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5月に観た新作映画
令和5年5月に観た新作映画は10(+2)本。
フェイバリットTOP3は…
🥇:TAR/ター
🥈:ワイルド・スピード/ファイヤーブースト
🥉:EO/イーオー
初鑑賞の旧作も含めれば『お葬式』が1位です。まだ6月8日まで「午前十時の映画祭」でやってる劇場があるので強く推薦しておきます。日本人なら観るべし。『マグノリア』もかなり良かったです。
3月公開なので新作と呼べるのか微妙ですが『シン・仮面ライダー』も同率3位くらいに良かったです。
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以下、観賞後のツイートを引用しながら、一言添えていきます。(*ブラウザのリーダー機能によっては表示されない場合があります)
▼ゴーステッド
『ゴーステッド』
— まいるず James Miles ⚒️ (@james_miles_jp) May 13, 2023
優男のクリス・エヴァンスが凄腕スパイのアナ・デ・アルマスの特殊任務に巻き込まれるラブコメアクション。よく出来てるし、ちょくちょく挟まれるスター俳優のゲスト出演も笑える。当初はスカヨハを主演候補で企画スタートしたらしいけど、アナで正解だったと思う。TV+。 pic.twitter.com/20gBBA6HiC
4月からキャリーオーバーした本作は、007のパロマのスピンオフが見れたって感じです。
もし当初の企画書通りスカヨハとクリエバのコンビになっていたら、それはもう『キャプテン・アメリカ2』にしか見えないんですよ。(笑)アナとクリエバなら『ナイヴズアウト』なのでギリセーフですね。スカヨハがスケジュール都合で参加できなかったのが怪我の功名になりましたね。
ちなみにネタバレになるので名前は伏せておきますが、ゲスト出演はMCUでお馴染みのあの人達です。本当に笑える!
▼EO
『EO/イーオー』
— まいるず James Miles ⚒️ (@james_miles_jp) May 13, 2023
ロバの映画。映像美がマジで素晴らしい。スタンダードサイズの画角が可愛い。物語がすべて示唆的で曖昧なので客を選ぶかも。ロバの目を通して浮かび上がる様々な人間模様。いよいよ元ネタの『バルタザールどこへ行く』を観たい欲求が高まる。たぶん本歌取りの作風だと思う。 pic.twitter.com/iKF27g0sD3
使ってるカメラとレンズがとてつもなく良いです。照明や美術のテクニックもあると思いますが、とにかく色彩が美しいです。2K上映でしたが映像美に息を呑みました。
▼TAR
『TAR/ター』
— まいるず James Miles ⚒️ (@james_miles_jp) May 13, 2023
緊張感みなぎる凄まじい映画。社会問題を擦りつつ、中年の危機を描く。指揮者のシーンでわざと派手に動くケイト・ブランシェットが滑稽なのだが、圧倒的な演技力と編集の技巧で捻じ伏せて笑わせない。エンドクレジットがすごく個性的。そしてまさかのモンスターハンターは何だったんだ? pic.twitter.com/QSrId9H8RC
私には1年に1本レベルの傑作でした。
予告の音楽に合わせて激しくタクトを振る場面、私にはどう見てもギャグにしか思えなかったのですが、映画からも同じニュアンスを感じました。なんというか本物の指揮者の動きじゃなくて、モノマネ芸人が強調してるような動きなんですよね。たぶん監督もケイト・ブランシェットも意識してやってると思うんだけどなー。アレを見て本物の指揮者らしい美しい動きだと信じてるとしたら見る目ないと思いますよ。(暴言)
そういう常軌を逸したおかしなものがアリになってる異常さを表現してるのだと思います。途中から主人公の妄想なのか映画内の現実なのか判別できない描写が連続して、とても楽しめた作品でした。
これは年齢マウントじゃないつもりですが、TARの本当の怖さを理解できるのは40歳以上でしょう。中年を迎えて、自身の体力・知力・精力・社会性など様々なパワーに明確な衰えを覚えた者だけが、リディア・ターが抱える中年の危機に共感できます。逆にそれを正直に描いてる(演じてる)からこそ、視聴者の精神を抉る怪作になっているのだと思います。
▼ザ・マザー/母という名の暗殺者
『ザ・マザー/母という名の暗殺者』
— まいるず James Miles ⚒️ (@james_miles_jp) May 13, 2023
