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毎日武道稽古するようになって実感した健康効果|びっくりする程疲れない身体
ここのところ、毎朝5:30にお寺へ行って、落葉掃きをしてから武道の稽古を1時間ほどするのが日課になってます。
なかなかレアな朝活じゃないかなと思います。
業後も平日は2時間程また武道の稽古。こんな稽古漬けになるつもりはなかったのですが、なんか、気付いたらそうなってました。(笑)
そんな稽古ばっかしてて、何と戦うつもり??
と思われるかもしれません。というか、たまに人にそう言われます…。
私が武道の稽古をすることになったきっかけは、「なんとなくかっこよくて、気軽な運動になりそうだったから」という薄っぺらいものでした。
「特定の武道・武術が好き!」とか、「文化に触れたい」とか、そういう高尚なものではありませんでした。お恥ずかしながら。
ジム通いも検討しました。しかし、基本怠け者の私は結局月額料金をお布施し続けるだけの幽霊会員になる自信しかありませんでした。
それだったら、武道か格闘技を週の決まった時間に習いに行く方が続くかなー。
ファブルの洋子ちゃんも「どうせ時間を使って汗を流すなら格闘技とかの方が身に付くからいいのにー」みたいなこと言ってたし。
そんなこんなで、とある東南アジアの武術を習うことになりました。
1年くらい続け、そこで出会った方(今の師匠)が主宰する別の教室(こちらは中国拳法系)にも参加し、師匠が出稽古に行っている寺での朝練習(空手と太気拳)にも参加をするようになり、あれよあれよという間に、私の人生は武道一色に。
冷静に振り返ると「???」って感じなのですが、時間をかけた分その健康効果や身体能力の向上はなんというか、練習をする前の私とは別次元の物になったなという実感があります。
現在の私の稽古を続ける理由は「健康でよく動く体を維持・研磨するため」というのが大きいです。
一番効果を感じたのは、滅多なことでは疲れなくなったということです。
そもそも、私が朝自転車で往復1時間かけて稽古場へ行って稽古をして出社、帰ってからも稽古なんて生活を続けられているのは、間違いなく稽古の成果です。
もうそろ30歳を迎える女(そんな女が何してんだってツッコミはやめてね、泣いちゃう)ですが、マジで疲れないです。
これは本当に日常での効果が大きいです。通勤時の満員電車で立ちっぱなしだろうが、電車代をケチって何駅分か歩こうが、問題なく業務後の稽古に参加できます。
旅行やテーマパークに行った際も、2万歩、3万歩歩いてもへっちゃら。ぐったりしている同行者達のフォローも余裕でできてしまいます。
体力に余裕があると、周りの人を気遣う余裕や安定した機嫌の良さが生まれるので、人間関係にも効いてるんじゃないかなと思ってます。
このようにお話すると、普段の稽古で筋トレや走り込みなどの体力作りをしているのでは?と思われるかもしれませんが、
ウェイトトレーニングや走り込みは一切しておりません。
(私は、そういうの苦手で中学生の時にバスケ部辞めた根性なし人間です笑)
じゃあどんな稽古をしているのかというと、それは
綺麗な姿勢作りとそれを維持する筋力(伸長性収縮筋)のトレーニングです。
あ、あと呼吸法も。
伸長性収縮筋と呼吸法の話は長くなるので、ちょっと別の機会にするとして…。
綺麗な姿勢が大事というお話をしたいと思います。
師匠がいつも口を酸っぱくして言っているのは
「がむしゃらに動くのではなく、正しい姿勢・カタチの連続性であること」
ジャッキー・チェン氏の映画をご覧になったことはありますでしょうか。
彼の動きは、一瞬一瞬どこを切り取っても美しいカタチ(構造体)になっているそうです。それは機能美とも言えるかもしれません。美しいカタチには力があるという考え方。
建物を想像していただくとわかりやすいかもしれません。木材の長さも組み方もガッタガタの建物よりも、きっちりと美しく構築された建物の方が、頑強であることは一目瞭然と思います。
人間の身体もこれと同じ。足の置き方、背骨のしなり具合、仙骨の傾き、重心、頭の位置等など、様々な材料を正しく構築して、維持した状態が強い。
という考え方の元、指導されております。
で、そういったことを意識しながら、パンチやキック、歩き方の練習などをしていると、自分の姿勢を自分で正すことができるようなってきます。
「あ、今背中が丸くなってたな」「頭の位置が前に出過ぎた」「へっぴり腰になってたな」
というように、自分の体を内観して、修正をする。
そしてそういったことを、日常生活でも行ってみる。電車で立っている時、オフィスで座る時、歩く時。
そうしているとだんだんと立ち方、歩き方が改善していきます。
人間の頭の重さは7〜8kgと、ボーリング玉くらいあるそうです。
ボーリング玉を細い円柱の上に乗せることを考えてみてください。
玉の重心がしっかりと円柱の真上にあれば、特に支える必要はないでしょう。しかし、円柱のフチのきわっきわに玉が置いてあれば、どうでしょう。手で支えてやらないといけません。
ストレートネックや猫背というのは、その状態だと思います。
頭を支えるために、肩や背骨周りの筋肉を余計に使っているので、肩こりがあったり立っているだけで疲れてしまったり。
私は元々放っておけばテレビゲームばかりやっている猫背の極みみたいな人間だったのですが、稽古することによってかなり改善しました。
そしてこれが肩こりや疲れやすさの軽減に大きく寄与していると思っています。
という感じで、日常生活の疲れやすさ軽減のために姿勢が大切だと思う!というお話をさせていただきました。
皆様も、もしご自身の姿勢や歩き方が心配だなー…とちょっとでもお感じになったならば、新年の新しい習慣として武道を取り入れてはいかがでしょうか(唐突な宣伝)
というのは冗談で、
姿勢を気を付けることは武道に限らず、あらゆるスポーツや日常動作においても自分の意識次第で練習できると思います。
姿勢の悪さというのは、普段自分で気付かなかったり、意識していないだけで、少し注意して改善すれば、思ってもみなかったような良い効果が得られるかもしれません。
本記事が皆様の健康の一助になれば幸いです。