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大腿骨頭の触診

前回の大腿骨大転子の触診を整理していきました。
大転子を触診できることで、イメージが可能となり、姿勢分析に非常に役立ちます。ぜひ、臨床で積極的に触れていきましょう。
本日はその続きで、大腿骨頭の触診を整理していきましょう。

1 触れることの臨床意義

骨頭が触診でできることで、臨床にてどのように活かせるのでしょう?
私は股関節の安定性を評価するために骨頭の触診をよく実施していました。

股関節は骨頭に対して臼蓋が非常の小さいですが、靭帯や筋により安定化され、著しく安定性に優れた、もっとも脱臼しにくい関節と言われています。
逆をいうと、股関節周囲の筋の不全が生じると安定性が低下するとも考えられます。
そのため、立位時に骨頭の触診をし、骨頭が安定しているか?どうか?を評価していました。

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2 骨頭の特徴

骨頭を触診するためには、解剖のイメージをしっかりと持ちましょう。その中でもしっかりとイメージしてもらいたのが、頚体角です。
頚体角とは、大腿骨骨幹部と大腿骨頚部のなす角度であり、通常125~130°あります。

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この角度をしっかりとイメージできることで、触診の精度が非常の変わります。ぜひ、イメージできるようになりましょう。

3 実際の触診方法

では、上記の頚体角をどのように触診に活かすのでしょうか?
その方法が
① 大転子を確認
② 大転子を包み込むように把持し、母指を大転子から125°の角度に合わせる
③ 股関節伸展で骨頭を確認

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このようにしていただくことで、触診が要因になります。ぜひ実施されてみてください。

4 まとめ

いかがだったでしょう?
骨頭が触診できると、股関節の安定性の評価の幅と信頼性がグッと向上します。
しっかりと自分のイメージと実際のイメージをすり合わせていきましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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