Netflix新作。ジェニファー・ロペスが元殺し屋のシングルマザーを熱演。物語をテンポ良く進めるために強引な話運びやリアリティラインの揺らぎが目立つ気もするけど、ジェイローの美貌と冬のアラスカの大自然など映像美はとても楽しめる佳作。 pic.twitter.com/LPWYaSrwFY
途中で娘を鍛えるシーンはなんだかなあとも思いますが、まあ全体的にはまあまあ良い作品だと言えるのではないでしょうか。
▼マグノリア
『マグノリア』
— まいるず James Miles ⚒️ (@james_miles_jp) May 14, 2023
1999年の名作を立川シネマシティの特別上映にて。音楽が結構攻めたアレンジで、映画館で観ることに意義を感じた。記憶もほとんど消えてて新鮮な気持ちで楽しめた。劇中歌に聴き覚えがあると感じたらエンドクレジットにフィオナ・アップルの名前があって納得。 pic.twitter.com/ZYoB0IY5EB
20年以上前にWOWOWでなんとなく観ててラストに衝撃を受けたのをうっすら記憶しているのですが、全編を真剣に観たのは今回が初めてでした。そして面白すぎて脳汁が出まくりでした。
▼シン・仮面ライダー
『シン・仮面ライダー』
— まいるず James Miles ⚒️ (@james_miles_jp) May 14, 2023
ようやく観た!怪作であり快作で面白いじゃん。酷評してる特撮オタクは厳しすぎるやろ。個人的には編集のリズムを無視したヴォカリーズ多めのオリジナルBGMと意図不明な手持ちカメラがしんどかった以外はどれも楽しめた。蝶オーグを倒す場面とか庵野節全開で私は好きよ。 pic.twitter.com/aNhmy1uxaf
公開からかなり時間が経って、ようやく観ましたが、私は好きな作品です。庵野秀明のシン・シリーズならゴジラ>ライダー>ウルトラマンの順に好きですね。仮面ライダー好き界隈からの評価はよく分かりませんが、石ノ森章太郎の原作を令和に映画化した作品としては傑作だと思います。
▼STILL マイケル・J・フォックス ストーリー
『STILL マイケル・J・フォックス ストーリー』
— まいるず James Miles ⚒️ (@james_miles_jp) May 17, 2023
AppleTV+新作。俳優キャリアのスタートからパーキンソン病の告白までに焦点を当てたドキュメンタリー。昔の映像を使って当時のマイケルの様子を再現できちゃうのがすごい。題名は「じっとしていられない」と「俺はまだやれる」のダブルミーニングかな。 pic.twitter.com/thHrwos7cF
マイケル・J・フォックスのリアルが知れて興味深かったです。
▼レジェンド&バタフライ
『レジェンド&バタフライ』
— まいるず James Miles ⚒️ (@james_miles_jp) May 18, 2023
アマプラに来たから視聴したが、開始5分で耐えきれず離脱した。大枠は良いが、細部が雑で馬鹿馬鹿しい。最初に櫓を駆け上る木村拓哉の動きは年齢を隠せない鈍臭さ。結婚式で登場人物の視線と全く一致しないカメラワーク。これだけで分かった。私の趣味には合わない。 pic.twitter.com/2be8XOqLJl
早くもアマプラに来たので視聴開始したのですが、私にはダメでした…
▼ワイルド・スピード/ファイヤーブースト
『ワイルドスピード/ファイヤーブースト』
— まいるず James Miles ⚒️ (@james_miles_jp) May 19, 2023
死ぬほど面白かった。これまでも十分面白かったけど、今回は一段階ギアが上がったぞ。最終章の物語は新しくも、過去作を想起させるアクションとロケーションで総集編のような錯覚も味わえる。そしてサプライズも!つべこべ言わずに映画館へGO案件や。 pic.twitter.com/nvk7J9TxZ2
カーレース映画として始まりながら4作目がターニングポイントとなり、以降はユニバーサル版『007』として場所とヴィランとアクションを変えるのを繰り返していた当フランチャイズ。ポール・ウォーカーの逝去も影響したのか7作目以降の物語はマンネリで、毎回の豪華追加キャストと無限にインフレするアクション(7空!8潜水艦!9宇宙!)だけが見所でしたが、最新作10では主人公が追う立場から追われる立場に変わり、緊迫感が増して面白かったです。過去作のロケーションとアクションをもれなく使うので総集編のような趣きもあり大満足でした。5作目の引用シーン、ドルビーシネマの銀幕で動くブライアンを観られて感涙しました。これが観たかったんだよ!最終作では今まで頑なに避けてきた禁じ手「AIポール・ウォーカー」を遂にやるのか注目しています。
