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7月に観た新作映画
令和5年7月に観た新作映画は11(+1)本。
フェイバリットTOP3は…
🥇:アイスクリームフィーバー
🥈:山女
🥉:ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE
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初鑑賞の旧作は『バックドラフト』の1本のみでした。
超話題作『君たちはどう生きるか』は4位ですね。『山女』をキャリーオーバーしなければ表彰台でした。ドンマイです!
4:君たちはどう生きるか
5:リバー、流れないでよ
6:イノセンツ
7:俺たちクローン?
8:Pearl
9:裸足になって
10:マッド・ハイジ
11:ヴァチカンのエクソシスト
以下、観賞後のツイートを引用しながら、一言添えていきます。(*ブラウザのリーダー機能によっては表示されない場合があります)
▼山女
『山女』
— まいるず James Miles ⚒️ (@james_miles_jp) July 7, 2023
撮影と照明がとても美しい。洗練されているが、ものすごく地味で暗い画面が続く攻めた演出が素晴らしい。物語も日本の民話らしく陰鬱で良い。異論は認めるが、私はこれを「日本昔ばなし版ミッドサマー」だと認定したい。公開規模が小さいのが勿体無い。シネコンでも上映すれば良いのに。 pic.twitter.com/lTUERGLycv
昨年BSプレミアムで放送されていたそうです。しかしその時は75分で、今回の劇場版は100分。どこか増やされた要素なのか気になります。あまりにも暗い画面が多く、とても自宅のテレビで一家団欒で観るような作品ではないと思いました。(笑)
▼Pearl
『Pearl パール』
— まいるず James Miles ⚒️ (@james_miles_jp) July 13, 2023
画作りも女優も物語も全部好きな作品だった。前半の『オズの魔法使い』を擦りまくる演出が最高に楽しかっただけに、後半であまりやってくれなかったのが少し残念。皮肉にも劇中の「君は私が求めているものと違う」という台詞と同じ感想になってしまった。主人公の心境の変化が演出→ pic.twitter.com/39sOez0h4q
ミア・ゴスを愛でる映画でした。楽しかったです。
オズの魔法使いの要素はもっと欲しかったなー。特に後半。
次期スーパーマン俳優デヴィッド・コレンスウェットは高身長なので洋服を着ているとかっこよかったです。
▼君たちはどう生きるか
『君たちはどう生きるか』
— まいるず James Miles ⚒️ (@james_miles_jp) July 14, 2023
いやーそう来たか!なるほど宮崎駿の真の引退作品に相応しい内容だった。『風立ちぬ』から10年経った監督の心境変化に感涙したよ。物語とファンサービスの見事な融合。スタジオジブリの集大成と言える内容なので、出来る限り過去作を再視聴してからもう一度映画館で観たい。 pic.twitter.com/n8qbTSdduM
賛否両論が起きていたようですが、ビジュアルやあらすじなどの情報をひた隠しにしたことで、思い入れが強い人ほど自分の中で理想像(=ぼくがかんがえたさいこうのジブリアニメ)を固めてしまって、それが「想像してたヤツと違う=コレジャナイギャップ」を生みやすい素地を作ってしまったのかなあ、とは思います。
#君たちはどう生きるか
— まいるず James Miles ⚒️ (@james_miles_jp) July 15, 2023
私も主人公が●●だと思って観ている間は正直退屈にも感じていたが、途中で宮崎駿が本当に描きたかったのは●●●●●の話だと気づいた瞬間に映画館で感涙した。
【君たちはどう生きるか】の裏テーマ|まいるず https://t.co/BCUvjHECQ3
なお細かい整合が取れてないから物語を厳密に分析考察する意味は薄いという意見は私も同じでしたが、私が宮崎駿の引退宣言だと受け取った本作に対して、「宮崎駿本人が原画を描かないことでむしろ量産体制に入った」という真逆の分析はさすがの岡田斗司夫でした。
▼ヴァチカンのエクソシスト
『ヴァチカンのエクソシスト』
— まいるず James Miles ⚒️ (@james_miles_jp) July 14, 2023
今年公開のシリーズ物でない映画では世界第5位の興行収入なので観てきた。娯楽作品としてめちゃ楽しめたが、自分が日本人だからなのか深い部分まではイマイチ理解できてない気もする。まあ、久しぶりにラッセル・クロウが格好良いキャラ演じてるのが観れたから良いか。笑 pic.twitter.com/q75Pqi5V5c
