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ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット(ZSJL)

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ZACK SNYDER'S JUSTICE LEAGUE について書きます
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ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカットのあらすじ+感想・考察(ネタバレ)

4時間のあらすじを超シンプルにまとめたノートです。 後半に感想と考察を書きます。 ◆◆◆ ネタバレ注意 ◆◆◆ ▼あらすじ:プロローグ PART 1: あきらめろ、バットマン PART 1: DON'T COUNT ON IT, BATMAN PART 2: ヒーロー達の時代 PART 2: THE AGE OF HEROES PART 3: 親愛なる母、親愛なる息子 PART 3: BELOVED MOTHER, BELOVED SON PART 4: チ

スナイダーカットにレズキャラが出ている件

スナイダーカットでは、アマゾン族で一人だけ特殊というか明らかに演出が異なる登場人物がいました。劇中では名前も呼ばれていなかったと思うのですが、どうも女王陛下とレズ関係またはそれに相当するレベルで親密であると匂わせていたように見えるのです。 ▼レズじゃないかと思われる理由:私がそう思う理由は複数あります。 以下では一つづつ確認していきます。 ▼体型があまり締まってない:まず問題の人物の画像がこれです。 次に他の戦士の画像がこれです。 ハンマーを振り回すボディビルダーの

スナイダーカットはテネットである

断言します。2作は酷似しています。 証明するために両者の特徴を書き出します。 ⚠️ネタバレ注意:この記事は映画『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』と『TENET テネット』の結末に言及しますのでご注意ください。 ▼比較:ほら。なんと、完全に一致するではありませんか。 舞台や映像的な特徴だけでなく、音楽まで!笑 ▼舞台と仕掛け:それまでアメリカが舞台だったスナイダーカットも、世界を股にかけていたテネットも、最後はロシアの荒廃した原子力村に行きます。まるで

スナイダーをDCEUから降ろしたプロデューサー(ジェフ・ジョーンズ)

スナイダーカットの封印と復活までの騒ぎをご存知であれば、DCEUはワーナーとスナイダーの戦いの歴史であるというイメージは持たれている方は多いと思います。しかしワーナーは会社なのであって、それを舵取りしていた人物がいる筈です。その1人がジェフ・ジョーンズ(Geoff Johns)です。 ▼ジョーンズってどんな人?:ジェフ・ジョーンズはもともとコミック作家(絵は描かずに物語を考える人)で2005年頃から『グリーンランタン』シリーズを大成功させました。その功績が認められて2010

スーパーマンって退屈になりやすいよね(by ジョージ・ミラー)

『マッドマックス』シリーズで知られるジョージ・ミラー監督の言葉が深いです。 スナイダーが監督するようになってから、DCコミックファンやヒーロー映画ファンの間では「スーパーマンらしさ」についてよく議論されるようになりました。この手の議論は大体平行線を辿るのですが、スーパーマンのコミックの出自に着目するか、映画として魅力的な物語を求めるか、のどちらに立つかで意見が割れるといった所でしょう。 ここでミラー監督が言っているのは「スーパーマンはコミックブックのままに作っても芸術また

ベン・アフレックのお気持ち表明記事を読み解く

Los Angels Times の例の記事です。 ジャスティスリーグは苦痛だったと告白してファン界隈ではざわつきました。 日本時間2022年1月8日(土)午前1時の投稿でした。 タイトルはこうです。 以下は、私が気になった部分をピックアップして拙訳と感想を述べていきます。 ▼やりたいことをして生きていく: ベン・アフレック、五十にして惑わず、の境地に到達したようですね。この諺は一般的には「四十にして惑わず」ですが、それだけ波乱万丈の人生を送ってきたということでし

今後のDC映画(ワーナー)に期待すること

私の所信表明の記事となります。 ▼DCEUはボイコットします:スナイダーが総合指揮だったから私は観るようになったDCEUですが、2016年のSuicide Squad以降はどんどん方針が変わって、2017年のスナイダー離脱以降は、すっかり様相が変わってしまいました。現在のディレクションはどれも感心できないばかりか、当初からのファンの感情を逆撫でするようなものばかりです。 この状況に鑑みて、私は #BoycottWB を実践します。 私は今後、以下の作品を観るつもりはありま

ザックおめでとうオスカー2冠!!(深読み)

