「をいをい、日本のカレーにこれ入れる?」ニュージーランド編
今や日本の「国民食」というだけでなく、世界の「地球人食(?)」とも思われるカレー。
TasteAtlas Awards 2022のBest Traditional Food in the Worldでは、日本のKare(カレーのこと)が1位に選ばれていたし。
いっぴき羊が暮らすニュージーランドでも、お寿司ほどの知名度はないものの、日本のカレーの根強いファンがいます。
ということで、いっぴき羊ならではのカレーについてではなく、興味がある人がいるやも知れない「ニュージーランドならではの日本のカレー」について、お題企画「#カレーにこれ入れる」に投稿してみたいと思います。(※一つ、イギリスも入ってます。汗;)
「ニュージーランドならではの日本のカレー」
ニュージーランドのサイトで見つけた「Japanese Curry Recipe(日本のカレーのレシピ)」の中から、いっぴき羊が独断と偏見で選んだ8レシピです。
日本の定番カレー(お肉+たまねぎ・じゃがいも・にんじん)には、入れないんじゃないかな?という材料のみ、ピックアップして書いているので、全材料や作り方などは、各リンク先ページ(英語)をご覧になって下さい。
Chicken katsu curry (チキンカツカレー)
「Penguin Random House New Zealand (ペンギン・ランダムハウスニュージーランド)」という出版社のサイトから
テレビの料理番組等でも有名なイギリスのシェフ、有名な料理Jamie Oliver (ジェイミー・オリヴァー)の「Jamie’s Friday Night Feast Cookbook」というレシピ本から、「The Japanese classic」(日本の定番料理?)として紹介されているチキンカツカレー。
(※ニュージーランドの出版社のサイトで見つけたけれど、Jamie Oliverのレシピ本からってことで、はい、すいません、ごめんなさい、ニュージーランドならではじゃなくて、イギリスの日本のカレーですね。汗;)
バターミルク(buttermilk)をカツ用のチキンの下ごしらえに。カレーの中には、隠し味としてなのか、マンゴー チャツネ(Mango Chutney)が入ってます。お米はバスマティ(Basmati Rice)で、ココナッツバター(Creamed coconut)を加える模様。
最後に、赤玉ねぎと赤唐辛子とレモンで作ったピクルスと、コリアンダー(Coriander)の葉をトッピングとして飾るのだそうです。
Japanese curry (日本のカレー) その1
ニュージーランドのCountdown(カウントダウン)というスーパーの「bunch」というレシピ投稿サイトから。
下記リンクにある写真、そうです、あれです、お好み焼きにかけると美味しい、まっ、マヨネーズが、かっ、カレーにかかってます!
お米は、バターと一緒に炊くそうです。具には、ズッキーニ(Zucchini)とピーマン(Capsicum)も入ってます。
仕上げに、日本のマヨネーズとチリフレークと醤油をかけるそうです。
Japanese Sweet-Soy Tofu Curry with Garlic Rice & Crispy Shallots (日本の甘口醤油(?)豆腐カレーとガーリックライスのクリスピーエシャロット添え)
ニュージーランドでレシピと材料をセットにした宅配サービスをしている「HelloFresh」のサイトから。
レシピのタイトルはJapaneseで始まってるんですが、、、創作料理カレー感たっぷりな下記ページのレシピ。
Japanese Sweet-Soy Tofu Curry with Garlic Rice & Crispy Shallots
「katsu sauce curry(カツソースカレー)」に、豆腐と炒めた野菜を乗せるとありますが、カツはどこにも入ってません。カツカレーを、カツにかけるソースだという理解で、そのソースを、豆腐にかけるってことなのでしょうか。レシピの中では、katsu paste(カツペースト)と呼ばれているものが、カレールーのような扱いで使われています。
お米はジャスミン米(jasmine rice)。カレーにはライトココナッツミルク(light coconut milk)が入る他、具としては、ピーマン(capsicum)、そして、炒め揚げした木綿豆腐(firm tofu)も入ります。仕上げにコリアンダー(Coriander)とクリスピーエシャロット(crispy shallots)がトッピングとして使われています。
Katsu Curry with Crispy Tofu (クリスピー豆腐カツカレー)
Wattie'sというニュージーランドの食品会社の「food in a minute」というレシピ投稿サイトから。
Japaneseという単語は使われていないのですが、Katsuという単語が使われているので、日本のカレーということなのだと思いますが、カツは入っていません。英語圏で、カツカレーという言葉が、一人歩きしているみたいです。もう、訂正が難しいところまで来ているような気がします。
