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膝関節の評価③

前回は膝蓋骨の動きを評価する重要性を整理しました。膝関節が可動する際に膝蓋骨がどう動くのか?を整理すると、なぜ評価しないといけないのか?が理解できます。
前回の内容はこちらから
臨床1年目の教科書
今回からは膝関節を円滑に動かすための滑液包について整理していきましょう。


1 特徴

膝関節周辺には滑液包が約24個存在しています。役割は摩擦の軽減を図ります。
膝関節の滑液包で代表的なのが膝蓋上包、膝蓋下脂肪体であり、臨床で膝関節を評価する際には必ずチェックしておきたいポイントです。しかし、膝蓋上包、膝蓋下脂肪は、疼痛を受容しやすい組織であるため注意も必要です。

小林晶・鳥巣岳彦:ヴォアラ膝Ⅰ 改訂第2版  膝疾患への新しい展開

2 どう可動しているのか?

本日は膝蓋上包について整理します。
上記もに記載した通り、膝蓋上包は滑液包であり膝関節がスムーズに動くために摩擦の軽減の役割をになって担っています。
この膝蓋上包は伸展では2重膜構造であり、屈曲では単膜構造と変化します。膝蓋上包が癒着してしまうと、膝蓋骨の長軸移動困難となり膝関節の可動域制限の要因となります。
つまり臨床では癒着させないことが重要です。

青木隆明・林典雄:改訂第2版運動療法のための機能解剖学的触診技術、メジカルビュー社

3 実際の評価方法

膝蓋上包の評価として、2重膜構造時に、その間に滑走性があるか?を評価していきます。
①膝関節伸展位
②中間広筋を左右から挟む
④左右に動かして可動性の確認

4 まとめ

膝関節の可動域制限は様々な要素が重なり生じることがほとんどです。そのため、1つ1つ丁寧に評価をすることが重要です。その評価を抽出するためには膝関節がどう動いているのか?を機能解剖で整理していきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。最後まで読んでいただきありとうございました。

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