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4月に観た新作映画

令和5年4月に観た新作映画は12(+2)本。
その中でも個人的なフェイバリットTOP3は…

🥇:ノートルダム 炎の大聖堂
🥈:世界の終わりから
🥉:ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー

次点は『パリタクシー』です。こちらは激戦だったので表彰台を逃しましたが、程よくオシャレで程よく刺激的なので、いろんな人に推薦したい映画でした。

▼イントゥ・ザ・ネイチャー

私の4月はIMAXドキュメンタリーで幕をあけました。

いやあgdcs池袋のIMAXでかけてくれて本当に良かったです。

多くのシーンで敢えてスクリーンの下半分に被写体を配置して視線誘導しつつ、ここぞという時に画面全体を使って地平線の彼方まで広がる大自然をバシッと見せる編集がとても心地よかったです。IMAX作品の真価を味わえるので多くの映画ファンに観てほしいと思います。

ただし、カメラとフィルムの品質としては一部あまり良くないシーンもありました。明らかにGO PROで撮影した素材もありましたし、上半分がデジタル処理で拡張されたようなショットもありました。まあそれらも含めて視点移動の妙として上手く作品の中に取り込んでいたようには思えましたが。ただノーラン所有のレンズや、ホイテマみたいなフォーカスが決まりまくった映像とは少しベクトルが違いましたね。

以下はネットから適当に拾ってきた映画のワンシーンですが、なぜか縦方向に縮められていました。実際にフルサイズIMAXの劇場で観ると、1.43:1になって、かなり印象が変わります。

まあ色々書きましたが…

★ただ美しい自然風景が出てくるだけじゃない

★IMAXシアターで観ていることを実感できる「仕掛け」が沢山ある「映画」なので、良い劇場で観る価値がある作品

という2点で、gdcs池袋か大阪エキスポシティが近所ならば必見の作品だったと思います。

▼ノートルダム:炎の大聖堂

これを1位に選んだのは私のフェチも影響しているでしょう。しかしマジで大迫力で素晴らしい作品でした。大聖堂のレプリカを建設して実際に燃やして撮影しており、CGでは描けない凄みがありました。巨大なスクリーンで観覧できた人は正しい判断をしたことに自信を持ちましょう。(笑)

身も蓋もない言い方をするなら、良くも悪くも『タイタニック』から恋愛要素を全カットして2時間に収めた感じです。ただし「映像のクオリティ」と「エピソードの面白さ」はこちらの方が競り勝っています。まあ万人受けという評価軸では恋愛要素が強めのタイタニックが優るだろうとは思いますが。

▼ノック:終末の訪問者

深読みするほど面白い映画ですね。小説と映画の変更点から監督や脚本の意図を探ると色々見えてきます。

▼ジュラシック・パーク(4K)

終盤で島からヘリで脱出するときに、サトラー博士が「大丈夫よ」みたいなセリフを言うのですが、これまではヘリの音にかき消されて聴こえたことがありませんでした。字幕だけが見えていました。でも今回、映画館でちゃんとサトラー博士の声が聴こえて、地味にめちゃ感動しました。やはりサウンドシステムって大事だなあと。

そういう意味では『ジュラシック・パーク』ではエンドクレジットの最後にTHXのロゴが大きく出てくるから「1993年当時の最高峰の音響」で作られた映画であるのが伝わるし、一方で立川シネマシティは東京初のTHX認定シネコンなので、感慨深いものがありました。

▼パリタクシー

場所を東京に変えて日本版リメイク作ってくれないかなあ。世田谷区から葛飾区あたりを目指しつつも、湘南とか浅草とか回り道する感じで。フランス人と違って日本人だから信号無視とか路上駐車みたいなエピソードをそのまま使うのは無理でしょうけど、なんとか上手いことアレンジして。

▼AIR/エア

アフレック作品なら『ザ・タウン』も『アルゴ』も4K盤を所有してるくらい好きですが、本作も良い出来栄えでした。

こちらも詳しい感想を別記事に書きました。総合的には高評価ですが、細かく切り分けると高評価と低評価をミックスした文章になっているので、あまり短くまとめるのは難しかったです。

▼フラッシュ・ゴードン(4K)

