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THE BATMAN ビジュアルは最高、シネマとしては微妙(まとめると70点で及第点ではある)
ザ・バットマン(2022年、米国)
— まいるず James Miles ⚒️ (@james_miles_jp) March 16, 2022
ごめん。私の為の映画ではなかった。配役と演技と衣装とガジェット類は非常に良かった。ただし他の要素はどれも平凡に感じた。そして編集だけは最悪だった。何かと時間をかけて勿体ぶる語り口がしんどかった。緩急が足りない。最後の40分は良いリズムだったので好き。 pic.twitter.com/OT9XSbDmVf
良かった点と悪かった点を書き出していきます。
私はバットフレックを推しているから、逆にあまりザバに否定的なことを書きたくないんですけどね、ポジショントークだと思われるのが嫌だから。でも、気に入らなかった部分は気に入らなかったんだから、正直に書きますね。
#ネタバレ 注意です。
▼あらすじ:
マフィアの首領マローニの逮捕に貢献した有力者が次々と猟奇的な覆面男に殺されていく。ターゲットは現職市長、警察本部長、検事、マフィアのNo.2、そして資産家の息子ブルース・ウェイン。犯人探しの過程でブルースは自身の両親の死にマローニとファルコーネが関与していた可能性を知り、復讐は何もプラスにならないことを悟る。警察に逮捕されたリドラーは唯一失敗したブルースの殺人をバットマンに委託するが、バットマンはこれを断る。落胆するもリドラーは当初の計画通り最後のターゲットであるゴッサム市民の無差別殺人として街を囲う防波堤を遠隔爆破してゴッサム市に洪水(津波)を起こし、ネット友達と結託した新市長候補の暗殺計画を実行に移す。洪水は起きたが暗殺は失敗。被災者を救助するバットマンは今後もヒーローとして活動を続ける決意を更に強くする。
▼よかった所:
●冒頭が良かった!
THE BATMANのロゴが最初にどどんと出る。クラシック音楽をバックに、鼻息ムンムンで双眼鏡を覗いている、からのホラー映画のジェイソン的な手口での侵入と虐殺。最高のオープニングでした。
そこから画面がブラックアウト。暗闇の中にまずバットマンの目のような光が射して、ロバプのモノローグが始まって、だんだん光が明るくなってバットシグナルのサーチライトだったと分かる演出。ここまで、私はすごく好きです。
4月21日追記:
4月19日に冒頭10分がYouTubeで公開されました。HBO Maxのロゴが少し眩しすぎるのが玉に瑕ですが。あと画質が悪いのも微妙ですね。映画館で観たときはもっと高画質でした。
●ビジュアルが非常に良かった!
配役がよかったです。作品全体では過去最高クラスのビジュアルじゃないでしょうか。これまでの作品(バートン、ノーラン、スナイダー)のどれとも似ていなくて、かつクールな組み合わせだったと思います。ロバプとゾーイをはじめ主要キャラは全員良かったですね。ビジュアルだけならあのロバプが成長してベンアフになったという設定でも受け入れられます。まあ、ゴードンもアルフレッドも別人だから絶対に成立しないんですけれど。(笑)
演技はポール・ダノが抜群に良かったと思います。残りの人達は普通に及第点くらいに良かったという感じでした。ロバプもゾーイもジェフリーライトもいつも通りの良い演技って感じ。(ロバプは『ライトハウス』と比べちゃうと、あんなの狂気が全然足りないと感じちゃいました)
衣装は最高だったと思います。バットフレックとは別のベクトルで最高にクールなバットマンスーツでした。あとは全員の平場での衣装が決まってました。流石、アカデミー賞常連のJacqueline Durranの仕事は一味違います。
ガジェット類はいい感じに実在しそうな雰囲気でグッドデザインなものが多かったんじゃないでしょうか。バットモービルも格好良かったと思います。バイクはあまり私の好みではありませんでした。
●ラストバトルが良かった!