原題に忠実に『教皇様の祓魔師』という日本語タイトルに出来なかったものかしら。こんな作品を観に来てくれる映画ファンなら全然OKだったと思うのですけど。ラノベみたいで格好良いじゃん?(笑)
プロデューサーが親日家らしく、Twitterでファンサービスに余念がなかったのも可愛かったです。(笑)
▼アイスクリームフィーバー
『アイスクリームフィーバー』
— まいるず James Miles ⚒️ (@james_miles_jp) July 18, 2023
今年の日本映画は豊作だ。本作はあまりにも鑑賞後感が良くて、伏線回収も鮮やかで、観覧直後にもう一度観たくなった。脚色と編集と撮影と演技と音楽と衣装ヘアメイクと全てが良い。最初に「これは映画じゃない」と宣言するのが確信犯で可愛い。原作も読みたくなった。 pic.twitter.com/3nW7VDXBLl
私には本作はオシャレ映画のふりをして、実際は起承転結のある王道ストーリーを2個パラレルに並べただけの無骨な映画に感じました。
基本的に説明が大胆に省かれているのと、かつ情報量が多い(物語に関与しない小ネタや演出も多い;まるでファッション雑誌の広告のように脈絡なく挟まれる)ので、「わからない」感が出やすい作品かもしれないです。
しかし、そこもまた難解なふりをして意外と王道なクリストファー・ノーラン映画と近いものを感じます。あるいは画力の刺激が強すぎてストーリーの評価をおざなりにされがちなザック・スナイダーともある意味似ていると思います。千原徹也監督の次の映画が楽しみです。(*現時点で予定があるのか存じ上げませんが)
▼リバー、流れないでよ
『リバー、流れないでよ』
— まいるず James Miles ⚒️ (@james_miles_jp) July 31, 2023
冬の京都の旅館の昼下がりに突如はじまった2分間のループ。従業員と客は戸惑いつつも協力して、限られた時間の中で原因を見つけて終わらせるために奔走する。作者がヨーロッパ企画なので会話が軽妙で面白く、そこに映画だから可能な映像ギミックが加わりひたすら愉快な86分。 pic.twitter.com/eKhhvJ41TK
あまりに評判が良かったので6月からのキャリーオーバーで観覧しました。私には新体験でひたすら楽しかったです。
ヨーロッパ企画の映画はこれが2作目で、1作目『ドロステのはてで僕ら』も2分間タイムループらしいので機会があったらぜひ視聴したいです。U-NEXT加入した方が良いのかなあ。
▼バックドラフト
『バックドラフト』
— まいるず James Miles ⚒️ (@james_miles_jp) July 20, 2023
あらすじも結末も主題曲も全て忘れていた。ただ「火災時にドアを無闇に開けてはいけない」という、一生使うタイミングが無いと願う知識だけは今でも覚えていた。
今回の午前十時の映画祭で4K映像と轟音を堪能。90年代のスター俳優が若い!映画館ばえする作品なのでオススメです。 pic.twitter.com/WUHA5sRnq2
料理の鉄人でした。(笑)
90年代のハリウッドスターは顔が個性的で見ていて楽しいです。最近の人達はみんな顔が小綺麗すぎると思います。(そりゃ逆に90年代のスター達に失礼か?)
▼マッド・ハイジ
『マッド・ハイジ』
— まいるず James Miles ⚒️ (@james_miles_jp) July 20, 2023
すごいふざけてるけど、丁寧に作られていて好感。クラファンで実現した映画は良いねー。B級を装ってるけど資金は潤沢だったのでは。R18なので過剰なスプラッターと無駄なエロスには不足しなかった。最後のセリフは決まり文句のジョークだと思うけど、続編で実現したら楽しいね。 pic.twitter.com/IVdoaNq7FF
もう公開から日数が経ったから書いちゃうけど、ハイジの登場シーンが全裸プリケツなんですよ。爆笑を堪えるのに必死でしたねー。
あとはクララが何故か日本人(チャイニーズやコリアンの偽物じゃなくて、ちゃんと日系人らしき俳優《アルマ・G・サトウ》を起用)で彼女のオリジンストーリーになっているのも個人的には高評価ポイントでした。
▼ミッション:インポッシブル7
『ミッション:インポッシブル/デッドレコニングPART ONE』
— まいるず James Miles ⚒️ (@james_miles_jp) July 26, 2023
走るのか?まだだよ。
走るのか?まだまだ。
走るのか?走ったー!
