![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/49514733/rectangle_large_type_2_fea6e733e9326289f1486eb8e2d39efe.jpeg?width=1200)
教科書より面白い日本史
みなさんご機嫌よう。もーやんです。
3回にわたってご紹介した本の感想文ですが、ついに最終回。
『世界史とつなげて学べ 超日本史
日本人を覚醒させる教科書が教えない歴史』
○秀吉キリスト教弾圧の真意
宣教師が渡来したのは、布教のためと学校で教わったわたくし。
でも、本書では政教分離しきれない思惑を知ることができました。
例えば、異教徒の奴隷化を認めていたイエズス会。日本初のキリシタン大名となった大村純忠は、改宗を拒んだ領民を奴隷としてポルトガルに売り払ったという。
他にも、捕虜や誘拐、期限付き奴隷として中南米に輸出された日本人はあまた(#゚Д゚)
えっ、日本人めっちゃ外国行ってるじゃないと困惑するわ。
商人を通して世界情勢を掴んでいた幕府。
虎視眈々と日本を狙う諸外国。スペイン王国では、奴隷化した日本人を兵隊にする計画も。
豊臣秀吉の強固な禁教令の背景には、国民の奴隷化を危惧したことも無視できないと本書では指摘しているのです。
知らなかったよ。ビックリ(゜∀。)
秀吉のバテレン追放は、外国の侵略から日本を守るため。筆者は、発表した覚書から意図が分かると紹介。
・改宗は個人の自由(大名は許可制)
・領民に改宗を強制しないこと
・人身売買の禁止
そんな理由があったなんて。。。学校では、日本人奴隷化計画なんて何も習わなかったのに(* ゚∀゚)
こーゆー背景を抜かすから、歴史の授業はつまらなかったのね。。。
○諸外国と国内の思惑に奔走する幕府
宣教師同士となるフランシスコ会とイエズス会でも、潰し合いはあったようで。秀吉を介して、フランシスコ会系のみ26人処刑という事件も。
さらに、秀吉の禁教令むなしく傭兵としてイギリス、オランダに雇われた日本人同士がインドネシアで戦うこともあったという。。。混乱するわ(* ゚∀゚)
倭冠といい、傭兵団といい、江戸時代より前とは思えない。漫画か小説みたいなドラマチックさよね。
島原の乱では、ポルトガルの加勢がないことを知ってた幕府の勝ち戦っぷりなど、まだまだ書ききれない『知られざる教科書の裏側』が分かります。
○穏やかで忖度するだけじゃない『日本』の世渡り
識字率の高い国民。よく訓練された兵隊。潤沢な食糧。日本は海という天然要塞に守られつつ、貪欲な好奇心と好戦的な姿勢をもって、諸外国の侵略から逃れてきました。
筆者は、日本人の一面をこう定義しています。
それぞれの時代のグローバリズム、覇権国家に常に抵抗しつつ、先進文化は貪欲に吸収して自らのものとし、日本文明ともいうべき独特の価値観を守り抜いてきたーー。日本人とは、そのような人々でした。
○視点を変える面白さを教えてくれたとこが好き
いかがでしたか??
過去3回にわたりご紹介した「超日本史」。わたしがドはまりした面白さを、いくらかお伝えできてたら嬉しいのですが。
日本史というと、眠い。
そんな学生時代でした。特に近代。
実はそんなはずなくて、小説大好きな私なら垂涎のドラマがたくさんあったはずなのです。というか、あったのです。
1つの出来事を、知らない角度から見る。
全く違う印象になります。
普段の生活のなかで、知られざるドラマはたくさん秘められています。
ニュースを見たとき。嫌なことがあったとき。自分の印象を検証すると、もっと面白いことが分かる。
そんな、色々な角度から物事を見ることの楽しさを教えてくれた本なのですヽ(●´ε`●)ノ