アメリカに雪辱なるか、コロンビア代表紹介
今回は私の母国でもあるコロンビア代表を紹介していきます。エンゼルスつながりでは、ジオ・ウルシェラが選出されましたが、ホセ・キンタナ(メッツ)が直前で辞退、フリオ・テヘラン(パドレス傘下)は指名投手枠になってしまいました(何を紹介すればいいんだろう)。
大会展望
サッカーのイメージがある国のひとつですが、現在の世界ランキングは野球が11位、サッカーが17位です。サッカー同国代表のラダメル・ファルカオが、幼少期に野球もプレーしていたことは有名で、どちらも盛んなようです。
過去のWBCで本大会に出場したのは、2017年の第4回大会がはじめて。初戦のアメリカ戦では、2点を先制するも延長に持ちこまれ、惜しくもサヨナラ負け。2戦目のカナダを4-1で破るなど健闘を見せましたが、3戦目のドミニカ共和国に敗れ、1次ラウンド敗退になりました。
今大会では、野手にはウルシェラ、エリアス・ディアス(ロッキーズ)、ハロルド・ラミレス(レイズ)ら、複数人のメジャーリーガーを招集することに成功。その反面、前回大会で2本柱だったキンタナ、テヘランが最終ロースターから外れ、アメリカやメキシコと渡り合うには、投手力にかなりの不安を残しています。
注目選手
ナビル・クリスマット(パドレス)
パドレスではダルビッシュ有にしつこく絡むなど、すっかり懐いていることで有名なリリーフ右腕。チェンジアップを中心に投球を組み立て、ロングリリーフにも対応できます。
初戦の先発に指名されていますが、打者1巡程度での降板が予想されます。昨季まで同僚だったホルヘ・アルファロ(レッドソックス傘下)とコンビを組むのかどうかも、パドレスファンには注目ポイントです。
ジオ・ウルシェラ(エンゼルス)
昨年11月にツインズからエンゼルスにトレード移籍しました。ヤンキース時代の2020年には、三塁手として歴代1位となるシーズン守備率.9917をマークした堅実な守備が持ち味です。
遊撃もこなすなど使い勝手がよく、今季は怪我がちなアンソニー・レンドンのバックアップなど、準レギュラー的な立ち位置になりそう。コロンビア代表には、前回大会、前々回大会の予選にも参加している常連です。
ウィリアム・クエバス
昨季途中まで韓国のKTでプレーしていた32歳の右腕。韓国では3年間で32勝を挙げ、ファンから愛されていました。ロースターの中で数少ない先発を務められる投手だけに、使いどころが重要になりそう。
2022年途中にKTから自由契約になった際、自身の代わりに入団したウェス・ベンジャミンをチームメートたちに紹介してから韓国を去った聖人。若い投手が多いだけに、精神的支柱の役割も期待されています。
スタメン予想
1(中)メルカド
2(右)ラミレス
3(三)ウルシェラ
4(捕)E・ディアス
5(一)J・ディアス
6(左)マリアガ
7(DH)サンチェス
8(二)ペルトゥス
9(遊)フリアス
アスレチックス、ホワイトソックスとのスプリングトレーニングを元に、予想しました。指名打者は流動的になりそうですが、この2試合でアルファロの出場がなかったのは気がかりです。ブルペンゲームの連続が予想され、ローテーションという概念は存在しないでしょう。
最終成績予想
プールCで、アメリカ、メキシコに続く3位に入ると予想します。実力的に考えて、2強を上回って1次ラウンドを突破するのは難しそうですが、前回大会でもアメリカ相手に延長戦まで行っているだけに、足を掬う可能性はありそうです。細かい継投で戦うことが予想されるため、うまくハマればプールCをかき回す存在になるかもしれません。