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足部の評価⑦

前回までに足部にある距腿関節、距骨下関節、ショパール関節、リスフラン関節の評価について、機能解剖を基に整理しました。機能解剖を確認することで、なぜその部位を評価するべきか?が理解でき、臨床で意味のある評価となります。
前回の内容はこちら
臨床1年目の教科書
今回からは足部のアライメントとそれに関係する筋について整理していきましょう。今回はトラス機構について整理します。


1 特徴

足部骨格の全体の配列は、上方に隆起した軽い湾曲を示し、外観からは“土踏まず”として確認できます。これを足のアーチ(足弓)といい、力学的には合理的な荷重支持に役立っています。

2 どう可動しているのか?

足部におけるトラス構造は、アーチを構成する伸縮しない底辺以外の2辺を構成する骨、関節、靱帯と伸縮する足底腱膜が底辺の三角形を指す。この構造により,足部が荷重を受けると足底腱膜が遠心性に伸張することで、アーチを低下させる現象を指します。
歩行周期における立脚初期の踵接地から立脚中期にかけ作用し、足部接地時の衝撃緩和や立脚中期の合理的な荷重の分散と吸収を担っています。

3 実際の評価方法

実際にアーチををどう評価してくのでしょうか?
今回はLHA(Leg Heel Angle)をご紹介します。
① 後方より踵骨を確認
② 後方より下腿の軸を確認
③ 踵骨と下腿の延長線で作られる角度を確認

判定:正常値は3~5°の軽度外反方向が正常
※ ポイント
3~5°以上に数値が大きくなれば後足部は回内傾向
3~5°よりも数値が小さくなれば後足部回外傾向

4 まとめ

評価をする際には目的を明確にすることが重要です。
その目的を明確にするためにはそれぞれの特徴、機能を把握していきましょう。そのためには機能解剖を一度整理してみましょう。
それにより、基礎と臨床がつながり、目的を持った評価が可能となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。最後まで読んでいただきありとうございました。

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