リドラーが最終兵器に洪水を使ったことについて様々な意見があることは理解していますが、今までにない舞台設定を見せてくれたことは素直に評価したいです。そして、それ以上に一般人が覆面をするだけでリドラーとして増殖するシーンには新鮮な恐怖を覚えました。そうか、過去作にバットマンを模倣する素人ビジランテはたくさん居ましたが、ネットで繋がった素人集団がマスク一つでヴィランに変身してテロを実行するという記述はありそうで無かったような気がします。
うーん、考えてみると『ダークナイト』でもやっていたとも言えるでしょうか。いや、ネットで繋がった有志が無報酬でやっているという点が新鮮だったと思います。ヴィランが直接的に雇ったわけではないという点では『ジョーカー』の暴徒になった大衆もこれに近いところがありますかね。しかし、どちらもジョーカーという強烈なカリスマがそうさせたと納得していたんですけど、リドラーみたいな小物が普通の2ちゃんねらーを集めて実現しちゃった所に新鮮さと現代っぽさ(時代性)を感じました。
▼よくなかった所:
●長すぎる!
中盤までの120分が長すぎです。
出演者から編集まで「間」を使いすぎです。
映画が長くなること自体に私は反対しません。しかしザバットマンは特に意味もないのに溜めるポイントが多すぎました。結果として他の優れたスリラー映画と比較してダルい印象になってしまいました。
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本作の比較対象としてよく名が挙がる『セブン』も『ゾディアック』もその裏側にある大きな存在(宗教的意味合い;史実の未解決事件)を感じることが出来たから深みが生まれて知的興奮がアップします。しかし、ザバットマンのリドラーとゴッサムシティの物語は薄味で平面的です。こうなると俳優や衣装やセットの美しさでしか興味と興奮を維持するしかありません。(それで満足できる人にはそれで十分とも言えますが)
なぜこうなったのかというと、物語について来られなかった人達がネットで酷評するのを恐れて、スタジオ側があまりにも丁寧に編集させた結果じゃないかと私は推測しています。
一方で、映画の核心部分をファルコーネとアルフレッドの台詞だけで済ませてしまった点は脚本と演出が非常に弱いと感じました。映像で見せてこその映画じゃないですか。私達は1950年『羅生門』から2021年『最後の決闘裁判』まで「真実は藪の中」の作品をこれでもかと経験しているんです。ザバットマンは3時間もあってなぜそれぞれの回想シーンを入れなかったのでしょうか?
●いちいち説明が多くてダルい!
ぜーんぶセリフで説明するじゃん!
って心の中で何回か叫びました。(笑)
これがノーランやスナイダーやミラーの作品なら、画だけパッと見せて即座に登場人物が何も言わずに最速で最適な行動を取ります。それのお陰で映画にスピード感が生まれます。庵野秀明の『シン・ゴジラ』にも同じことが言えます。
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しかし、リーヴスのバットマンはまあ展開が遅いこと。
特に難しくもないことを、やたら間を使って雰囲気だけはある感じにして、ゆっくりゆっくり説明して、それで逐一カットを挟んで登場人物に「今はこうしてるってことか!」という感じのセリフを言わせます。
まるで観客が絶対について来られるようにビクビクしながら編集したような映画でした。
セリーナがナイトクラブ潜入したときに検事がマローニの話を始めたらバットマンの顔が映ってバットマンが「マローニの話だ!」って反応したり、屋上でセリーナが入手した録音を聞いてるときに録音の中で鈍い悲鳴になったらゴードンの顔が映ってゴードンが「首を絞めてる!」って言ったり、いやいやいやいや説明セリフを入れすぎよ。(笑)
それはもう、だるいこと。だるいこと。(笑)
正直もう丁寧を通り越して愚鈍(ノロマ)の領域やで。
逆にいうと、ノーランくらいのネームバリューがなければ観客を置いていくようなアクセル全開の編集は怖くて出来ない(ワーナーが許してくれない)ってことでしょうか。
もしくはスタジオ側が、観客が理解できずに心が離れてしまって不評になるのを恐れて、分かりやすくなるように最新の注意を払って、慎重に慎重に、丁寧に丁寧に、どんなお馬鹿さんでも分かるように編集させた結果なのかもしれません。
これもうちょいキビキビな編集にしたら140分、余計なエピソードもカットしたら120分程度まで縮められたと思いますよ。例えばペンギンを追い回したカーチェイスとか物語上は全く意味がなくて、カーチェイスを入れたかったから無理に差し込んだのが見え見えで、申し訳ないですが、私は本当にウンザリしました。
正直、前半の120分は映画のペースが遅すぎて、眠たくなりました。さっさと次に行けよ!と心の中でヤジを飛ばしていました。個人的にはドラマパートと謎解きパートは1.5倍速で観たかったですね。
●全体的に刺激が弱い!
