足部の評価⑨
前回、前々回と足部の安定性に関係している内側縦アーチの構成、特徴、評価方法について整理しました。アーチを評価するだけでなく、アーチが低している、または高くなり過ぎている時は、どこの構成要素に問題が生じているのか?を細かく評価していきましょう。
前回の内容はこちら
臨床1年目の教科書
足部のアーチは内側だけでなく、外側縦アーチ、横アーチがあります。今回は外側縦アーチを構成するために必要な筋について整理していきましょう。
1 特徴
外側縦アーチは踵骨ー立方骨ー舟状骨ー第5中足骨から構成されており、内側縦アーチと同様に足部の可動性、安定性に重要な役割を担っています。に特徴としては
・下腿三頭筋を効率よく作用させるために強固な構造になっている。
・荷重により踵骨が立方骨を前外方へ押し出し、第4.5中足骨は回内を伴いながら扇状に広がる
・距骨により力が伝達される
・踵骨、立方骨、第5中足骨だけでなく距骨下関節、踵立方関節、第5リスフラン関節からも構成され、機能的に2つに分類される。
となります。
2 どう可動しているのか?
分類その1〜踵骨・立方骨部〜
外側縦アーチは可動することにより、以下の役割があります。
距骨下関節の回内外を制御する。
腓骨外果を挙上位に保ち、下制位になるのを防いでいる。
横足根関節縦軸で前足部を回外させ、斜軸で背屈・外転させる。
上記のように動くことで、それぞれ足部の安定性に関係していることが理解できます。
3 実際の評価方法
まずは関節自体の可動性を評価することが重要です。
ショパール関節、リスフラン関節の評価をしっかりと実施していきましょう。
評価方法は以前紹介した内容を参考にされてみてください。
ショパール関節はこちら
リスフラン関節はこちら
4 まとめ
関節を評価する時には、その関節はどう動くのか?それに伴い、どのような役割を担っているのか?を明確にしていきましょう。
それにより、関節を評価する目的が明確になります。
そのためには機能解剖を一度整理してみましょう。
それにより、基礎と臨床がつながり、目的を持った評価が可能となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。最後まで読んでいただきありとうございました。
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