という快感。バイクで山を登るシーンはこの後を知っててもウキウキする。標高と一緒にこちらの心拍数も上がっていく!こんなに長寿シリーズなのに毎回新鮮なの本当に凄い。 pic.twitter.com/GMUgq4tvNV
吹替で2回目を観たら、字幕の5倍くらい解りやすかったです。岸田恵子グッジョブ。
そもそも最近のハリウッド映画はスピードが速いので字幕では無理がある上に、戸田奈津子は輪をかけて酷いものがあります。トムの声が聴けないのは寂しいかもしれませんが、吹替を選んだ方がトータル満足度は上がるでしょう。
なんか巷では「ストーリーはよく解らなかったけどアクションが凄かったから満足!」という好意的な声が多いですが、それ8割くらい戸田奈津子のトンデモ字幕のせいで理解できなかっただけだと思いますよ。マジで。
トンデモ字幕のポイントは大きく2つあって、1つはエンティティを《それ》と呼び続けたことです。ハリポタの《名前を言ってはいけないあの人》か、それとも阪神岡田監督の《アレ》か、とにかく思わせぶりな字幕になっています。しかし耳が良い方は気づいたでしょうが、それは全てエンティティというAIの名前です。ターミネータのスカイネットと一緒ですよ。
二つ目のトンデモ字幕は、まあオリジナルの作りにも問題があったのですが、序盤のロシア潜水艦の言語が途中でロシア語から英語に変わる演出です。吹替版で観ているとロシア語に日本語がボイスオーバーされるので判りやすいのですが、字幕版ではアメリカ潜水艦に場面が切り替わったのかと一瞬間違える仕上がりでした。これは同じ手法のアバター2が上手くやっていたので戸田奈津子だけの責任ではないですけどね。
とにかく、これからご覧になる方には吹替版を強くオススメします。
▼裸足になって
『裸足になって』
— まいるず James Miles ⚒️ (@james_miles_jp) July 26, 2023
美しい!リナ・クードリの魅力炸裂。
原題のまま『フーリア』にしなかった日本配給のセンスも良き。足にすごくフォーカスする映画だからね。ずいぶん攻めたモダンダンスだったけど、アルジェリアでいま流行っているのかしら。政治的背景はもう少し説明してほしかったかも。 pic.twitter.com/S95GNGKcvu
フレンチディスパッチの可愛いリナ・クードリがスクリーンに帰ってきた!フランス・アルジェリア合作なのにシネコンでやってくれるなんて有り難いです。なんせ私の家からアクセスしやすいもので。
リナ・クードリ(Lyna Khoudri、1992年10月3日 - )は、フランスの女優。アルジェリア・アルジェ出身。幼い頃にアルジェリア内戦を逃れて、両親と共にフランスのオーベルヴィリエに移住。
— まいるず James Miles ⚒️ (@james_miles_jp) July 16, 2023
そんな苦労した過去をお持ちだったとは。そりゃフランスで闘うアルジェリア人役の演技に力が入るはずだ。 pic.twitter.com/6NRt9FNozu
ただ、これをきっかけに彼女の出自を調べると色々判って、なかなか重いメッセージが込められた映画でした。
▼ゼイ・クローン・タイローン
『ゼイ・クローン・タイローン/俺たちクローン?』
— まいるず James Miles ⚒️ (@james_miles_jp) July 30, 2023
これは良作!ジョン・ボイエガが素晴らしい。90年代米国が舞台で、当時の自主制作映画のようなザラついた映像加工もされて、SFとしては異色な雰囲気。種明かしが独特でぶっ飛んでて面白かった。ジョーダン・ピールの『アス』にも似てる。Netflix新作 pic.twitter.com/GTBrifvNDo
Netflixオリジナルは撮影機材だけは豪華で4K映像だけは綺麗だという映画が少なくないですが(残念ながらストーリーは日本映画の方が面白くても映像の力では遥かに及びません)、本作についてはなかなかエスプリとツイストの効いた仕上がりで大いに楽しめました。
▼イノセンツ
『イノセンツ』
— まいるず James Miles ⚒️ (@james_miles_jp) July 31, 2023
大友克洋の『童夢』の実写化と言われている映画。評判に負けない尖った演出で大変面白く観覧できた。大人達が気づかない無邪気と表裏一体の残酷さ。子供たちの超念力バトルは、大友印のコンクリの壁がドンッみたいな激しさこそ無かったけど、静かな迫力満点で私は十分満足よ。 pic.twitter.com/Z2aT3EMxnG
大友克洋を期待しすぎると肩透かしを喰らうかもしれませんが、エッセンスはしっかり含まれていました。主演女優の少女(お姉さん役)がミラ・ジョヴォヴィッチ級の美人なので画も持ちます。少し能年玲奈にも似ている気もしました。
![](https://assets.st-note.com/img/1690792730639-x2ZjRk5ntp.jpg?width=1200)
本作が大ヒットになって予算10倍で続編が作られるなら『童夢』や『アキラ』のような建造物破壊描写たっぷりのアクション大作に化けるかもしれません。
▼さ〜て、来月の映画館は?
8月公開作品で気になるのは…
![](https://assets.st-note.com/img/1690793010310-Y9YbFmYnc5.png?width=1200)
タワーリングインフェルノ(7月キャリーオーバー:午前十時の映画祭)
658km、陽子の旅(7月キャリーオーバー)
マイ・エレメント(4日)
地球防衛軍 4K(4日:午前十時の映画祭)
クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男(11日)
バービー(11日)
リボルバー・リリー(11日)
ハート・オブ・ストーン(11日:Netflix Save The Dates 2023)
サンドランド(18日)
アルゴ探検隊の大冒険(18日:午前十時の映画祭)
最近ややSNSで燃えているバービーが最も気になります。
11日は女性が主人公の映画がぶつかる形になってますね。
(マーゴット・ロビーVS綾瀬はるかVSガル・ガドット)
来月(以降)も楽しみですね。
(了)
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