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母指対立筋の触診
人類が進化した過程で、”母指の対立”を切り離すことはできません。人類は母指を対立することにより、物を掴むことだけでなく、扱うことが可能となりました。
その母指の対立運動は母指外転筋、母指対立筋、短母指屈筋浅頭の作用と言われています。
本日は母指対立筋の機能と触診について整理していきましょう。
前回までの内容はこちらから確認できます。
臨床1年目の教科書
1 触れることの臨床意義
![](https://assets.st-note.com/img/1656285743586-tJBTDfNcbR.png)
日常生活で多く利用される”握り動作”で重要なのが対立運動です。
一般的に母指の対立運動は短母指外転筋、母指対立筋、短母指屈筋浅頭の作用と言われています。
この対立運動ができないことで、日常生活ではさまざまな支障が生じます。そのため、母指の対立運動の状態はしっかりと把握しておきましょう。
2 特徴
母指対立筋はCM関節の作用し、対立運動を可能とします。その機能を理解するために、一度走行を確認してみましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1656286046904-Js6MYPyC39.png)
【起始】大菱形骨結節、屈筋支帯
【停止】第1中手骨の橈骨側
であり、CM関節に作用することが理解できます。
では、その対立運動はどのように評価していけばいいのでしょうか?
ポイントは対立運動が可能か不可能か?だけではなく、
その対立運動がコントロールできているか?を評価することです。
具体的に評価方法として
母指と小指の対立運動を実施し、これを指先側よりみたときに、それぞれの指の長軸が一直線状に位置していれば正しい対立運動と考えて良いとされています。
![](https://assets.st-note.com/img/1656286203660-mBhjrohLZM.jpg?width=1200)
対立運動を評価する際には必ず考慮しておきたいポイントですね。
3 実際の触診方法
では、実際に触れていきましょう。
① 母指と小指を対立し、一直線になっていることを確認
② 第1中手骨の橈側を触診
③ 対立運動をしてもらい、収縮を確認
![](https://assets.st-note.com/img/1656286345380-sxU8cfzRop.png)
4 まとめ
触診をする際には、その触診をすることで臨床ではどのように活かせるのか?を常に考えて練習していきましょう。
つまり目的です。しっかりと、その目的を明確化することで、触診に取り組みやすくなり、習得も可能となります。
ぜひ、一度目的を整理していきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。最後まで読んでいただきありとうございました。
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