本から知識を得るために【書評】知識を操る超読書術(メンタリストDaiGo)

※YouTubeに解説動画もUPしていますので、ぜひ見てください。

◆本書から得られること

1.本を1冊読み切れない人
  →モチベーションを維持するための準備方法
2.読んでもすぐに忘れてしまう人
  →記憶に定着させるためのテクニック

 私自身、本を読もうと思っても前書きや1章で飽きてしまったり、2,3日で内容が抜け落ちてしまう人間でしたが、本書を読んで大分マシになりました。今思うと、当時はその本を読む目的がはっきりしておらず、ただただページをめくるだけになっていたのだと思います。
 時間が有限である以上、効率的に読み進めるために読書術は知識を得るためにまず身に着けておくべき技法と言っていいと思います。かなり端折っているので、興味を持ってくださった方はぜひ原書を読んでみてください。
読書本では他にも『読書の技法』(佐藤優・著)などもオススメです。

◆超ざっくり要約

要するに…
読書は準備が超重要。読む目的を明らかにすることで、興味・集中が持続。
好奇心を利用し、脳みそを記憶しやすい状態にしておくとよりGood!
読み進め方は、能動的に読むに尽きる!好奇心、想像力に働きかけ、質問を投げかけることで理解力UP!
読んだあとは、必ずアウトプットする。人に説明する”つもり”で読むだけでも効果あり。

◆ざっくり解説目次

・前提条件 ~速読について~
・読む前の準備 ~動機付けと脳みその準備
・読み進め方 ~能動的に読むには~
・読んだ後 ~定着させるためにはアウトプットが必要~

◆速読について

よくある速読本:光速の読書、右脳、目の動かし方、etc.
(予備知識のない本を)パラパラめくるだけで理解することはあり得ない!
熟読して分からない本を速読してわかるはずがない。
(至極当たり前だけども、誘惑されちゃいますよね…)
速読は、読む本の選別、読むべき箇所の仕分けに使う!
(本書では胡散臭い方の速読と区別し、スキミングと呼ぶ)

・スキミング
読む箇所を絞る(読まない箇所を仕分ける)。
「得たい知識」が得られれば、全て読む必要はない。
目的がはっきりしていれば、読む箇所を減らせる!→時間短縮、効率化

本は全部読む必要はない!!
自分がその本を読む目的をはっきりさせて、得たい情報を理解できればOK!!


もし読み飛ばしたところに重要なことが書いてあったら?
→その箇所について知りたくなった(興味がわいている)ときにもう一度読めばよい。いい本は何度読んでもOK!!


◆本を読む前 ー動機付けと脳みその準備ー

読書を「読む前」「読み方」「読んだ後」の3ステップに分けると、
読む前の準備が最も大事!!
準備がうまくいけば、読書は7割方成功と言っても良い。

〇そもそも、なぜ途中で挫折するか?
  ・時間の確保、モチベーションの維持ができない
  ・たとえ話が長く、本題に入る前に飽きる

メンタルマップを作る
  ・読もうと思った動機
  ・その本から何を得たいか
  ・得られた情報に期待すること
を、しおりに3行で書く。
本を閉じる前などに、しおりを挟む前にしおりを見る。
→メンタルマップを再認識する。
(私はポストカードをしおりとして使っています。大きさも丁度よく、程良く厚くてしっかりしているため便利です。)

例えば本書だと…
  動機:本を読んでも内容をすぐ忘れてしまい、生かせない
  得たいこと:記憶に定着させるテクニックを知りたい
  期待:本から得た知識で生活を変える!
     (仕事効率UP、資産形成、英語習得など)
とか。

要するに、目的が明らかになることで
  ・興味が持続
  ・集中が途切れない(途切れても復活する!)
特に1冊読み切れない人に効果大!!

〇記憶に定着させるための脳みその準備
好奇心 → 海馬が活性化 → 記憶力UP!

記憶しやすい状態に脳みそを準備することが大事!
キュリオシティギャップを利用する
 (キュリオシティ=好奇心)

本のジャンル、テーマを確認
  →ノートの左側に、テーマに関して知っている知識を書き出す
  →目次をスキミング
  →ノートの右側に、興味を持った内容を書き出す

・既知の延長なため好奇心が刺激される
 (知らない部分の穴埋めをしていくような状態になる)
 人間、穴があると埋めたくなるよね。
・読まなくてもよい場所がはっきりする → スピードUP
 既に知っている箇所は読み飛ばせる
→理解力UP、読まない場所の選別に効果大

◆本の読み方 -能動的に読む-

自分の想像力、好奇心を刺激したり、質問を投げかけながら読むことで理解力は上がる。そのためのテクニックを紹介している。
(原書では5つ。ここでは3つだけご紹介)

1.Predicting(予測読み)
自分の知っている情報から、本の内容を予測する。
(予備知識、本の表紙、帯、著者の情報など)
予測した内容は必ず記録すること!!
読んだ後、予測と実際を比較する
 →「意外だった」と思う箇所が、記憶に残る!!

例えば、読書法っていうんだから読み進め方の話かと思ったけど、実は読む前の準備が一番大事なのか! という風な意外性があると、記憶に残る。

2.Summarizing(要するに読み)
本の内容を要約する。ただし、自分の言葉で!!
①各章、単元、小見出しなどで区切って、ざっくりと要約
  →興味が明確になる
  →内容の優先順位がつく(特に自分が知りたい箇所はどこか)
②1冊を通じて記憶に刻みたい内容を、人に説明するつもりで要約。
 自分の言葉で!感想、感情とともに!
本の抜き写しになってはダメ。
記憶は感情、感想に結びついて定着する。
始めは、
  ・ここは筆者に賛成
  ・他の本では違うことを言っていた。どちらが正しいのだろう?
  ・これは意外だったけど、面白い考えかも!
とかでもOK。

3.Questioning(質問読み)
疑問が念頭にあると、脳みそは勝手に答えを探そうとする。
ツッコミを入れるつもりで、質問を投げかけながら読む。
質問例)
・他の本と似ているところ、異なるところはどこか?
・キーポイント、コンセプトは何か?
・人に勧めるとき、どの章、情報を勧めるか?
・最も重要な一文、自分に一番刺さったところはどこか?

◆本を読んだ後 -アウトプット-

「6歳の子供に説明ができなければ、理解したとは言えない」
            ~アルベルト・アインシュタイン~

・人に説明する機会を活用する
 (note やtwitterに本の感想を書く、人に話す、など)
 人に説明する”つもり”で読むだけでも理解力28%UP!
・内容を実践、習慣化する
 実生活に生かしてこそ、本を読む価値がある。

具体的なアウトプットの効能・手法については『アウトプット大全』(樺沢紫苑)などで補完すると良いかも。


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