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【レベルムーン】ディレクターズカットの日本語タイトルについての懸念

ディレクターズカットの公開日が8月2日だと告知された。

なんだか、ものすごく早いスパンで新劇場版が来たような気分だ。この一枚だけでヱヴァの《破》を初めて観た時の興奮を思い出した。

ザック・スナイダーはすでにメディア取材に対して、ディレクターズカットのR指定版は異なるユニバース(世界線)になると明言している。よく似ているけど、別の物語。だから、まるでヱヴァ新劇場版なのだ。(*エヴァは旧劇がR指定だったけどね:笑)

REBEL MOON:
通常盤はパート1、2と数える。
R指定版はチャプター1、2と数える。

この使い分けも上手いと思う。

パート1:Child of Fire(チャイルド・オブ・ファイア)
パート2:The Scargiver(ザ・スカーギヴァー)

チャプター1:Chalice of Blood(チャリス・オブ・ブラッド)
チャプター2:Curse of Forgiveness(カーズ・オブ・フォーギヴネス)

微妙に似たような響きの言葉で、同じ事象の光と影を描写したような鏡合わせなタイトルが素晴らしい。

https://x.com/RebelMoonUpdate/status/1795636855314288714

チャプター2は直訳すると《赦しの呪い》となるので、本編で非常に印象的だったアレを指しているのだなとすぐに察しがつくが、チャプター1はいまいち特定できないかも。

チャリスとは《(聖餐(せいさん)式でワインを入れて飲むための)聖杯, グラス, ゴブレット.》とあるので…

チャリスの画像

…ということは、村でビールを注いだゴブレットのことか?

違う。よく見たらジミーの胸にゴブレット(聖爵)が彫られてるじゃないか。そういうことか!

となると、血塗られたジミーの過去を反映するために、チャプター1のタイトル(Chalice of Blood)は《血塗られた聖爵》と禍々しい雰囲気に翻訳するのが良いと思う。


Netflix日本版の翻訳タイトルの品質が低いことは昨年にも書いた

今回も、その点だけが心配である。

なおネットフリックスジャパンのくそダサ日本語タイトル(誤訳)を見たくないというだけの理由で、私はNetflixの表示言語を英語に変えた。そのくらい私は現行の日本語タイトルを忌み嫌っている。

現時点では、ネットフリックスジャパン公式からのアナウンスは無い。
R指定映画に相応しい風格のあるタイトルになることを(あまり期待せずに)祈る。

対案なき否定はダサイと思っているので、最後に私だったらこう翻訳するというものを明記しておく。

パート1:Child of Fire(戦火の落胤)
パート2:The Scargiver(傷を与えしもの)

チャプター1:Chalice of Blood(血塗られた聖爵)
チャプター2:Curse of Forgiveness(赦しの呪い)

Forgivenessは罪の意識が強く出ている単語なので、一般的によく使われる《許可》の漢字ではなくて、《赦免》に使われる方の漢字を当ててほしい。

(了)

最後まで読んでいただきありがとうございます。ぜひ「読んだよ」の一言がわりにでもスキを押していってくださると嬉しいです!