防災と言うけれど、物があればいい?
TVで時々、防災特集を見るが・・・
TVのニュース番組で時々、防災についての特集が組まれていることがあります。
我が家はNHKを見るのですが、他局でも、同様のものがあるのかどうかは知りません。
NHKでは、主に、自分の居住区の避難場所とそこにいたるルートの確認、そして防災リュックに入れる物やあると良い物品・食糧等の紹介がなされることが多いように見受けられます。
それ自体に異論はありません。
防災リュックに物を入れて、終了?
ただ、実際に防災用品を準備し、リュックに入れて、背負ってみた方は御存知でしょうが、必要な物資の入った防災リュックはそれなりの重さです。
さらにこれを背負って、一定時間、歩く必要があります。
状況によっては、近所の避難場所・施設に入ることができず、遠方に移動する必要も生じるかもしれません。
そうすると、ある程度の時間、疲れず、リュックを背負って歩けるだけの体力と筋力が必要になることはおわかりになるかと思われます。
健康上何の問題もなく、多少の重荷を背負って歩ける体の使い方のできる人なら、問題はないでしょう。
しかし、多くの人は、そうなのでしょうか。
必要な動きができる体力・筋力はあるか?
重いリュックを背負う習慣がない人の場合、背負って、立ち上がろうとして、腰をやってしまう可能性もあります。
日常的に歩きスマホをしたり、デスクワークをしたりして、姿勢が歪んでいたり、首や肩が凝って血流が滞っていたり、下半身の筋肉が衰えている人は、緊急時に、適切な動きができない可能性もあり得ます。
防災について考える際は、避難場所・避難経路・防災グッズの確認だけでなく、必要な動きが取れるような体力・筋力であることも大事でしょう。
もし重い荷物を背負えないとなれば、量を減らすとか、違った方法を考える必要があるかもしれません。
状況によっては、それは、自分の生命リスクを高める行動かもしれません。
自分でしっかり吟味する
また、防災グッズの確認も、専門家の推奨を鵜呑みにするのではなく、自分で吟味する必要があるでしょう。
その上で、「いざとなったら、これだけ必要だけれど、自分の体力・筋力では運べない」と気づいたら、必要なトレーニングを行えばいいと思います。
どういうマインドセットで日々を生きるか
過去の記事で何度か述べたように、2020年11月頃より、「今は戦時中」という認識で、私は生きています。
何か災害が起きた時に、瞬時に、必要なことができる状態にあるかと問えば、とても怪しいと言わざるを得ない状況です。
ゆえに、自分で何らかの目標を常に決めて、体力・筋力の向上、その他必要な技能の習得・向上に励んでいます。
運動については、家の中でできること、家の外の道路や階段等を使ってできることをしています。
トレーニング方法:アイソメトリクス法、階段トレーニング
このトレーニング自体は、船瀬俊介氏の『10年後、会社に何があっても生き残る男は細マッチョ』で知りました。
コミュニケーション能力とサバイバル術習得の必要性
他には、コミュニケーション能力と、基本的なサバイバル技術を習得しておくと、安心ではないかと考えています。
前者は常に、学び、試行錯誤しています。
後者については、今のところ独学が精一杯ですが、将来的には、講習等で学びたいと考えております。
片山誠『もしときサバイバル術Jr.』は、子どもが理解できる表現とイラストで、「もしものときを生き抜くスキルとマインドを身につける」ために必要な情報、考え方がわかりすく、述べられていて、サバイバル術の入門として最適です。
ここで、必要な知識を習得し、あるいは考え、自分にできることを少しずつ、身に着け、さらにブラッシュアップのために、本を読んだり、講習を受講すると良いかもしれません。
日々の努力は無駄にならない
もっとも、もし大きな災害に遭わなかったとしても、日々、鍛えた能力・筋力・体力は無駄にはなりません。
仕事・日常生活で大いに役立つことでしょう。
体の機敏さやスタミナが向上し、それらを仕事の中でもうまく用いていくことができれば、周りからの評価も上がります。
スタミナが充分であれば、けが人や体力に自信のない人のカバーに回ることもできます。
こう考えてみると、災害自体は非日常的現象だとしても、防災やサバイバルの発想には、日常にも転用できるものが多くあるように思われます。
自分の日常のちょっと先に起こることに対処するために、日々、何をしていくか。
そういう考え方が必要なのかもしれません。