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「じゃがいも」のお寺話23 三宝

仏教とは何ですか。どんな条件があれば仏教と言えますか。質問されたらなかなか困りそうです。質問者の意図によっては様々な回答を求められそうな抽象的な質問ですが、三宝が揃わないと仏教ではないとの説明をよく見ます。逆に言えば三宝が揃えば仏教だと考えて良いことになりそうです。
仏教での三宝つまり3つの宝は仏、法、僧と言われます。仏陀と法と僧侶が揃えば仏教だと言えるという意味です。先生と教科書(学ぶべきこと)と生徒が揃えば学校と呼べるという感じでしょうか。

仏とは教えを説く人の意味でお釈迦様の時代であればお釈迦様本人のことです。後の時代であれば教えを説ける羅漢や高僧になるのでしょうか。仏像としても良いかも知れません。僧は教えに従い修行をする修行者であり修行者集団の意味であると説明されます。

法(ダルマ)はお釈迦様が説かれた真理と説明されます。
三法印という言葉もあり、諸行無常、諸法無我、涅槃寂静の3つを指します。この3つは法と言えると思います。
また四諦と八正道は法でしょう。中道も法に入るのでしょうが、例えば一切皆苦や四苦八苦などは仏教での真理であっても四諦の中の苦諦の内訳のような言葉として整理できるかと思います。五蘊も諸法無我の説明となるでしょうか。
四法印として三法印に一切皆苦を入れる場合もあるようで見たことがありますが、区分けの仕方であり本質に影響はないと考えます。

お釈迦様が説いた仏教の法は四諦、八正道であり、それを支える中道、諸行無常、諸法無我、涅槃寂静という理解で正しいのでしょうか。
仏教は膨大なお経に多種多様な教えが説かれていて長い時間を費やしても全体像すら把握できない大海原のような世界だと思っていました。
お釈迦様が一生で説いた仏教での法がこれだけだけで概ね合っているとするならば、今までの先入観と比較して相当少ない気がしました。とても明快で感動しました。

3つが揃う必要があり三宝と表現はされますが、お釈迦様が説いた法こそが仏教そのものと言ってもよいのかと思っています。

ニュートンは世の中を細かく考察した結果、この世には万有引力があると発見した人です。太古からあった万有引力という力に気づいて内訳を細かに表した人であって万有引力を作った訳ではありません。
お釈迦様もこの世の真理である法を独自の理論として作り上げた訳ではなく、太古からからあった法に気づいて内訳を細かに表した人だとの説明を聞いたことがあります。
ニュートンの万有引力の法則に類似で、仏教の法をお釈迦様という1人の天才が発見した。仏教の法は法則と表現してよいような普遍的真理だ。と理解すると凄く腑に落ちます。

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