足関節の評価③
前回は距腿関節において距骨がどうスライドしているのか?を整理しました。機能解剖で確認することで、なぜ距骨のスライドを評価するべきか?が整理できます。
前回の内容はこちら
臨床1年目の教科書
今回は距骨がスライドするための前提条件を整理していきましょう。
1 特徴
距骨は背屈時に、距骨の上面は下腿に対して前方に転がり、同時に後方に滑ります。底屈時には、距骨の上面が後方に転がり、同時に前方に滑ります。
この滑り込みがあるからこそ、底背屈が可能です。
しかし、この距骨は上から確認すると、前方が長く、後方が短い台形のような形になります。
つまり、背屈をしていくと、徐々に下腿の間とのスペースがなくなり詰まってしまうことが想像できます。
2 どう可動しているのか?
ポイントとなるのが脛腓関節です。
脛腓関節が可動し、両果部間のスペースを一定の範囲内で変化させます。
具体的には底屈時に最小となり、背屈時に最大となります。これにより距骨が後方にスライドできるスペースが確保されます。
献体では両果部を圧迫するだけで足関節は底屈するようです。
3 実際の評価方法
脛腓関節は脛骨はその上下両端で腓骨と関節を形成する。
近位脛腓関節と遠位脛腓関節であり、この2つの関節は足関節と機構的に連結しているため、足関節を評価する際には、必ずこの2つの関節の可動性を確認しましょう。
4 まとめ
足関節のROM測定で評価を止めるのではなく、具体的にどこが要因となり可動域制限が生じているのか?まで評価していきましょう。
そのためには、機能解剖でその関節がどう可動しているのか?を整理することで評価項目が明確になります。一度機能解剖で整理していきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。最後まで読んでいただきありとうございました。
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