映画は未見でしたが、テーマ曲だけは知ってました。平成2年のテレビ映画『最新・最強・最速のヒーロー/ザ・フラッシュ』の予告編で観たのをなぜかよく覚えてるんですよねー。たしか当時レンタルした他のタイトルのVHSの本編前(幕間)に収録されてて、小学生だったのでまんまと乗せられて、次にレンタルしました。内容はほとんど覚えていませんが、実験室でフラッシュになる瞬間のカッコよさだけは今でも忘れません。本編にあのクイーンの曲は無かったような…あれ、何の話だっけ?(笑)

カルト的な人気を誇るフラッシュ・ゴードンですが、想像してたより10倍くらいエロくて驚きました。ただ絶対にニップルは出しませんし、最近の作品でやりがちな趣向を凝らしたフェチで煽ることもしないので、とても健康的でした。古き良き初期ドラゴンボールを彷彿させるテイストで楽しめました。やっぱりいたずらに規制されない世界で、自律的にやるのが一番良いですよ!

▼世界の終わりから

CASSHERNとGOEMONで悪評がついてしまったから難しいとも思うのですが、本当にこの映画は素晴らしい作品です。サブスクに来なかったら円盤購入を検討するくらい良かったですし、もし4K盤がリリースされたら絶対に買っちゃうと思います。

▼ザ・ホエール

褒めてる人は大絶賛してるけど、個人的には平凡でした。舞台で観劇した方がもっと素直に感動できそうな気がしました。

▼ヴィレッジ

とても良かったと思います。こちらもじっくり考察に向いてる映画でした。

▼マーダー・ミステリー2

正直1の方が面白かったです。とにかく1がよく出来過ぎているのと、1を知ってないと面白さが分からない要素が2には多いのはマイナス要素だと思いました。あとは主人公の格闘スキルが高すぎてミッションインポッシブルかと思いました。(笑)

後半の夜のエッフェル塔で宙吊りになるスタントは非常に見応えがありました。そこそこ年齢の行ってそうなオバサンがぶら下がる様子は滑稽かつ大迫力で、あれが本当にジェニファー・アニストンならめちゃ面白いんですが、さすがにトム・クルーズじゃないのでスタントマンでしょうね。

▼テトリス

冒頭こそトンチキな日本描写の多さに拒絶反応も起こしかけましたが、第二幕以降でロシアでの物語になってから飛躍的に面白くなりました。どこまで史実に沿っている脚本なのか分かりませんが、権利関係で揉めたのと、ペレストロイカと時期が一致したのと、空港を抜けるためにまずチューリッヒに飛んだというのは事実でしょう。

予想の10倍くらい激しかったカーアクションも含めてとても楽しめました。史実をもとにした映画では『アルゴ』でも空港からの脱出をアクション満載に脚色していたので、これは映画化するときのお約束かもしれませんね。

▼ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー

初回はDolbyCinema(3D字幕)で観覧しました。ドルシネのポテンシャルを最大限に活かした良いカツドウシャシンでした。できれば日本語吹替で上映してほしかったですねー。

▼聖闘士星矢 The Beginning

どこかで「グロくないモータルコンバット」という批評を見たと記憶してるのですが、この例えはかなり的を射てると思います。格闘シーンのアクションは良かったです。ゴア表現や人体破壊や銃撃で刺激をブーストできないのに、ここまで魅せているのは立派です。

脚本が雑だと思いました。ネタバレじゃないと思うので1点だけ不満を言うと、お嬢様が「私はこの特殊構造の屋敷に守られているとも言えるけど、私にとっては牢獄よ」と話した次のシーンでいきなり屋敷から出ていたのは笑いました。

▼さ〜て、来月の映画館は?

5月公開作品で気になるのは…

ゴーステッド(4月キャリーオーバーTV+)
EO(5日)
TAR(12日)

ザ・マザー 母という名の暗殺者(12日Netflix)
STILL マイケル・J・フォックス ストーリー(12日TV+)
マグノリア(12日立川シネマシティ)
最後まで行く(19日)
ワイルド・スピード ファイヤーブースト(19日)

宇宙人のあいつ(19日)
まーごめ180キロ(19日)
65 シックスティ・ファイブ(26日)
マルサの女4K(26日午前10時の映画祭)

大鶴肥満は今私が一番気にしている芸人です。身長180cm体重180kgという規格外の巨漢でありながら漫才や草野球で動けるデブとして注目を集めており、幕内力士と比べても遜色ない筋骨隆々な下半身など、マジな話であそこまで体重を増やせるのは才能です。それでいて明治大学卒というインテリで平場での喋りにも強く、映画にも詳しいようなので映画も気になります。

来月(以降)も楽しみですね。

了。

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まいるず
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