まいるず的ざっくり認識:
ワイスピ(LA;自動車レースの映画)
ワイスピ2(マイアミ;ポールウォーカーの刑事アクション)
ワイスピ3(東京;自動車レースの映画)
ワイスピ4MAX(犯罪者だがFBIと裏取引して悪を討つ)
ワイスピ5メガMAX(義賊団になって麻薬組織を懲らしめる)
ワイスピ6ユーロミッション(政府からオファーが来て裏稼業を始める)
ワイスピ7スカイミッション(政府の裏稼業を頑張る)
ワイスピ8アイスブレイク(政府の裏稼業を頑張る)
ワイスピ9ジェットブレイク(政府の裏稼業を頑張る)
ワイスピ10ファイヤーブースト(5の私怨で襲われる)
ワイスピ11
ワイスピ12?
▼宇宙人のあいつ
『宇宙人のあいつ』
— まいるず James Miles ⚒️ (@james_miles_jp) May 20, 2023
序盤はギャグがキツいと感じて微妙だったけど、途中から慣れてくるとどんどん面白くなった。中村倫也も伊藤沙莉も柄本時生もさすが俳優らしく世界観に溶け込みながらのギャグテイストが上手い。日村勇紀が独壇場ではバナナマンのコントのようにも見えてしまうのが玉に瑕か。 pic.twitter.com/YkUnqdDuH0
映画の推進力が脚本やストーリーではなくて、日村さんのギャグ任せになってしまったのが残念です。事実上の主演なのに俳優クレジットで三番目なのは納得できませんでした。(苦笑)
▼最後まで行く
『最後まで行く』
— まいるず James Miles ⚒️ (@james_miles_jp) May 20, 2023
かなりパワフルかつハードボイルドで良かった。史上最高に醜い顔の岡田准一と綾野剛を拝めます。リメイクにあたり日本の文化風習にうまくアレンジされてて感心。しかし、まさかオリジナル韓国版よりもしつこい味付けになっていたのは、良い意味で予想外だった。 pic.twitter.com/TqpockHzqb
韓国版よりもしつこい仕上げだったのは、良い意味で予想外でした。とはいえ私が一番好きなのはフランス版ですかね。なんか日本版は無理して笑わせている感じがしてしまって。フランス版のさりげなくすっとぼけている感じが好みです。
▼サイロ
『サイロ』
— まいるず James Miles ⚒️ (@james_miles_jp) May 21, 2023
AppleTVで配信されてる新作ドラマが面白い。最初の3話の監督はモルテン・ティルドゥム。どこか既視感ある語り口だと思ったら『イミテーションゲーム』や『パッセンジャー』を監督した人だった。4話から監督交代して少し雰囲気は変わったが、物語が興味深いのでこのまま見守りたい。 pic.twitter.com/fjPoD12ZX6
映画でなくてドラマですが。時間に制約がなくなるので物語に厚みを作れるのでドラマは物語と脚本を練り込むと、映画より味わい深くなりますね。
▼別れる決心
『別れる決心』
— まいるず James Miles ⚒️ (@james_miles_jp) May 22, 2023
アマプラで鑑賞。『オールド・ボーイ』のパク・チャヌク監督によるサスペンスドラマ。タン・ウェイ演じる未亡人が可愛い。騙された男が人生転落していく物語かと思ったら、いろいろ仕掛けが効いてて面白かった。さすがカンヌでの監督賞は伊達じゃない。 pic.twitter.com/nV9GLUIPhC
こちらも早くもアマプラに来ましたが、傑作でした。吹替と字幕で2回も観てしまいました。ちゃんと2月に劇場で観てれば月間TOP3圏内の逸品でした…
▼お葬式
『お葬式』
— まいるず James Miles ⚒️ (@james_miles_jp) May 27, 2023
午前十時の映画祭にて初鑑賞。4Kリマスターの映像が鮮烈で美しい。葬式の様子を描いただけなのに、何故にこんなに面白いのか不思議だなあ。所作や儀式の向こうに見える文化や歴史の厚みや、爺ちゃん婆ちゃんの時の自分の思い出を重ねて、なんとも形容しがたく、心の深い所に響くのだろう。 pic.twitter.com/wJ97gnf7CR
日本人なら観るべし。
まだ午前十時の映画祭でやっている劇場があるので、是非この機会を逃さないでいただきたいです!
