発達の最近接領域と教育
こんにちは。
さて、
心理学におけるモーツァルトと称されるロシアの心理学者ヴィゴツキーによって提唱された理論
『発達の最近接領域』
を簡単に説明をば。
#をばって初めて使った
草木が育つように子どもは常に発達しています。
そして、園芸家が自分の果樹園の生育状況をしろうとするときに、成熟した、実を結んでいる果樹だけでそれを評価するのはまちがっているのと同じように、心理学者も、子どもの発達状態を評価するときには、成熟した機能だけでなく、成熟しつつある機能を視なければならないとヴィゴツキーはいっています。
すなわち、「現下の発達水準」だけでなく、「発達の最近接領域」をも考慮しなければならないと主張しました。
「発達の最近接領域」とは、子どもが自力で問題解決できる現時点での発達水準と、他者からの援助や協同により解決可能となる、より高度な潜在的発達水準のずれの範囲のことです。
例えば、8歳の子どもに勉強を教えるとき、解答の過程で誘導的な質問やヒントを出して助けてやります。
すると、12歳までの問題を解ける子と9歳までの問題を解ける子がいることが分かりました。(人それぞれ何歳までの問題なら解けるというのは異なります)
この他人からの支援で自分の年齢より上の問題を解けるという幅のことを「発達の最近接領域」といいます。
他人の助けを借りて子どもが今日成し得ることは、明日には一人でできるようになる可能性があります。
このことから、最初の知能年齢、つまり子どもが一人で解答する問題によって決定される「現下の発達水準」と、他人との協同のなかで問題を解く場合に到達する水準=「明日の発達水準」との間の差異が、子どもの「発達の最近接領域」を決定する、とヴィゴツキーは主張しました。
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子どもの今をみるというよりは、成長する段階のサポートに目を向けるということですね。
今現在の子どもがどれくらいの学習能力があるか分かりませんが、それを踏まえ教えることで子どもの可能性を伸ばす指導をすることができたら良いかもしれません。
そのために、協同学習をとりいれ、自分一人ではできないところを周りの子に教わり、互いに協力しながら解けていくようにするということが大事なことになります。
一人でも勉強はできますが、複数人でやると伸びやすさが違うということになるでしょう。
このような考えをもって教えていきたいです。
今日はここまで。
ではでは!
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