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肩甲上腕関節の評価⑥
前回は肩甲上腕関節の上方を安定させる機能として上腕二頭筋について整理しました。解剖学の走行をイメージするとなぜ上腕二頭筋が肩甲上腕関節にかかわるのか?が理解しやすくなります。
前回の内容はこちらから
臨床1年目の教科書
本日のテーマは関節包の評価について整理してみましょう。
1 特徴
復習になりますが、肩甲上腕関節を評価する際には、どの部位に、何が位置しているのか?を理解しておくことが重要です。
![](https://assets.st-note.com/img/1686911297611-ALTdQaXpZJ.png?width=1200)
特にポイントとなるのが、3rdは2ndよりも肩甲下筋などの伸長性が少なくなり、深部にある関節包などの評価が可能になるという点です。
そのため、3rdの内外旋に可動域制限があった場合、関節包由来も疑い、次の評価に移行していきましょう。
2 どう稼働しているのか?
では、3rdの内外旋ではどの組織が伸長されるのでしょうか?
3rdポジションでの内外旋に制限があった際には以下の組織の不全が疑われます。
【外旋】
大円筋、前下方関節包
【内旋】
小円筋、後下方関節包、後下関節上腕靭帯
![](https://assets.st-note.com/img/1686911298909-5iihrz3SCt.png?width=1200)
つまり、3rdポジションの内旋に可動域制限や疼痛があった場合は、後方関節包の評価に進む、外旋に可動域制限や疼痛があった場合は前方の関節包の評価に進む、となります。
このような流れで実施することで、徐々に不全部位を絞り込んでいくことが可能となります。
3 実際の評価方法
では、実際の評価方法について整理していきましょう。
今回は前方関節包の評価について整理してみましょう。
① 鎖骨・肩甲骨を把持する
② 上腕骨頭を把持する
③ 上腕骨頭を前方に誘導
※ 前方に骨頭が誘導できない、または動かしにくさがあるとなったら前方関節包に不全が疑われる
![](https://assets.st-note.com/img/1686912418057-0fiKqntqj9.png)
4 まとめ
肩甲上腕関節は関連する組織が非常に多く、どこに不全が生じているのか?を把握するためには一つ一つ丁寧に評価し、絞り込んでいくことが重要です。ぜひ、臨床でも丁寧に評価を進めていきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。最後まで読んでいただきありとうございました。
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