足関節の評価②

前回から足関節の評価について整理しました。足関節の運動軸は水平面、前額面ともにずれがあるため、その軸に沿ったROM測定をすることで本当に生活で利用している可動域測定が可能となります。
前回の内容はこちら
臨床１年目の教科書
今回は距腿関節が可動する際に、距骨がどう動いているのか？を整理し、評価に繋げていきましょう。

１　特徴

前回の復習になりますが、距腿関節は蝶番関節で、運動自由度は1度であり、矢状面で足部と下腿間の運動を調整しています。
また、屈曲、伸展の運動が最大なったとき、足関節だけでなく足根骨間関節も、可動域は小さいが無視はできない程度に運動にかかわっています。
最大屈曲（底屈）では、足底アーチを平坦化することにより、足根骨間関節が屈曲角度をわずかながら増加させます。
逆に最大伸展（背屈）では、足底アーチが高まることで、可動域も増加させます。

２　どう可動しているのか？

距腿関節が底背屈する際に、距骨がどのようにスライドするか？を知っておくことががポイントとなります。
具体的には、
背屈時には、距骨の上面は下腿に対して前方に転がり、同時に後方に滑ります。
また、底屈時には、距骨の上面が後方に転がり、同時に前方に滑ります。
この滑りがあるか？を評価することは距腿関節の可動性に直結します。

３　実際の評価方法

距骨の滑走性をチェックする際には、関節の運動方向に誘導し、評価していきます。
方法として
①下腿を把持する
②距骨を把持する
③関節面の方向に動きを誘導する
④距骨がスライドするか？を確認

４　まとめ

足関節のROM測定で評価を止めるのではなく、具体的にどこが要因となり可動域制限が生じているのか？まで評価していきましょう。
そのためには、機能解剖でその関節がどう可動しているのか？を整理することで評価項目が明確になります。一度機能解剖で整理していきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。最後まで読んでいただきありとうございました。

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