12月に観た新作映画
令和5年12月に観た新作映画は13(+1)本。
フェイバリットTOP3は…
🥇:マエストロ
🥈:レベル・ムーン
🥉:モナ・リザ・アンド・ブラッドムーン
4:終わらない週末
5:ポッド・ジェネレーション
6:哀れなるものたち
7:トーク・トゥ・ミー
8:ゴジラ-1.0(英語字幕版)
9:ナポレオン
10:バレリーナ
11:ブルービートル
12:バッド・デイ・ドライブ
13:ゲゲゲの謎
なおブルービートルとトーク・トゥ・ミーは米国へのフライト中に視聴しました。
初鑑賞の旧作は1本のみで『カサンドラ・クロス』でした。ビンテージ映画特有のゆるさとダイナミクスがあって面白かったです。午前十時の映画祭は本当に良い企画ですね。
以下、観賞後のツイートを引用しながら、一言添えていきます。(*ブラウザのリーダー機能によってはツイートが表示されない場合があります)
▼ナポレオン
どれだけの人数と金を投じたのか想像もできない長尺で繰り広げられる合戦シーン。お互いに駒を惜しげもなく犠牲にしながらキングを倒しに行く様相は、まさに《リアル人間チェス》と言うべき死闘。本作のクライマックスであるワーテルローの戦いは本当にヤバイです。
▼バッド・デイ・ドライブ
映画に慣れてる方なら犯人を比較的早い段階で推理できてしまうんじゃないかしら。ネタバラシで長々と喋るのは滑稽を通り越して退屈に感じてしまうくらい親切すぎたかも。まあでもゆるい気分で観たい映画だから妥当かな。
ただし最後の一発逆転アクションは想像を斜め上に超えてきて楽しかったです。まさかドアを外したのが伏線になってるなんてね。この一工夫のおかげでラストのアクションが可能になっているわけで。お見事!
良い映画は何度でもリメイクされるものでしょうけれど、この短期間はさすがに笑いますね。最初に作ったスペインが見境なく売りまくったのかしら。
暴走車 ランナウェイ・カー (スペイン, 2015)
タイムリミット 見知らぬ影 (ドイツ, 2020)
ハード・ヒット 発信制限 (韓国, 2021)
バッド・デイ・ドライブ (英米仏, 2023)
▼Godzilla Minus One
秋津艇長の例のセリフも、ちゃんと意識してチェックしてきました。
日本語:
参った!恐れ入谷の鬼子母神だ!
英語字幕:
I admit that I’m glad to see him
(アイツに会えて嬉しいと認めるよ)
もともとが「恐れいりました」からの言葉遊びでしかないので、英語字幕では前半の「降参です」にフォーカスした翻訳になっていましたね。
私『ゴジラマイナスワン』で唯一嫌いだったのが学者(吉岡秀隆)が現役軍人の艦長(田中美央)に対して(佐々木蔵之介ではないよ)リーダーシップを取るところだったんですけど、英語字幕ありで観てると脳内でハリウッド映画の感性とブレンドされて、階級や立場が上の人に対してもこういうセリフは言うよなーと納得して観れたのが不思議でした。(笑)
▼モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン
これはクリティカルヒットでした。役者と脚本と音楽が本当に良かったです。
主演チョン・ジョンソは韓国人ですが、雰囲気が山崎紘菜にも似てて、英語を喋ってると錯覚しました。この映画が海外では2021年公開で、その2年後がNetflixの女版ジョン・ウィックこと『バレリーナ』の公開なので、出世作になったのかしら。
▼ポッド・ジェネレーション
一発ネタで引っ張る系かと思いきや、かなりトラッドでちゃんとした作りになっていて感心しました。
▼ゲゲゲの謎
なぜにあんなに持て囃されるのか1ミリも理解できませんでした。何なら使い古されたテーマで陳腐だとさえ私は感じました。アニメとしては判断できかねますが、映画としては駄作です。
鬼太郎ファンやアニメファンや声優のファンが支持するのはともかく、一般的な映画ファンが褒めてるのは何故なんですかね?(笑)
▼バレリーナ
力作でした。4Kで観るべき映画です。
すごく紛らわしいことに、アナ・デ・アルマス主演の2024年公開予定のジョン・ウィックのスピンオフ映画も題名が『バレリーナ』になるらしいです。
一方でこちらは2023年公開チョン・ジョンソ主演の、まるでジョン・ウィックのように強くて個人的な動機で組織に逆らう女殺し屋の映画で、タイトルは同じく『バレリーナ』という。(笑)
▼ブルービートル
世間的にどういう評価なのかイマイチわからないが、私はとても良くできた映画だと思いました。小ネタも多くて、ギークで偏屈者の叔父とか、キスできなかった直後に股間を隠す主人公が最高でした。(笑)
作品の内容も確認せずに「WBはラテン系だからバットガールをお蔵入りにした」と叫んでいた馬鹿どもは刮目するべきですね。
▼トーク・トゥ・ミー
ジェームズ・ガンにDCUやらないかと言われて蹴った二人。あっぱれな作品でした。このまま独自路線で突っ走ってください。
▼REBEL MOON: パート1 炎の子
色々意見はあると思いますが、令和の時代に新しいフランチャイズを立ち上げる心意気にまずは乾杯ですよ!
日本のネットフリックスで1位であることを報告するだけで世界中のファンが反応してくれるのも楽しかったです。こうしてファンで新しいユニバースを作っていくのは素晴らしいことですね。
▼マエストロ:その音楽と愛と
これは絶対に映画館で観て大正解でした。
▼哀れなるものたち
お洒落な映画なのかなと思って臨んだら、結構下世話な物語でした。
▼カサンドラ・クロス
とてもゆるい映画かと思いきや、結末はすごくシリアスで驚きました。
▼終わらない週末
ネットフリックスは毎年後半に傑作が揃いますね。
▼バグダッド・カフェ
普段は劇場で観覧した旧作しか私はnoteに書きませんが、こちらは特に良かったので紹介したいと思います。どうやら権利関係でストリーミングには二度と戻ってこない可能性が高いらしく、Twitterでも少なくない人が本作を滑り込みで視聴したことを報告していました。
▼ポケモンコンシェルジュ
映画でなくて20分弱の短編4話構成で見やすいです。厳密には映画と異なるのでランキングの対象外としましたが、満足度はかなり高かったです。
▼さ〜て、来月の映画館は?
1月公開作品で気になるのは…
●エマニエル夫人(12月キャリーオーバー)
●レザボア・ドッグス(5日)
●ノープ(5日IMAX特別再上映)
コンクリート・ユートピア(5日)
アクアマン 失われた王国(12日)
Lift リフト(12日)哀れなるものたち(26日米国観覧済み)
来月(以降)も楽しみです。
了。