強なのは間違いないのですが、話はそれほど単純ではないのです。
▼スクリーンサイズ(アスペクト比):
日本の映画館には大きく分けて2つのスクリーンがあります。IMAXシアターのスクリーンと、そうでない映画館のスクリーンです。(←こうやって書くとIMAX原理主義者みたいだな。笑)
私はスクリーンに黒帯(余白)ができると損した気分になってしまう貧乏性です。笑。映画のアスペクト比が2.4:1ならドルビーシネマがベストですが、1.9:1ならIMAXの方で観たいです。
図で示した通り、これまでの大作映画は2.4(シネスコ)で作られることが多かったのでドルビーシネマを含む「普通の映画館」で鑑賞すればスクリーンサイズがバッチリ合うので、その映画館のポテンシャルを最大に発揮して映写できます。
しかし、近年はIMAXシアターでの上映を見越して1.9(ビスタ)でマスタリングされる作品が(特に大作アクション映画に)増えている傾向があり、この場合は一般的なスクリーンがフル活用できない(横に黒帯が生じる)という事態が発生します。
ちなみに私は映画館ではなるべく左右の中心線上で、ちょうど視界がスクリーンでいっぱいに埋まる位置で観るのが好きなので、シネスコだと思って映画館を座席予約して、いざ始まってみるとビスタだった時には結構残念な気持ちになってしまうのです。これは結構な死活問題です。笑。
その点では、IMAXは横に黒帯ができることはまずないので安パイだと言えます。ただしシネスコの作品ならスクリーンいっぱいに広がる映像の方が満足度が段違いに高くなる(私の場合)ので、より良い映画体験をしたいならリスクを負ってでも攻める価値があります。笑。
個人的な好みとしても、例えば『テネット』等のノーラン作品をNetflix等の配信とブルーレイ等のディスクで見比べて確信したのですが、私は2.4のアスペクト比の方が、画面の品格が高くなって好みです。このことからもドルビーシネマはIMAXを打倒する有効な手段となり得るのです。
なお余談ですが、先の図で表現しているのは「フルサイズIMAX」と呼ばれる日本には大阪吹田と東京池袋の2箇所しかないスクリーン(1.4)で、通常のIMAXシアターではそもそもスクリーンサイズが1.9になっているのでビスタの映像を流しても上下の黒帯は無くなります。
▼マトリックス・レザレクションズの仕様:
さて。話をマトリックス新作に戻しましょう。
それで、結論なのですが、、、
図は2021年12月17日時点でのIMDbのスクリーンショットですが、『マトリックスレザレクションズ』には2つのバージョンが存在し、IMAX版は1.9で、通常盤は2.4でマスタリングされていると書いてあります。つまりどちらのシアターで観ても満足できるアスペクト比になっていそうです!(よかった)
なお付け加えると本作は音響がドルビーアトモスで作成されているので、ドルビーシネマの方が優れた鑑賞体験ができるかもしれません。イギリスのウェブ記事でも某オジサン(たぶんIMAX好き好き星人だと思われる)が本作についてはドルビーシネマを推薦していました。
椅子もいい感じだ、というのは実務レベルで考えると非常に重要な側面です。というのも、ドルビーシネマは肘掛けが各椅子で個別についているので、隣の知らないオジサンとの陣取り合戦などが勃発せず、パーソナルスペースの安全が保障されています。笑。(昨今のご時世では皆が空気を読んで席を離れて取るようになったのであまり気にしなくても良いかもですが)
ということで、
私は【Dolby Cinema】にしようかな。
という感じです。
皆さんはどんな劇場でご覧になりますか(なりましたか)?
了。