▼65/シックスティ・ファイブ
『65/シックスティ・ファイブ』
— まいるず James Miles ⚒️ (@james_miles_jp) May 29, 2023
アトラクションとして堪能。予告と本編にギャップがあるせいで低評価レビューが多い不憫な映画。サバイバル要素よりも父娘の心の交流に重きを置いた映画。米国のレーティングもGだし、物語のシリアス度や整合性やリアリティラインなどキッズ及びファミリー向けの作品。 pic.twitter.com/t7xs64zsHh
公開初日に非難轟々だった作品です。予告がミスリードすぎましたね。邪道だとは思いますが先にファスト映画を観てしまいました。いやあ、海外のYouTubeアカウントで動画タイトルに作品名を明記しないやつで。わからずにクリックしてしまったのですが、すでに出回っていた日本人のツイートからスポイラーで面白さが低減するタイプの映画ではないと察したので最後まで視聴しました。そうして見所をあらかじめ準備しておくと、そんなに酷いとは思いませんでした。
昨年の『大怪獣のあとしまつ』や『それがいる森』と同じく、予告から創造された理想像との需要ギャップが悪く作用した映画でしたね…気の毒です。とはいえ、内容に正直に予告を作っても日本で集客効果が見込めるのかはイマイチ予測できず、どのみち難しい作品だったかもしれません。
子供向けの雑なストーリーでありながら、クリーチャーは大人でも嫌がるくらいリアルでグロテスクで、昆虫も多かったですからねえ。どこを目指していたのでしょうか…(汗)
▼さ〜て、来月の映画館は?
6月公開作品で気になるのは…
![](https://assets.st-note.com/img/1685556909849-6dDograbsU.png?width=1200)
マルサの女 4K(5月キャリーオーバー:午前十時の映画祭)
怪物(2日)
ウーマン・トーキング 私たちの選択(2日)
M3GAN ミーガン(9日)
リトル・マーメイド(9日)
氷の微笑 4K(16日)
ビデオドローム 4K(16日)
アクロス・ザ・スパイダーバース(16日)
タイラー・レイク 命の奪還2(16日:Netflix Save The Dates 2023)
ザ・フラッシュ(16日)
アトのセカイ(23日)
To Leslie トゥ・レスリー(23日)
プー あくまのくまさん(23日)
山女(30日)
16日が大渋滞です。これは蜘蛛次元も韋駄天様も観られないかも?
アカデミー賞絡みで外したくないのは『ウーマン・トーキング』と『トゥ・レスリー』の2本。娯楽作品として興味をそそられるのは『ミーガン』、そして一番気になるのは『山女』ですかね。
6月公開作品の中で一番気になってる映画。原作が『遠野物語』とか期待しかない。
— まいるず James Miles ⚒️ (@james_miles_jp) May 22, 2023
映画『山女』予告https://t.co/iwMAx5TOIR pic.twitter.com/1yjQQwFmrU
フラッシュは「乗りかかった船だから最後まで見てやったほうがいいかな」くらいのノリで、スパイダーバースは予告を観る限りではあまり面白そうに見えないのでちょっとテンション低いです。(苦笑)
84年 ゴジラ 劇場で観てない
— まいるず James Miles ⚒️ (@james_miles_jp) May 8, 2023
89年 VSビオランテ 映画館最高!
91年 VSギドラ なんか違うかも
92年 VSモスラ たぶん違う
93年 VSメカ 明らかに違う
94年 VSスペース 違うと分かってるからスルー
95年 VSデス 最後らしいから記念に観ておこうかしら?
私の平成ゴジラとDCEUは完全に一致。 pic.twitter.com/LavIAWQHdH
来月(以降)も楽しみですね。
了。
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