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塾という「場」についてのワーク

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学校に通い塾には通わない生徒、学校と塾の両方に通う生徒、学校は通わず塾だけに通う生徒、塾を学びの場所とする浪人生etc. 塾は私たちの日常にあふれていますが、そこはいったいどんな…
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#教師

塾という「場」 12 ー学校の先生たちにむけてー まとめ

塾という「場」 12 ー学校の先生たちにむけてー まとめ

まとめ塾での学びのありように光をあて、言葉を与え、紹介してきました。
塾という場では、生徒という対象がそもそも破れているために、フォーマル教育である公教育で求められる学力をつける要素とともに、インフォーマル教育やノンフォーマル教育における学びの作られ方という要素も大きく作用しているといえます。

今回紹介した「生活のなかに学びがある」、そしてそこに学力も位置するという視点は、まずは、生徒のエンパワ

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塾という「場」 11 ー指導のありようー 

塾という「場」 11 ー指導のありようー 

3-3 指導のありよう抽象的な話が続きましたので、ここで具体的な指導のありようを提案してみたいと思います。
 
学びの援助の仕方、関わり方としては、
・ティーチング
・コーチング
・カウンセリング
・コンサルティング
この4つを駆使することになります。
 
簡単にまとめると、
・ティーチングとは、教える側からの知識の伝達
・コーチングとは、教わる側の自主性の発揮を引きだす
・カウンセリングとは、-

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塾という「場」 8 ー生徒の「まるごと」に寄りそうー ネガティブ・ケイパビリティ

塾という「場」 8 ー生徒の「まるごと」に寄りそうー ネガティブ・ケイパビリティ

(iii)ネガティブ・ケイパビリティ
「わからないこと」に慣れる、「わからないこと」から逃げない、そして「わからないこと」を面白がる、という態度は学びづくりを考える大きなヒントになります。
 
ここで、重要な概念を紹介したいと思います。
「ネガティブ・ケイパビリティ」(帚木蓬生 『ネガティブ・ケイパビリティー答えの出ない事態に耐える力』 朝日新聞出版 2017)です。

ネガティブ・ケイパビリティ

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