米国でR指定じゃなくなりPG12になった時点でなんとなく予想できたのですが、暴力や恐怖やエロスが全体的にマイルドで刺激に欠けました。肝心な部分でいつもモザイクが掛かる『セブン(検閲版)』って感じ。配給会社が宣伝していた『ジョーカー』の衝撃には遠く及びません。
身体的な暴力が使えないなら、代わりに精神的に追い込まれる描写が欲しい所ですが、尺が長い割にブルースが苦悩するシーンはほとんど描かれないし、セブンのような犯人の異常な猟奇性や主人公が究極の選択を迫られて悶絶するシーンもありません。話がシンプルすぎるんですよね。
ただリドラーが出てきてキチガイみたいな言動をして、そこが売りだったと思うのですが、うーん残念ながらそんなに怖くないんだわ。他の作品でよく観たんだわ。まあ取調室でアベマリアを歌い始めた時はちょっとヤベエなコイツまじで関わりたくねーわ。と思いましたが。私の中でリドラーのピークは最序盤で市長が電話を取るために動いたら後ろに立ってた時ですね。あれは怖いと思いました。ツカミは最高だっただけにその後の失速は残念です。
ただし、これはR指定くらいが丁度良い私の意見であって、普段MCUの明るいスーパーヒーロー映画を観ているような人達や、アニメが好きでよく観ている人達には、ちょうど良いくらいにダークでシリアスで凶暴だったんじゃないかなーとは思います。私には刺激が少し弱かったという話です。
●音楽がダセエ!(個人の意見です)
まず、メインテーマが、個人的にはダースベイダーマーチにしか聴こえなくて。
キーは違うようなのですが、ダーン!(ダーン、ダーン)・ダーン!
ていう所に脳内でダースベイダーマーチの歌い出し(ダーンダーンダーン・ダーンダまで)をループして鳴らすとマジでぴったり合うんですよ。これ気づいた同志はいるのかな。誰かDJできる人ミックス作ってくれないかな。(笑)
私は予告編を観たときから感じてて、でもTwitterにはジアッチーノ曲カッケーっていう人が多かったし公開前から批判するのも良くないかと思って発言を控えていたんですけど。やっぱ映画館で笑いそうになって大変でした。よくこれでOK出したなーと思います。
ダースベイダーとはキーが違うので絶対音感がある人には違う曲に聴こえていたのかもしれません。でも私には完全にダースベイダーでしたね。
停電したビルの通路をこっちに歩きながら時々マシンガンの火花で姿が見える場面の、これでもかってくらいメインテーマ曲の金管楽器が大音量で鳴る演出は良かったと思います。(ローグワンのラストと丸かぶりでしたがw)
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そしてリドラー。
彼が現れるときに毎回必ず流れる『アベ・マリア』のマイナー調アレンジ版でも私は毎回笑いそうになりました。しかも極め付けは、取調室でのBGMがダースベイダー風バットマンの主旋律が大音量で流れるのに合わせてポール・ダノが裏声でアベマリアを歌ってコラボしだす始末です。リドラーは怖いし、笑っちゃいけない場面なのは分かるんですが、なんだこのふざけた音楽は!と私の脳内は大騒ぎでした。ZSJLのワンダーウーマンのテーマと同じくらいにはイジられても良いレベルで尖った音楽だったと思いますよ、私は。
それからセリーナ。
彼女が現れるときにも、あのミステリアスな高音の調べがいつもタタタタ〜と流れてくるのも、毎回「ああやってんなー」という気持ちで観ていました。(笑)
多くの方々がジアッチーノを絶賛する声はかなり拝見しているのですが、この点に関しては私とは意見が合わなそうです😭
ワーナーさんにお招き頂き『ザ・バットマン』を試写会で鑑賞!
