スーパーマンはパンツを隠したい?
おい、スーパーマン!
お前は赤いパンツを
履いてるのかい?
履いてないのかい?
どっちなんだい?
はー
いー
てー
るーーーーーーーー!!!
パワー!
ハッ!
というわけで、新しいスーパーマンが赤パンツを履いてることが確定情報になりました。(笑)
新しいスーパーマンお披露目写真。昔と今。
個人的にはザック・スナイダーとマイケル・ウィルキンソンが創作したヘンリー・カヴィル版の方が1,000倍くらい格好良いと思うのですが…
こうやって並べてみるとザックも、赤パンツを履いてるか履いてないか隠す意図で、このポーズとライティングだったんだなと気付かされましたね。
ジェームズ・ガンは隠しきれてないんですけれども。(笑)
こういうところもザックは巧いですね〜。
一方で、現在のSNS社会では、悪名は無名に勝るという風潮もあります。要するに《バズったもん勝ちの世界》という考えです。そういう意味では、この隠しているのに隠せていない写真をチョイスしたDCU陣営もわざとやっているのかもしれません。…というか、その可能性が高いです。
スーパーマンの新衣装が赤いパンツを履いてるのか履いてないのかは、ファンの間で大きな関心の的でした。
ただ、窓の外で明らかにヤバイ事態が起きてるのに、のんびりブーツを履いてる様子は、それだけでナンセンスで《人命を尊重するヒーローとしてあるまじき行為》とも言えるので、ポージングは良くなかったと思います。
履いてるか履いてないかでバズらせたかったなら、あんな輝度を上げればすぐに判ってしまう写真でなくて、一発目はとにかく明るい安村にならってこちらのポーズにしても良かったんじゃないかなと結構本気で思います。
なお、巷ではジェームズ・ガンとジュディアンナ・マコフスキーによるデヴィッド・コレンスウェット版のスーツについて喧々轟々の大論争となっていますが、彼女はこれまでずっとジェームズ・ガンと一緒に仕事してきたコスチュームデザイナーなのですから、私としては「まあそうなるよね」って感じです。それ以上でも、それ以下でも無いです。前からわかっていたこと。普通。予想通り。意外性が無い。特に好きでも嫌いでもない。
ガーディアンズや新スースクのコスチュームと雰囲気が似てくるのは当然でしょう。
よって、この衣装によって新しいスーパーマン映画への期待や関心が高まることも下がることも無いですね。前からこのプロジェクトには無関心に近いほど魅力を感じてませんでしたが、それは今回で変わりません。
ただ、分析はできます。
新しいスーパーマンのスーツの特徴として2つ言えるでしょう。
・生地が厚い
・線が多い
ぴっちり身体にフィットしないので「こんなのスーパーマンじゃない」とか「まるでコスプレみたいだ」と揶揄する声も多いですが、私はそこはあまり気にしません。
別にこういうファッションのスーパーマンが居ること自体は良いのではないでしょうか。そもそも衣服というものの《本来の役割は防具》なので、防具としての機能性を追求したときに、多少ダボつくことはあるでしょう。
それがスーパーマンの定義や美学の適用範囲内であるかどうかは、もうそれは好みの問題とか一種の宗教論争になってしまうので。
あと、コスプレ発言については、単純に現代のコスプレのクオリティが高過ぎるという話だと思いますけどね。というか、その揶揄はコスプレ界隈に対するディスになるので、止めた方が良いと思いますよ。デジカメやスマホが進化して、誰でも本格的なムービーを撮りやすくなったのと同じですって、コスプレも。
新しいスーツは、総じてプロテクターのようだと言えます。
これは赤パンツをスーツに自然に馴染ませるための措置だと思われます。
薄手のタイツにすると、21世紀のファッション感覚では、赤パンツの違和感が強くなりすぎるのだと思われます。
あのザック・スナイダーだって、自身のスーパーマン(MOS)のスーツのデザインで最後まで赤パンツを残そうと苦心した一人でした。
結果的には何十種類も試作してフィッティングやカメラテストをしたが、どうやっても格好良くできない(映画のテーマやムードに合わない)ということで諦めましたが。
(了)