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足部の評価⑧

前回は足部の安定性に大きく貢献しているトラス機構について整理しました。内側縦アーチがなぜ重要か?どう評価するべきか?が機能解剖を整理することで理解できました。
前回の内容はこちら
臨床1年目の教科書
今回は内側縦アーチを構成するために必要な筋について整理していきましょう。


1 特徴

前回の復習ですが、足部骨格の全体の配列は、上方に隆起した軽い湾曲を示し、外観からは“土踏まず”として確認できます。これを足のアーチ(足弓)といい、力学的には合理的な荷重支持に役立っています。

2 どう可動しているのか?

上記の内側縦アーチを構成している要因を整理すると以下のようになります。
骨】
踵骨ー距骨ー舟状骨ー内側楔状骨ー第1中足骨
【筋】
後脛骨筋:舟状骨を引く
前脛骨筋:第1中足骨底を引く
長母趾屈筋および長趾屈筋:第1~5趾を引くと同時に距骨と踵骨を安定させる
母趾外転筋:第1中足骨と距骨を引く
つまり、前回ご紹介したLHA(Leg Heel Angle)にて内側縦アーチに問題があると判断した場合、上記のどの関節、筋に不全が起きているのか?をさらに精査していくことが重要です。

3 実際の評価方法

関節の評価方法は以前ご紹介した内容を参考にされてください。

筋については、1つ1つMMTを丁寧に実施してましょう。
考えられる筋の全てのMMTを実施し、どの筋に不全が生じているのか?を推察していきます。

(引用:新徒手筋力検査法 第8版)
(引用:新徒手筋力検査法 第8版)

4 まとめ

養成校で学んだMMTも丁寧に実践することで多くの情報が手に入ります。筋肉とその検査法を覚えるのではなく、なぜその筋を評価するべきか?まで整理することで、教科書と臨床がつながります。そのためには機能解剖を一度整理してみましょう。
それにより、基礎と臨床がつながり、目的を持った評価が可能となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。最後まで読んでいただきありとうございました。

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