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足部の評価⑩

前回は外側縦アーチの機能、構造、と踵骨・立方骨部における動きと役割を確認しました。しっかりと、ショパール関節、リスフラン関節でも外側も評価する重要性が理解できました。
前回の内容はこちら
臨床1年目の教科書
今回は外側縦アーチの中足骨部について整理していきましょう。


1 特徴

前回の復習になりますが、外側縦アーチは足のバランスとの密接な関係があります。踵骨ー立方骨ー舟状骨ー第5中足骨から構成されており、特徴としては
・下腿三頭筋を効率よく作用させるために強固な構造になっている。
・荷重により踵骨が立方骨を前外方へ押し出し、第4.5中足骨は回内を伴いながら扇状に広がる
・距骨により力が伝達される
・踵骨、立方骨、第5中足骨だけでなく距骨下関節、踵立方関節、第5リスフラン関節からも構成され、機能的に2つに分類される。
となります。

2 どう可動しているのか?

外側縦アーチの中足骨部は足根中足関節より遠位の部分のことを言い、第5列の内がえしと外がえしを制御する機能があります
具体的には中足部では主に立脚中期での身体側方バランスの安定化に関与しており、外がえし誘導の補正を行います。
これにより、前足部の内反方向の可動性が著しく無く、立脚中期後半からの足底外側から内側への荷重移動が不十分な場合に補正が行われます。
さらに、立脚中期後半の足底外側から内側への荷重移動のタイミングを変える役割もあります。この役割により中足部が上がることで内側へ荷重するタイミングが早くなり、下げることで外側接地が長く続くなります。

3 実際の評価方法

外側縦アーチを保持するために働く筋は以下となります
下腿三頭筋
長腓骨筋:踵骨を持ち上げる
短腓骨筋:第5中足骨頭を引く
小趾外転筋
つまり、上記の筋の筋力をMMTでしっかりと測定することが重要です。

(引用:新徒手筋力検査法 第8版)

4 まとめ

今の時代、論文などが簡単に検索できます。気になった関節の動きや機能があった場合、一度ご自身で検索してみましょう。
それにより、知識と臨床が結びつきます。
そのためには機能解剖を知っている必要があります。一度書籍などで学ぶことをおすすめいたします。
それにより、基礎と臨床がつながり、目的を持った評価が可能となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。最後まで読んでいただきありとうございました。

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