これから技術者になる方に伝えたいこと3選【2023年版】
はじめに
今回は4月ということもあり、これから技術者になる方に向けて伝えたいこと3選を書いてきたいと思います。
基本的には、会社で私の下に付いてくれた人に伝えている内容のサマリ版です。
毎回、思い出したタイミングで話をしていたので、いい機会ということもあり、まとめたいと思います。
話す内容は下記の3点です。
技術者である前にビジネスマンになろう
話し方を工夫しよう
ようこそ、終わりなき勉強の世界へ
末尾には、おすすめの書籍を載せておきたいと思います。
では早速本題です。
技術者である前にビジネスマンになろう
自分の仕事の「顧客」と「価値」を意識しよう
技術者になった方の多くはどこかの会社に所属する会社員になったと思います。
会社員になったということは、会社からお給料をもらいます。
その代わりに、会社員となったあなたは、会社のために成果物を作ります。
会社は、社員の成果物を取りまとめて、顧客のためになる何らかの価値を提供します。
そして、顧客は提供された価値に値段をつけて、価値の対価として会社にお金を払います。
そのお金があなたのお給料の源泉です。
つまり、会社の活動とは、大きな目で見ると「価値を円(=お金)に還元している」ことになります。
そして、あなたの仕事は顧客に提供した価値の一部を作ることになっています。
顧客に提供したものが”顧客にとって価値”がなければ、お金をもらうことができません。
そのため、あなたは自分の仕事の「顧客」と「価値」を意識することは非常に重要です。
最初のうちは、先輩や上司から仕事を分けてもらい、成果物を作成することになります。
その際に、成果物を作成する目的を確認するようにしてください。
目的を確認する際の観点は、「顧客」と「何のためにこの仕事をするのか」です。
「顧客」の部分が、顧客のことを考える一歩になります。
「何のためにこの仕事をするのか」が「価値」に紐づく部分になります。
両方を知っていることにより、選択肢がある場合の顧客ならばこうしたいだろうの決め手になります。
まぁ、完全に社内業務だなってこともあったり、業務のくくりが大きすぎて位置づけがよくわからない場合もあります。
その場合は、一連の流れの訓練だと思っていただき、仕事をくれた人を「顧客」、してほしいことを「成果物」と設定して
顧客の価値を提供する訓練をしてみてください。
話し方を工夫しよう
結論→理由の順番で話をする意識をしよう
ほぼすべての自分よりの上位の人は忙しいです。
忙しい人は時間がありません。
時間がないので、簡単に判断ができる状態にあることを望みます。
そのため、文章としてきれいとされる「起承転結」はビジネスにおいては不適です。
何かを話す場合は、結論から入り、次に理由という形で話をするようにしてください。
そして結論は、相手が何をしたらよいかが瞬時にわかるようになっているとベストです。
事実と推測を分けて話をする意識をしよう
前の話にもつながることですが、理由を挙げる際に事実とあなたの推測は、分けて話をします。
事実はれっきとした事実であり変わることはありません。
しかし、推測は、事実を受けてあなたが考えた結果です。
ほかの人にとっては、事実を別のとらえ方をすることがありえます。
そうした場合に、事実と推測がごちゃ混ぜに話をされるとわけがわからなくなり
間違った判断になる可能性が高いです。
ここは事実、ここからは私の推測とわかるような話し方を心がけるようにしましょう。
自分の意見を持つように意識しよう
事実や推測から導かれる自分の意見を持つことを意識しましょう。
自分はこうしたい、という意見を結論として話す場合は、
相手にとっては「YES/NO」クエスチョンなので非常に答えやすい内容になり、
このような質問は好まれることが多いです。
また、何らかの対策を検討した場合、複数案出てくることはあり得ます。
この場合は、どの案が自分としてはベストであるかを言えるようになりましょう。
そして、すべての案を示した後に自分はこの案がベストであると思いますと伝えるようになりましょう。
ただし、対応策や自分の意見がまったく何も思いつかずどうしようもないときはあります。
その時は、時間を決めて対応策を検討したとのちに、先輩や上司に
「ここまで考えたけどこの先がどうしてもわからない」を正直に打ち明けてください。
そうすれば何とかなると思います。
そういう場合でも意識してほしいのは、相談を受ける側が考えることになると相手の取って負荷になるということです。
そして、対応策などが思いつかないことが悪いことではないということです。
悪は、「自分の意見を持つ努力をしないこと」です。
努力をしないことは相手に同じ負担を強いることを強要することになり、
会社の成長としても、あなた個人の成長という観点でも良いことではありません。
仕事を始めたばかりのときはわからないことだらけなのでどうしても何も思いつかないことが多いです。
それでも自分の意見を持つ努力をすることがいつか実るときが来ます。
そして、自分の意見が採用されると「顧客に価値提供できたかな」と思える時がやってきます。
ようこそ、終わりなき勉強の世界へ
技術者の勉強に終わりはない
技術は日進月歩です。
なにか新しいことをやる場合は、新しい技術が必要になります。
そして、自分が知らない技術は、勉強して覚えることになります。
つまり、勉強が楽しいか、つらいかは、個人に依存しますが、技術者が勉強を辞められるのは引退をする時だけです。
特にほかに言うこともないので、一言だけ、「がんばりましょう!!!」
おすすめ書籍
まんがでわかる 理科系の作文技術 (単行本)
・漫画でまずは気軽に読める
・内容がもっと知りたい方はは文庫本もあるのでそちらをどうぞ
コンサル一年目が学ぶこと
・コンサルのみならずビジネスマンとして非常に勉強になる一冊
・何年か経験を積んでからあたらめて読むとさらに学びがある
おわりに
これから技術者になる方に向けて伝えたいこと3選を書かせていただきました。これで来年からくる新しい人向けに内容を思い出す作業を減らすことができました。
少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
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