ウィル・スミスのビンタ騒動が話題を掻っ攫っていった印象が強い第94回アカデミー賞ですが、私の中で最大の出来事はザック・スナイダーの2冠達成です。 2021年にスナイダーは2本の映画をリリースしました。ZSJLとAOTDです。圧倒的な完成度で批評家と映画ファンの絶賛を集めたZSJLでしたが、2017年に公開された作品のディレクターズカットの扱いになるためアカデミー賞の選考対象にはなりませんでした。 しかし、そこに光明が生まれました。 ▼Army of the Dead:今

米国でZSJLデジタル発売開始当日にザックのスキャンダル記事が公開され炎上

Twitterで海外のアカウントを中心に炎上しました。 Rolling Stoneに掲載された記事が発端です。 同ウェブサイトは登録制になっており、無課金の私は一度しか読めませんでしたが、公式アカウントがTwitterに掲載している部分があるので、そちらを引用しながら見ていきます。 ▼記事の内容(主旨):昨年5月からデジタルで個別に販売されていた日本と異なり、米国ではZSJLのデジタル版はHBO Maxのサブスクリプションでのみ視聴可能でした。しかし昨年3月のリリースか

アンバー・ハードとジョニー・デップの裁判を整理する

デップが勝訴したことが強調されがちですが実態はもっと複雑です。 ▼裁判の争点:争点は「アンバー・ハードがデップの名誉を損ねたかどうか」です。 つまり「デップが暴力を振るったかどうか」ではありません。 だから「デップの勝訴=デップは暴力してない」ではありません。 かなり細かくて微妙な話になるのですが。 で、今回の裁判の場合は2018年の出来事が争点になります。 きっかけは2018年。アンバーがWashington Postに寄稿した文章で、アンバーがDVの被害者であ

DC映画のマルチバースについて語る(2022夏)

現状を理解するために、まずこの画像から。DCEUって結構ふわっとしてるよね、という意図でまとめたものになります。2018年以降は【本当に繋がっているのか怪しい】レベルの作品が続きました。 私が欲しいのは一番左のSnyderverseだけです。それ以外のDC映画は #BoycottWB として経営陣が交代(会社にNOを突きつける運動なので目標は経営方針の変更)するまではワーナーも含めて観なくても良いとさえ今年の1月には考えていました。(当時に書いた記事はこちらです) そこか

スナイダーカットは後出しだから面白くて当然とか文句言ってる人達へ贈る言葉

Twitterで時々見かける誤解へのアンサーです。 ▼後出しなんだから面白くて当然?ジョスティスリーグが2017年で、スナイダーカットが2021年なので、ザック・スナイダーの後出しであると誤解する人がいるのも仕方ありません。 でも実際は逆です。ワーナー・ブラザース(WB)はもともとザックが2017年3月までにCGと音楽を除き完成していたバージョン(A)を一度捨てて、2017年11月に別の監督がもう一度編集からやり直した別バージョン(B)を公開して、そこから約4年後の202

【ザ・フラッシュ】DCEUは一度ぜんぶ捨てた方が良い理由(2023初夏)

DCEUの最終章と目される『ザ・フラッシュ』の劇場公開を前に、文章に残しておきます。(*筆者は執筆時点で未見です) ワーナーはスナイダーの匂いが残るものを一度ぜんぶ捨てて前に進むべきです。 しゃべんじゃーずの柳生源十郎さんもタイトルだけなら同じように見えること(脱スナイダーの必要性)を解説していましたが、彼と私とでは一番大事にしている根幹が異なるので結論のニュアンスは若干異なります。 その差分とは、アメコミを中心に据えるのか、ザック・スナイダーを中心に据えるのかという違

【ザ・フラッシュ】はあの人気DC映画の実写化?【よい点わるい点】【ネタバレ感想】

画像も使って、容赦なく #ネタバレ しますので閲覧にはご注意ください。 ▼あらすじ(ネタバレ):▼私の評価:細かく分けるとこんな感じです。(各5点) 平均3点くらいだから「総合的には良い映画」だったと思います。 俳優:★★★★★ 物語:★★★★ 脚本:★ 衣装:★★ 音楽:★★★ VFX:★★★ ギャグ:★★★★ ドラマ:★★★★ アクション:★★★ サプライズ:★ エズラミ:★★★★★ キートン:★★★★ サッシャ:★★★★ ベンアフ:★ 私は基本的に2〜4点の範囲