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足部の評価11

前回までに足部の安定性に寄与している内側縦アーチ、外側縦アーチについて整理しました。それぞれの機能を確認することで、なぜそこを評価するべきか?が明確になり、アプローチにもつながる評価となります。
前回の内容はこちら
臨床1年目の教科書
今回は横アーチについて整理していきましょう。


1 特徴

横アーチとは、親指の付け根と小指の付け根を結ぶドーム型のアーチで、靭帯と足の外在筋、内在筋に支えられており、後足部レベル、楔状骨レベル、中足骨レベルに分類されます。
それぞれの構成、ポイントとなる筋は以下となります。
【中足骨レベル】
骨:第1~5の中足骨頭
筋:母趾内転筋横頭
【楔状骨レベル】
骨:3つの楔状骨、立方骨
筋:長腓骨筋
【後足部レベル】
骨:舟状骨、立方骨、踵骨
筋:後脛骨筋

2 どう可動しているのか?

横アーチは、内側縦アーチ、外側縦アーチとともに、程よい安定性と運動性を有しており、足部にかかる荷重を分散させて床に伝達されます。
その安定性と運動性があるからこそ、足裏にある血管や神経などを圧迫から守る役割を担えます。
またエネルギーを蓄えるバネのような役割を果たし、歩行時のTsw時に推進力となります。
横アーチが崩れている状態を開張足と言われ、中足骨(が扇のように広がっている状態を指します。これにより、前足部への圧力が増大し、痛みを感じることが多く、皮膚が硬くなって厚みを増し、たこができることがあります。

3 実際の評価方法

実際の開帳足の評価方法として、第1中足骨の長軸と第5中足骨の長軸の角度を確認します。一般的には30°以上が開帳足と言われます。
① 第1中足骨の長軸を確認
② 第5中足骨の長軸を確認
③ 上記2つの線の角度を確認

4 まとめ

評価をすることで、状態を把握するだけでなく、介入前後の効果もはっきりとします。そのためには、上記のような量的な評価が重要となります。
その評価の目的を明確にするためにはしっかりと各関節の機能解剖を知っている必要があります。一度書籍などで学ぶことをおすすめいたします。
それにより、基礎と臨床がつながり、目的を持った評価が可能となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。最後まで読んでいただきありとうございました。

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