仲林自伝〜中学編最終話〜
最近私はパーマにした。とある女流プロにセクシーな髪型の方が似合うと言われたので、「男 セクシー 髪型」でググったのだがイマイチイメージが湧かなかった。その人にどんな髪型が良いか聞いたら画像をくれたので、すぐに美容室に行き、写真を見せてこの髪型にしてくれと言った。ここに写真も載っけておくが、無残にも無惨様になった。全然イメージと違うのだが、昨日社長に連れられてキャバクラに行ったら、26歳くらいに見える!EXILEっぽい!と言われたので、これからもこの髪型でいこうと思う。そのワードだけでかなりモテそうなオーラがある。
さて、本題に移っていこう。
母親と一緒に学院の合格発表を見に行った。学院は上石神井にあったので、吉祥寺からバスで向かった。
合格発表の張り紙は構内の掲示板に貼ってあった。母親と一緒に自分の受験番号を探す。確か600番代だったと思う。この描写を面白く描こうかと思ったが、考えるのがめんどくさいので、結論を言うと番号があった。
学院に受かり、その日会う約束をしていたカナちゃんと吉祥寺の駅で待ち合わせをした。カナちゃんに早稲田を受かったことを報告すると、めちゃくちゃ喜んでくれた。彼氏が早稲田と言うのはブランドになるのだろう。その後二人でカラオケに行ってイチャイチャしたが、さすがにカラオケでは出来なかった。防犯カメラがあると言う噂を聞いていたので、恐ろしくて出来なかった。
次の日、学校に行くと仲林は一躍ヒーローになっていた。慶應、早稲田を受かった天才。そう、もてはやされていた。チヤホヤされるのがやぶさかではない仲林はもちろんニッコニコだった。中学生の仲林が今の俺を見たらガッカリするかもしれない。なんで早稲田入ってそんなことしてるんだと説教してやってほしい。でも、今が楽しいからいい。
そんな中、カナちゃんと付き合ったことを知っているみあちゃんが話しかけてきた。今日放課後暇だったら遊ばない?そう聞かれたので、みんなでゲームでもするかと言う提案をした。しかしみあちゃんは二人で遊びたいとの事だった。その時は深く何も考えず了承した。
学校が終わり、みあちゃんと遊びに行く。もう男女関係ではないと思っていた仲林はかなり隙を見せていた。何したいかと言う問いかけに対して、カラオケに行きたいと言うので、駅前にある歌広場に向かった。1時間100円とかで確か当時は入れたと思う。みあちゃんと部屋に入り、仲林は大好きなミスチルのページを開いた。当時は紙の本で、番号を打ち込み歌うと言うシステムだった。
何曲か歌い終わり、みあちゃんが曲を入れる番だった。みあちゃんは一向に曲を入れようとしない。はよ入れろやとは思っていたが、カラオケで順番を抜かされるとむかつくことは分かっていた。何分か我慢したが、早く歌いたい仲林はみあちゃんに入れないのかと聞いてみた。しかし何も反応がない。勝手に口笛を入れようとするとみあちゃんに静止させられた。
この時間はなんなんだろうか。仲林は歌いたくてしょうがなかった。沈黙の中、みあちゃんが口を開いた。
「なんで私じゃなくてカナちゃんなの?」
なんとなくそう言われるかなと、薄々感づいてはいた。しかしなんでと言われても、カナちゃんに一目惚れしてしまったのだからしょうがない。それを説明するわけにもいかず、また沈黙が始まる。なんて答えれば傷つかないか、頭の中でフル回転で考えた。そんな中、またみあちゃんが口を開いた。
「カナちゃんとエッチしたの?」
即答で「した」と答えた。みあちゃんは悲しそうな顔をしていた。もう付き合うことができないから、普通の友達でいようと話をし、また口笛を歌おうと本に手を伸ばした。めちゃくちゃ口笛が歌いたかったのだ。みあちゃんがまたそれを止めてきて、こう言った。
「けいとエッチしたい。」
何を言ってるんだこいつは。彼女じゃないやつとエッチ出来るわけがなかろう。そう思っていたが、下心も少しだけあった。いや、少しではなかった。男なら分かると思う。据え膳食わぬは男の恥だ。しかし、やはりカナちゃんへの背徳感から丁重にお断りした。しかしみあちゃんはしつこくくらいついてきた。ディフェンスの池上は健在だ。絶対だれにも言わないと言う提案をされ、仲林は心が揺らいだ。
黙っていると、みあちゃんがキスをしようとしてきた。仲林は逃げたが、みあちゃんはしつこく追いかけてきて、白鯨を仲林に押し付けてきた。もちろん仲林は勃起した。明らかにみあちゃんはマイサンに気付いていたようだった。
しかし、仲林、やはりカナちゃんのことが好きだったため、煩悩を振り払いお断りをした。すぐにカラオケを出て、家まで送り、仲林も帰路についた。惜しいことをしたと正直思っていたが、仲林偉いとも自分で思っていた。
そして、卒業式を迎え、みあちゃんと別れを告げ、仲林は高校生になる。
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