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トム・ケニオン:レベル1呼吸法の紹介

脳と変性意識状態についてのトムの本

 心理療法家、作曲家、サウンド・ヒーラー、チャネラーという複数の顔を持つトム・ケニオンは、『BRAIN STATES』という著書を書いています。

 こちらで、表紙を見ることができます。

 これは、現在、日本語訳がありません(ちなみに『MIND THIEVES』という小説もありますが、これも未訳です)。

 本書には、複数のワークが紹介されており、また、脳の状態を変えることによるパフォーマンスの変化や変性意識状態の体験など、有用な情報が多くある本です。

 全訳を試みていますが、それをお見せするよりは、いくつかの、実用的なことをお伝えするのが、皆さんにとって益になると思われます。

 この本は、変性意識状態についての一般的な誤解を訂正し、「読者が自分自身の内なる世界の神秘的で、美しく、信じられないような宝物にアクセスするために使用できる、実用的なツールを提供する、謙虚な試み」(「まえがき」 翻訳は、私jacob_truthによるもの。以下同様)によって書かれました。

呼吸法の紹介

 本書では、いくつかのインナーワークが紹介されていますが、その際、本書で紹介されている呼吸法を行うことが度々あります。

 呼吸法については、「第7章 脳の状態を変える呼吸法」で触れられています。

 ほとんどが、心身をリラックスさせるためのものであり、個々の呼吸法を、単体で行なっても良いものです。

 私は、体をリラックスさせたい時に、リラクゼーション・ミュージックを聴きながら、これらの呼吸法の一つか二つを行います。

 また、神経が昂って寝付けない時にも、この呼吸法をやると、落ち着くことができます。

 これから、そのうちの一つを御紹介します。

 呼吸法を習得する実用的な理由を、トムはこう述べています。

 ”呼吸法は、生命維持だけでなく、変性意識状態への扉を開くことができます。そのような状態は、すぐに発見できる多くの実用的な理由のために、非常に有用です。” (p,86)

 トムの呼吸法に限らず、数分でリラックス状態や変性意識状態に移行させてくれる呼吸法を、数個体得しておくと、役に立つ場面が多々あると思われます。

 強いストレスを感じていても、呼吸法を行えば、容易に、ストレス状態から離脱できます。

 少なくとも、ストレスの原因は除去できなくても、そう感じる、自分の感じ方を変えることはできます。

 “これらの呼吸法を何度か繰り返して、その効果をはっきりと体験することをお勧めします。” (p,86)

 呼吸に意識を向けると、呼吸はゆっくりになります。ゆっくりにしようとしなくても、呼吸に意識を向けるだけで、そうなります。

 以下の呼吸法は、呼吸に意識を向けながら、ゆっくりやってみて下さい。

注意事項:低血圧の方や脳梗塞を患ったばかりの方は、これらのエクササイズを行う前に医師に相談して下さい。運転中や注意力を必要とする状況では、これらのエクササイズを絶対に行わないで下さい。これらのエクササイズは、立って行わないで下さい。(p,87)

レベル1呼吸法 (p,87)

 この呼吸法は、脳の状態を、オープンで受容的にします。

 1.  8秒間で、息を吸います。
   (1カウントは約1秒に相当します。1、2、3...と自分で数えてみて下さい。)

 2.   (息を吸ったまま) 8秒間、その状態を保持します。

 3.  8秒間で、息を吐きます。

 4.   (息を吐いたまま)8秒間、その状態を保持します。

上記の手順をさらに7回繰り返し、合計8回行います。

 自分の体の感覚をつかみ、リラックスしていることに気づきましょう。空間の方向性に気づきましょう。あなたの体は、「浮いている」ように見えますか?

 最初は、メトロノームを使って、呼吸法を行うのも一つの手です。

 慣れてきたら、メトロノームなしでやってみましょう。

 脳の状態を、受容的でオープンにするのが目的の呼吸法なので、座って、あるいは横になって行います。

 ハトホルのサウンド・メディテーションは、リラックス状態で聞いた方が、より自分の内側に入れるので、聴く前に、あるいは聴きながら、このレベル1呼吸法を行うのもいいかもしれません。

 いろいろ試してみて下さい。


 ハトホルの記事は、こちらにまとめてあります。

 サウンド・メディテーションのある記事は、それがわかるように略称をつけてあります。

 また、ハトホルの記事だけでなく、トムの記事は、こちらにまとめてあります。


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