— 柳生玄十郎 (@genjyuro) February 22, 2022
タイトルに"THE"と付くことの意義を感じる、挑戦的作品じゃった!こういうバットマンが観たかったんじゃよ!わしは!
そして圧倒的に音響の良い劇場がお勧め!もう脳内にずっとテーマ曲流れてる…#しゃべんじゃーず#ザバットマン期待 pic.twitter.com/qrqZP1pm2f
●キャットウーマンとペンギンが空気!
この2人はオシャレな雰囲気を加えるだけで、物語に全く関与しません。
ここでもう一度あらすじを読んでください。(再掲します)
マフィアの首領マローニの逮捕に貢献した有力者が次々と猟奇的な覆面男に殺されていく。ターゲットは現職市長、警察本部長、検事、マフィアのNo.2、そして資産家の息子ブルース・ウェイン。犯人探しの過程でブルースは自身の両親の死にマローニとファルコーネが関与していた可能性を知り、復習は何もプラスにならないことを悟る。警察に逮捕されたリドラーは唯一失敗したブルースの殺人をバットマンに委託するが、バットマンはこれを断る。落胆するもリドラーは当初の計画通り最後のターゲットであるゴッサム市民の無差別殺人として街を囲う防波堤を遠隔爆破してゴッサム市に洪水(津波)を起こし、ネット友達と結託した新市長候補の暗殺計画を実行に移す。洪水は起きたが暗殺は食い止めて、被災者を救助するバットマンは今後もヒーローとして活動を続ける決意を更に強くする。
お気づきになられたでしょうか。
私が纏めたあらすじに2人は出てきません。
つまり2人がいなくても成立する物語なのです。ペンギンは店のオーナーだっただけです。セリーナはそこで働いていて、ルームメイトがたまたま同時期に殺されただけです。2人の行動はストーリーにほとんど意味を持ちません。私は本作を真面目に観ていたのでエンドロールを観ながら「いいかげんにして!」と脳内で叫んでいました。
2人の出演を削れば120分に収まりそうな脚本だったと思います。120分で終わらせてくれたなら私だってここまで不満は持たなかったでしょう。(ただ2人が欠けたら映画のキービジュアルが弱くなるのは必至なのでジャッジは難しいところです)
昔、お笑い芸人の永野がYouTubeで「ヒース・レジャーと違って、ジャレッド・レトのジョーカーはファッションジョーカーです」という辛辣コメントをしていたんですが、まさに本作の2人もそんな感じですね。意味もなく、思想もなく、格好だけはソレっぽい。映画の中でファッションとしてしか機能していませんでした。(※レトジョについてはエアーカットで汚名返上してくれると信じています)
●他にもツッコミ所が多数!
色々と作りが粗いのが結構気になってしまいましたね。
バットマン(ブルース・ウェイン)がどのくらい強いのかが、かっちり決まってないで、とりあえず観たいシーンや展開を全部つめこんでみた、という感じがしました。それはね、180分も続くものとしてはしんどいです。120分未満で収めてくれるなら全然OKなんですけど。
あれだけ銃弾を浴びてればそりゃ顔に当たることもあるだろうとか、ムササビ滑降した最後に電車の高架に激突してたけど普通の人間なら死んでるやろとか、リドラーを前にした取調室で急に頭が悪くなったりとか、何回か宙吊りになった挙句にライフルを向けられるまで何もできずにぶら下がって待っていたりとか、全体的にバットマンのスペックに統一感が欠けていて粗いと感じました。
なんでバットマンと戦うマシンガンを持ってる戦闘員は全員あんなにバカになるんですかね。あれだけ長時間も撃ちまくっていれば「身体じゃダメだ、アタマを狙え!」くらい言いそうなもんですが。
バットマンが防弾チョッキだけなのは、基本的に暗闇から奇襲をかけるスタイルだから成立するものです。急に来るからビビって手元が狂うのです。焦って対応できない間にバットマンが悪党たちを倒してしまうのです。だからダークナイトライゼズでの白昼での格闘は少々滑稽にも映るのです。
その点、ジャスティスの夜明けでのバットフレックは最初に傭兵たちの武器を無力化していたので、これはかなり理にかなった戦術だったと言えます。
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リドラーの殺人の手口が都合よく変わるのも微妙でした。
なぜブルースだけ他のターゲットと違って自分の手で殺さず爆弾を使ったのでしょうか。しかもウェインタワーなんて普段から危険物に対して厳しくチェックしてるでしょうに、都合主義が良すぎます。なぜゴードンは今回の現場検証だけバットマンを招集しなかったのでしょうか。
さらにはバットマンが謎を解くと、必ずリドラーが待ち構えていて、すぐに反応していました。なんかどんな時間帯にもLINEの返事が爆速で返ってくる、いつ寝てるのか分からない友人みたいで笑いました。特に序盤でテレビ電話にすぐに出るやつ、あれは本当に神対応だと思います。ずっとマスクをつけて待っていてくれたんでしょうか。(笑)
▼映画に関係ない部分での不満点:
●字幕が残念!