炒める時に使うのはごま油(sesame oil)。カレーには、ココナッツミルク(coconut milk)やメープルシロップ(maple syrup)、トマトペースト(tomato paste)、醤油(soy sauce)、米酢?(rice wine vinegar)などが入ります。そして、野菜が柔らかくなったら、なっ、なんと、ブレンダーにかけられて、クリーミーなソースへと変身します。木綿豆腐(firm tofu)は、お醤油に浸けられた後、スパイスと一緒に混ぜたパン粉(panko bread crumbs)に包まれて、ごま油の上で揚げ焼きクリスピー豆腐に。ネギ(Spring onions)がトッピングに使われています。
Japanese-style curry with scotch fillet (スコッチフィレの和風カレー)
ニュージーランドのニュースサイト「Stuff.co.nz」から。
カレーにりんごが入っていたり、手作りカレールーにはチョコレートを入れたり、なかなか凝ってる和風カレーのレシピです。
和風っぽさを感じさせる大根(daikon)、みりん(mirin)、そしてトッピングにネギ(spring onions)が使ってあります。
Japanese curry (日本のカレー) その2
「Otago Daily Times」というニュージーランド最古の日刊新聞のサイトから。
カレーとごはんが別の器に盛りつけてあるところが新鮮です。なんだか、写真を見たとき、学校給食っぽく見えました。残った場合は、翌日、赤みそを加えて、カレーうどんにするというアイデアも添えてあって、結構、日本食つうの人が書いたレシピかもと思いました。
お米はジャスミン米(jasmine rice)。カレーには、赤ピーマンと青ピーマン(red and green capsicum)が入ってます。トッピングには、刻みネギ(spring onions)が使ってあります。
Japanese katsu chicken curry (日本のカツチキンカレー)
「New Zealand Woman's Weekly」という週刊誌のサイトから。
下記の写真に、お箸が一緒に写っているのが分るでしょうか。日本のカレーだからか、カレーをお箸で食べようとするニュージーランドの人を、時々見かけます。見かける度に、日本では、カレーはスプーンで食べる人が多いことを教えてあげたくなります。
お米はすし米(sushi rice)でとあります。英語でsushi riceというと、酢飯のことを意味することがありますが、このsushi riceはお米の種類のことで、まさかの酢飯なんてことではないと思います。トッピングに、ネギ(spring onion)が使われています。それ以外は、しごく普通のカツカレーです。
Chicken Katsu Curry (チキンカツカレー)
「PAK'nSAVE」というニュージーランドのスーパーのサイトから。
ほぼ普通のチキンカツカレーです。ご飯の上にあるのは黒ゴマだと思いますが、レシピの材料には含まれていませんでした。
普通のカレーなのに、なぜ、含めたかというと、お好みで紅ショウガ?(pickled ginger)を添えてとレシピにあるんですが、これって、もしかして、日本のカレーに添えてある福神漬けと、ニュージーランドで比較的よく見かける紅ショウガを混同しちゃったのではないかと。勘違いかもしれないところが、面白いと思ったので、含めてみました。
最後に、おまけでもう一つ、日本人の方が紹介されている日本のカレーのレシピも、ちゃんとニュージーランドで紹介されているとういページをご紹介しておきます。
Radio New Zealandというラジオ局のサイトから。
「ニッポンフードシフト」をグローバルな視点で考える
下記、「#カレーにこれ入れる」のお題企画の詳細ページにあったニッポンフードシフト公式チャンネルの動画で、カレーに使う材料を輸入に頼らず、国産へシフトしようとありました。
国産の材料へシフトというのは、とても良いアイデアだと思います。
それでも、一部の材料は、輸入食材に頼らなければ、、、ということであれば、せっかく、世界で大人気の日本のカレーなので、輸入した食材を使った日本のカレーに、本格的な日本のカレーという付加価値をつけて、逆輸出するという発想もありなのではないかと思います。
カレーそのものだけにこだわらず、例えば、動画に、小麦粉の代わりに米粉を使った「ナン」の例がありましたが、日本のカレーには、日本の米粉を使った日本式「ナン」が合うっていう、新しい日本のカレー文化を作って、世界に輸出してもいいんじゃないかなと思います。
季節は反対ですが、島国、そして縦長な地形等など、日本とニュージーランドは似ているところもたくさんあります。
「ニッポンフードシフト」プロジェクトに、農業大国であるニュージーランドからなど、外からの視点や発想を加えることで、アイデアがより広がるのではないかと思います。
限られた土地、限られた労働力でも、スマート農業など、いろいろなアイデアを取り入れることで、食料自給率アップの先を行く、食品輸出大国を目指すことだって、夢じゃないと思います!
#カレーにこれ入れる