字幕版で鑑賞したのですが、結構クセの強い意訳が散見されて気が散ってしまった。アンゼたかし先生は比較的定評のある翻訳者さんだっただけに残念です。
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一つ目のペンギンの台詞は結構大きな変化ですよ。映画の冒頭から再三登場する市長の息子を観客にリフレインさせる重要な台詞でもあります。
二つ目は一見正しそうですが、ブルースもセリーナも元々傷ついた存在(だからこそ二人は惹かれあった)なので、今更傷つくとか言われても特にノーダメージと変わらないんですよね。「一線を越えるな」という警告が重要なのであって。
なぜここまで変えたんでしょうか。翻訳者に渡された台本には撮影時にアドリブで変更したセリフが反映されてなかったとか、そういう単純なミスでしょうか?
他にも、最後にバッツがキャットに「Take care of yourself(お気をつけて)」と言う台詞がありました。これはシンプルに「お元気で」という別れの挨拶でもありますし、中盤でのキャットが「Don' worry. I know how to take care of myself(心配しないで。身の護り方なら心得てるわ)」と言ったのに対するアンサーでもあるわけですが、なぜかアンゼたかし先生がつけた字幕は「自分を大切にしろよ」でした。
はぁ?( ・∇・)
●字幕がまぶしい!
これは字幕の内容には全く関係ないのですが、黒を基調とした画面が多い映画で、字幕だけが白く輝きすぎていて、大変に眩しいと感じました。黄色の文字にして明度を抑えるみたいなオプションは取れなかったのかしら。
▼まとめ:
バットマンとしての格好良さはかなり高得点だが、
映画としての面白さは凡庸である。
という所ですかね。
だから
「格好良いバットマンが見たい人には最高の映画」
だと思います。(ちょっと極端な言い方ですけど)
色々書きましたけど、普段スーパーヒーロー映画(主にマーベル映画)を観ている人達を、ダークな世界へと招待する映画としては、ザバットマンはおそらく最適なチューニングだったと思います。だからこそ「超名作です!」って絶賛する声が多いのだろうし。大衆向けの娯楽作品としては正解なんでしょうね。
ワーナーには、こうした大衆向け娯楽作品の売上で獲得した資金を元手に、もっと尖ったDC映画をどんどん作っていって欲しいなと願います。
●おまけ!
ザバットマンで笑ったところ:
— まいるず James Miles ⚒️ (@james_miles_jp) March 18, 2022
映画の序盤でニルヴァーナの曲がかかって良い雰囲気だったんだが、バットケイブでアルフレッドが入ってきた時にブルースが手元のツマミをしぼったらBGMの音量が下がったところ。「…って、お前がバットケイブで聴いとったんかい!」って脳内でツッコミ入れてしまったw pic.twitter.com/1gDsTGGGjb
バットケイブのスーパーコンピューターを高級オーディオとして使っていたのは今回が初めてだったんじゃないでしょうか。笑
自分で音楽をかけるバットマンといえばこれ。 pic.twitter.com/vFe58X560z
— まいるず James Miles ⚒️ (@james_miles_jp) March 18, 2022
スーパーコンピューターに選曲させる実写版(?)バットマンは他にもいましたけど。笑
了。
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